となりのxxxちゃん


少し前から「(腐ってない)カレシに読ませるBL入門10選」を挙げてくれと言われていて,往生しています。とっくにソツギョーしてるんで。挙げる以上はそれぞれ何かしらの意味づけが必要になるけど,幾つかの特記作品を除けば単に好みの問題でしかないし,それもかなり昔のことだから作品名や作者名を覚えていないものもある。


そこで振り返って思うに,印象に残っていてそれなりの意味あいがあるように思える作品は,やはりそれなりに人気があって有名な作品になりがちだな,と。人気のある作品からこそ後々フォロワーが出てジャンルの流行ができて意味合いがあるように思えるのか,それとも,売れていることを意識しているからその作品に特別意味がありそうに思えるのか,そのへんはわからないけれど。もちろんそんなこととは関係なく,どこがどうとは言えないけれど好きだった作品もあるのはある。ただ,どうしても長く続いているシリーズ物の方が印象が強くなりがちなので,単発作品はなかなかこういう場では難しいかもしれん。


現時点ではこんな感じ。BLに入門するため,BLを嗜むための10選なので,必ずしもBL作品ではない。あえて作者は書かない。


これで5つなのであと5つ。どうでもいいけど,こういうのって,年齢がばれる気がする(これっぽっちも隠してない)。


あとは,小説なら世代的に山藍紫姫子とかの「BL」ではなかったころの作家も外しがたいが,特にこれといった作品が思い浮かばない。江森備の「天の華・地の風」は非腐男子にいきなり読ませるにはハードル高そうだし。ちなみにルビー文庫創刊ラインナップ(最初はスニーカー文庫から出た)になる栗本御大のアレは読んだことがない。(余談だが,そういう意味で,領域と時代が幅広すぎる吉原理恵子は偉大だ)。


個人的には1990年代半ば(世にBLという言葉が定着していった頃)がピークでその頃は乱読傾向にあり,中でも記憶に残っている作品として,柏枝真郷のいくつかの作品(角川ルビー文庫から出ているものしか読んだことがないのでかなり偏っている)と,講談社ホワイトハートの深沢梨絵作品2シリーズを挙げたい。ホワイトハートといえば,今でも本屋で見かければ買っているシリーズ(ほとんど書き下ろしではなくオリジナル同人誌の再録)が1つだけあるんだが,最近見ないな……。このへんはまた項を改めて。


漫画だと,ぱっと思いつくのは,全然BLじゃないんだけど秋里和国(「THE B・B・B」を挙げつつ,この場合は友井さんのシリーズが適切だろうか),BLBLした作品でいえば定広美香&秋野こよみのEDENシリーズ,あとは内田一奈の「ぼくはこのまま帰らない」シリーズあたりか。90年代初頭の香り。もともとどちらかというと小説に偏っていて漫画はあまり読んでない(というか自分で買っていないので手元に残っていない)からすぐに出てこないんだが,じっくり腰を据えて思い出すともうちょっとありそう。


ってやってると10をこえそうなので今度は絞り込みが大変。