15周年+1年だそうで


そんなわけで,各種動画サイトでaccessの動画をごりごり見ながら過ごした半日。ライブ映像とか。リアルタイムで知っている昔のライブやらテレビ出演やらのものはともかく,活動再開してからは一度も見たことがなかったので,すごく新鮮だった。歳取ってる!(当たり前だよ)。


TM(ネットワーク,の方です,念の為)もそうだけど,一旦公式にやめてしまうとそこで自分の中では区切りがついてしまって,その後何年もあいた後に活動を再開したからといって,そう簡単に食指は動かないかも。それだけの年月が経っている分,昔と同じにはなりえない。空白期間がなくて連続していても時は流れて変化はしていて,けして昔と同じではないんだけど,連続していない分変化が大きいように感じるのかもしれない。「進化」ではなく「変貌」のような。休止発表を伴うような大きな休止期間ではないほんの2〜3年のブランクでも脱落するぐらいだから,7年ぶりのオリジナルアルバムとか,しかもその次のオリジナルアルバムが4年後とかのスパンになってくると,よほど忍耐強くないとついていけないのは仕方ない。


当時の地味な地方中高生にしてはマメにファンらしき活動をしていた方だとは思うけれども,しかしaxsに関しては明らかに友人に引っ張られていた部分が大きいからなあ。渋々付き合っていたわけではないにしても,単体での引きはそれほど強くない,のかもしれない。とか何とか言ってそれなりに引きは来たが。


いずれにしても,そういう思い出も含めて懐かしき我が青春の一ページ,ではある。基本的にはああいう音は好きなんだと思う(そりゃそうだ)。今聴いても,いいなあと思うメロディがたくさんある。きらきらと明るくて外向きに広がっていく音が好きだった(どこかディ○ニーチックな夢の世界ぽさが漂っているのはおそらく作曲者の趣味嗜好)。ただ,今この歳で聴いてどうかっちゅうと,やや懐古趣味の要素が強いような。若返った気持ちにはなるし,そういう気分は悪くない。でもそれって若かった自分自身を懐かしむ気持ち,のような気がする。


ポジティブな曲調とポジティブな歌詞を純粋に享受して発散させていた若さと勢いは,この歳になるとさすがにもうない。自分にもないし,彼らにも。歳の取り方の善し悪しの問題とは別に,どうしたって,生きている限り歳は取るからな。格好いい大人になって格好いい歳の取り方はできても,40歳前後は20代半ばと同じじゃないよ(同じだったら怖いよ)。だから最近のライブで初期の曲をやっているのを見ても,現在のフィルタを通して昔を懐かしむような見方しかできず,その辺は,微妙。初期の彼らの楽曲には,若いからこその歌詞で曲調という曲が多分に含まれていると思うので。デビューから活動休止までべったりリアルタイムで付き合っていただけに,初期の曲には当時の残像がちらつく。単純に昔と今とを比較してどっちがいいっていう問題ではなくね。たとえば,自分自身も15年分歳を取っている今,新曲として当時のノリの曲を目の前に出されて純粋に美味しくいただけるかと考えると,それとこれとはまた別かな,って風には思うわけで。


全くの余談だが,NHKVリーグ放送のオープニング曲がかなり長いことaccessの曲で,第6回Vの中継で初めて聞いた時には心の中で噴いた。それから何年もずーっと変わらないでいたんだけど,2年ほど前だったかに変わってちょっと残念だった。活動休止前の音源はオリジナルアルバム全部と,そこそこの枚数のシングルを持っていると思うんだけど,聞いた瞬間axsだということは分かっても曲のタイトルが思い出せない。今でも思い出せない(たぶん1stシングル「Virgin Emotion」と思われるが確信は持てない)。今日まとめて何曲も聴いたけれど,記憶していたタイトルと曲とが異なっているものも多かった。


axsの曲の何がアレって,どれを聴いても同じに聞こえるというか曲の違いが分からないというか,区別が付かないというか偉大なるマンネリズムならぬ偉大なるワンパターンというか。細かく見ればけしてそんなことはないんだけど,各パートをばらばらに記憶していて,パートごとの繋ぎが悪い感じ。或る曲のAメロから別の曲のBメロ,また別の曲のサビと繋いでも全く違和感ない。この曲ここからこんな風に繋がるんだっけ,とか,Bメロこんなだっけ,とか,サビこんなだっけ,とか,そんな感じだった。それをちゃんと覚えていた当時の自分の記憶力って凄い。