新春歌舞伎公演「旭輝黄金鯱」@国立劇場
(参考:前回(一昨年)の国立新春歌舞伎)
詳細(配役とあらすじ)は気が向いたら追って。あらすじに意味はない。柿木金助(菊五郎)が凧に乗って名古屋城の天守閣の屋根に舞い降りて金のしゃちほこを盗んでみたり,菊之助が木曽川で何故か生きて動くしゃちほこを相手に大立ち回りを演じてみたり。それ以外はお正月お約束の遊興若様,お家騒動,子ども入れ替わり,お宝紛失→詮議,無理矢理世話場,菊五郎劇団ギャグパート,最後は広げた風呂敷畳まずに手ぬぐい撒いてめでたしめでたし。
・今まで「菊之助は女の子じゃなきゃいやん」派だったけど,男の子の菊之助もかっこいいと思った。見るまでは,今年は女の子役やらないし出ずっぱでもないしどんなもんかと思っていましたごめんなさい。
・でも裸は見てないよ。気恥ずかしくて。(当方二階)
・菊の裸(赤ふん)と金鯱観音を堪能するならできるだけ真ん中・できるだけ前の方がベスト。それって特別席。
名古屋開府400年記念だそうです。もしかして御園座でやるかも。尾張(と美濃と伊勢と宇治)のみなさん是非見てね。あとは寅=虎=鯱にかけてるとか。
個人的には,本水立ち回りパートはもう少し時間をコンパクトにまとめても良かったんじゃないかと感じたが,あれは見せ場の一つだったようなので,そうなるとしつこいのもお約束のうちか。間近で見ると臨場感でまた違った感想になりそう。遠くからだとよくわからない部分もあるし上からだから色々見えちゃうしオペラグラスでガン見するのもこっぱずかしいし。
最後の場でわらわらと花四天が出てきたのにほとんど何もしないのも不思議だったんだが。出てくる以上は少しだけでも見せ場というか乱闘シーンもとい立ち回りシーンが入るものじゃないのかと。でもあとであれこれ読んでみたら三階さんたちはいろいろと他の練習が大変だったようす。
金鯱様パートもちょっと長いと思った(面白かったからいいけどさ)けど,きっとそういうふうに見せ場と決めてるところは時間たっぷりとってくどいぐらいにしつこくお見せしますというものなんだろうなあ。一瞬たりとも見逃すまいとがんばってなくても大丈夫なようにつくってあるんだと思われる。
・松緑が実はキーパーソンで決める場面も多いおいしい役所。飛び六方かっこいい。と思ったら前回(暫)も似たようなことを書いていた。
・「梅枝って女の子の恰好すると美人だよねー」。お父さん(時蔵丈)とそんなには似てないけどいずれも美人さんだ。
下座音楽の三味線の音が好きなようです。
通し狂言の方が好き(というか,やっぱり,ねえ)だしどうせなら菊之助が出る方がいいしと言っていると,「らしい」演目は全然見ずに,あんなのとかこんなのばっかりになってしまうという。
今年の團菊祭(出るのかどうかわかんないけど)は大阪の松竹座だそうなので,タイミングが合えば。
それよりなにより三月の日生劇場が大変なことに。がんばる(何を)。