山元麺蔵さんと,小さかった「一番大きい」人達の思い出少し


お昼は,以前から,近いんだから一度ぐらいはと思いながらなかなか行く機会がなかった山元麺蔵さん(岡崎通の冷泉と二条の間ぐらい)へ。近いと言うほど近くもないし。


お昼といいつつ着いたのが15時前で,まだ混んでいる時間帯だったこともあってなんだかんだで1時間以上待った。近頃はグルメガイド系のムック等で京都のうどん屋を取り上げている場合に掲載されている率も高くその店名を目にすることも多くなったとはいえ,よもやあんなに並んでいるとは想像していなかった。かといって前夜の夕食だった龍門(3軒隣)に行くのもアレだしとひたすら待つこと約1時間。その間往時のレグルスについて一方的に解説していた。


「レグルスのリベロの人はうどん屋になったらしい」が「ふつうにおいしいうどん屋」になり,今や普通じゃない人気うどん屋になっているようだ。


初めて食べたけど,確かにおいしかった。つるつるしこしこの麺もおいしかったし,何より,かつお出汁の効いたつゆがうまい。「赤い麺蔵スペシャル」という,豆板醤その他で汁が赤色になっているかけうどんを頼んだが,店主らしき人が辛すぎやしませんかと声を掛けてくださったのにも首を横に振り振り。今のワタクシの舌には何の問題も。熱くて鼻水垂らしてますが,辛さは最適。辛くてもちゃんと出汁の味がしているのがいい。さぬきうどんブーム(?)のおかげかコシのあるうどんのチェーン店も増えた今,食べ応えのある麺そのものには比較的楽にアクセスが可能になったけれど,つゆまでおいしいうどんにはなかなか出会えない。


かなまるの評によれば,コシがあるうどんは,地元の人が好むタイプのうどんではないのだそうだ(=観光地の近くの立地がより幸いしている)。京都のうどんって総じて柔らかいんだそうな。しかし地元の人にとってはどうかしらないが個人的に京都はうどん不毛の地(というと京都の人に怒られるかもしれないが)で在京中うどんは一切口にしなかったので,おいしいうどん屋ができたことはよいことではないか。かなまるはふだんのお昼に来ようかなと言っている。羨ましいこと。個人的には,今日以上に空いている日程で来訪することはないだろうから,これ以上はちょっと無理。


カウンターではなくテーブル席で,厨房を背にして座ったので,おそらく2002年のシーズン以来だった店主さんの姿も見ず仕舞いだったが,向かいに座っていたかなまるによると,厨房の中で一番大きかったそうだ。レグルスの中じゃ小さいほうだった気がするが,2002年は遠い過去になってしまって記憶もおぼろげである。一通りレギュラーは言えるかなと思ったけど,金近さんの対角のレフトが思い出せない。