さつまいも煮中


先日食べたお弁当の中に入っていたさつまいものレモン煮が感動的においしかったので,しかしうちにはレモン絞り器がない。気がついてはいたのだが買えないまま今日に至った。レモン汁を入れたほうが色合いも綺麗だしレモンの風味もしっかりつきそうだけれど無いものは仕方ないので,半個分を薄くスライスして芋の上に並べてみた。


作り方をぐぐってみたのだが手引きごとに書いてあることがまちまちで,どのレシピでどの作り方をすれば自分が食べたような味が再現できるのか見当が立たず,結局,どのレシピにも即していない超適当なことになっている。輪切りにしたさつまいもを水に放して,5分も待っていられなかったので火にかけて一煮立ちさせてからお湯を捨て(「茹でこぼす」のに数分煮るのかどうかも分からず),そこに水(出汁を使っているレシピが結構多かったにもかかわらず)を芋がかぶるぐらい,日本酒を適当,麦芽糖(水飴です)を適当,塩ひとつまみ。レモンを並べ回して火にかけ,わいてきたところであくを取ってアルミホイルで落としぶたをして弱火にかけ中。で,何分ぐらい煮れば火が通るんでしょうか。


料理が下手な人というのは,もともと上手でもない(料理に慣れてもいない)くせに,大人しく料理本通りにつくろうとせずに,何故か適当に目分量で作ったり突然けったいなアレンジを試みたりするものらしい。だからこそ下手なんだ,と。


それで言えば,今鍋の中でぐつぐつ言っているうちのさつまいもなんぞはその典型で,果たして食べられるものになるのかどうか,まったく予想がつかない。調理というものは複雑な化学変化の連続・組み合わせを起こしているわけだからして,実際なかなか難しいと思う。って書いている間に焦げ付いたりして(洒落にならない)。


余談だが,このために買ったレモンは1個198円の愛媛県産。つまり1本98円の芋と半個で89円のレモンと,値段では大差がなかったりする。


(続き)爪楊枝をえいやと刺してみたら一応通るぽいので火を止めましたの。レモンスライスが皮付きのままだったので苦みがだいぶ出ているのではないかという懸念が。化学実験。


近年はお湯を沸かすことさえも滅多にしなくなっているのに,突然何を血迷ったかさつまいもを煮始めた。のみならず,さらに血迷ったことには,その為に立ち寄ったスーパーマーケットで生卵だのつまみ菜だのいんげん豆だのソーセージだのちりめんじゃこだのブロッコリーだのを買ってしまった。どうするつもりなんだろう。なんだか,数日後にめちゃめちゃ後悔して落ち込んでいそうな予感。


日曜日は歌舞伎座ですが。早起きできるのかなあ。洗濯物がたまっている。月曜日の仕事の立て込み具合を思うと今から憂鬱になる。今週と来週は外出や打ち合わせの予定が立て込んでいて落ち着かない。


(さらに追記)苦すぎて食べられません。orz