全日本大学選手権(全日本インカレ)男子準決勝 東海大3−1東亜大
こっちが第1試合。東亜大は初見。東亜のためにパンフレットを買ったと言っても過言ではない。些細なことだがこの2チームはユニフォーム(青地に白ライン)も字面も酷似していて見分けがつきづらかった。本格的に眼科とコンタクトレンズ屋に行かなければならない時期が来ている。
第1セットは高さを活かして東亜大が取ったが,第2セット中盤から東海大の強さ,巧さを見せつけられた。
自分が関東に住んでいることもあるし,こういう大会になると関東一部が圧倒的に優勢な気がする。だけど,もともとVリーグしか観ていなかった身としては,東亜といえばVリーガーの出身大としてかなりメジャな部類に入る。現プレミアのチームで活躍している選手は関東だけでなく関西も一定の割合でいるし(メジャーなところで大商大,近大),それよりもさらに西の大学からもたくさん出ている。バレーボールはひとりでするスポーツではないのでチームになると層の厚さあたりで関東が強いのかもしれない。そして,チームの成績にかかわらず個々人の選手にはそれぞれの行き先があり,そこで活躍できているは喜ばしいことではある。
ということで何が言いたいかというと,伊東スゲエ。たしかどっかプレミア内定してたよな,と思って家に帰って調べたらパナだった。いったいあのチームはどんだけサイドアタッカーの有望なのを揃えれば気が済むんでしょうかという。
東亜大はセッターが#20スターター,ちょっと分が悪くなってくると#10中田に交替。サイドは#2伊東と#11牟田が攻撃の中心で両方ともどちらかというとパワーヒッター系,時折#30島崎がいい仕事,というオーソドックスな布陣で,伊東の強烈なサーブ+上背を活かしたブロックというこれもわりとオーソドックスな強みを発揮していたチームだったので,初見でも分かりやすかった(Vプレミアチーム的な)。特に第1セットは#5筧本と#12高橋貴の両MB中心にブロック爆発で,中でもセンターの5番が高いなあと思ったらほんとに高かった(200cm)。
伊東といえばFCに伊東さんいるし,順大の伊藤さんもいるし,堺の伊藤さんもいる。「チームいとう」がつくれないかなあと妄想してみたが,つまるところチーム作りのカギ(ネック)はセッターだということが痛感された。それにしてもこの業界高橋姓多すぎだ。
東海大は第1セットは高さと勢いに負けて落としたが,第2セットでメンバーを大幅に変えた(#14深津貴→#10八子,#13清野→#24小澤)ことが功を奏したように思う。八子が入ってレセプションやらの守備が締まったし,とにかく小澤の勢いが「ああ小澤だよ」だった。
東海は層が厚くて誰が出てもそれなりに強いし巧いのだが,小澤があの高さから小さい体を折り曲げて3枚ブロックをぶち抜くのは見てて楽しい。自分の後ろに座っていたのが,東海大に関係はあるけれどふだんバレーボールはほとんど見ていない選手も知らない方だったようで,その人も,試合が終わる頃には小澤のことを完全に把握していたようす。それほど小澤が目立っていた。
MIPに選ばれた八子はサーブが効いていたか。
ところで,贔屓の引き倒しゆえに厳しいのかもしれないけれど,星野が変えられないのはなんで? 上背もあんまりないのでもうちょい速い攻撃できないと拾われ続けるんじゃないかしらん。