セットスターター(と交替出場)
今回は各セット(もしくは第1セット)のスターターを書く前提。実際には試合全体をまとめて書く機会の方が圧倒的に多いが,あれは交替出場をうまく表すのが非常に難しい。
素材は2009年12月17日に行われた天皇杯ファイナルラウンド第1日Aコート第2試合(一部他試合も)。
このスタイルシート,preタグで囲むと囲みケイが入るのか……厳しい。
【例1】V公式帳票風を気合いで再現
■大分三好:
L12興梠
13中島 1小川 10オンテレ
(8中村)
5浜崎 4神田 2徳丸
(17長江)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
17浅野 26竹浪 3間瀬
(1今村) (16高橋)
2渡邉信 12渡辺俊 5土屋
(9山田)
L30渡辺光
■順天堂大学:
メリット:
- (うまくいけば)V公式帳票等で見慣れた姿
- ローテーション,マッチアップが一目で分かる
- 観戦時のメモの配置のままなので転記が比較的楽で転記ミスも少ない(サイド側から見た場合は当てはまらない)
デメリット:
- 位置あわせが大変(なうえに,Webは環境に依存するため,がんばっても報われない)
- 縦にスペースを取るので記事全体の一覧性は良いとは言えない
- 不出場のベンチメンバーの書きしろは要検討
- 交替の仕方の詳細は分からないので別途記載要
この例はわりときれいめ(ウチのブラウザと今のスタイルシートでは)だが,外国人選手など出場選手の名前の長さが不揃いの場合は以下のような事態となる。
【例1’】
【例1’’】
■ジェイテクト:
L12興梠
6高橋 7小松 10松原
9石田 18鬼頭 15若山
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
19鎌田 14加賀 27三上
9伊東 21ブリンクマン 10山岡
L3福田誉
■FC東京:
■東海大学:
L29大矢
34深津英 2近 32星野
(13清野)
10八子 20安永 24小澤
(16片桐)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
10アンジェルコ 15高橋和 9川浦
18丸山 14幡司 3重村
(1盛重) (21高橋幸)
L11森
■豊田合成:
何のために対戦チームを向かい合わせに並べているのかわからない。
【例2】例1の長さが不揃いになる点を改良
■順天堂大学:1今村 2渡邉信 3間瀬 5土屋 9山田 12渡辺俊 17浅野 26竹浪 L30渡邉光
L30
_5 12 _2
(_9)
_3 26 17
(16)(_1)
−−−−−−−−−−−
10 _2 _4
(_9)
_1 13 _5
(_8)
L12
■大分三好:1小川 2徳丸 4神田 5浜崎 8中村 9五十嵐 10オンテレ 13中島 L12興梠
アンダーバーは2桁揃えにするため。でも等幅書体で表示しなければ同じこと。
メリット:
- 全ベンチ入りメンバーを背番号順に並べやすい
- 選手を知らないチームについて,名前記載ミスの危険性が下がる
- ローテーション,マッチアップがいちおう分かる。当該チームに詳しい人が見れば一目瞭然
- 横のズレ幅は名前を書くよりは少ない(たぶん)
- 観戦時のメモのまま書くので転記が楽。名前を書くよりさらに楽
デメリット:
- 意外と見づらい
- 縦にスペースを取る(例1と同じ)。とても5セット分は並べられまい
例1・例2とも,二次元図はスターターだけに絞って交替選手は別に記載する方法もある。縦の間延びは防げる。二次元で表している効果(視認性の良さ)は下がるが。
【例3】ローテーション順に名前羅列
大分三好:5浜崎(16安田)→4神田(9五十嵐)→2徳丸→10オンテレ→1小川(8中村)→13中島|L12興梠
順天堂大学:5土屋→3間瀬→26竹浪(1今村)→17浅野→2渡邉信(9山田)→12渡辺俊|L30渡邉光
メリット:
- 使用行数が少ない
- サーブ順は分かる(→がんばれば脳内で二次元図を再現可能)
- 名前は後から書き足せるので速報に便利
- ずれない(携帯からでも見やすい……かどうかはわからない)
デメリット:
- (わたしの場合はメモは二次元で取っているので)ローテーションを逆に書き写しがち
- ポジションが視覚的には分かりづらい。現実的に誰がサーブの時に前三枚が誰と誰をイメージするのは困難
【例4】例3のバリエーションで2行目が交替出場
順天堂大学:5土屋→3間瀬→26竹浪→17浅野→2渡邉信→12渡辺俊|L30渡邉光
1今村(26竹浪) 9山田(2渡邉信) 16高橋(3間瀬)/11樋渡 25阿部
大分三好:5浜崎→4神田→2徳丸→10オンテレ→8中村→13中島|L12興梠
17長江(13中島) 1小川(5浜崎)/9五十嵐 16安田
/のあとはベンチ入りの不出場選手
メリット:
- 横幅の狭いブラウザに対応
- スタータが見やすい
- 交替の仕方(場面,役割等)を書こうと思えば書ける
デメリット:例3に同じ
【例5】ポジション単位の表記
メリット:
順天堂大学:
SR:12渡辺俊,26竹浪
MB:3間瀬,2渡邉信
OH:5土屋,11樋渡
L30渡辺光
(交替)1今村(26竹浪),25阿部(11樋渡)
大分三好:
S:5浜崎
MB:2徳丸,13中島
OH:4神田,8中村
OP:10オンテレ
(交替)8中村(4神田),1小川(8中村)
- 不確かな記録・記憶の試合やちょっとしか見られなかった試合でもこの程度なら書ける
- 書くのに時間がかからない
- ↑の割に見やすいし編成が分かりやすい
- 横に並べれば必要な行数も少ない
- ポジション表記に困る
- 自分が詳しくないチームや変則的なチームの場合はわからないし,書きづらい
- 複数いるポジションは,どちらがセッターに近い方かわからない(公式ルールがある? 今回は先にサーブを打つ方から)
- ローテーションはわからない。特に,対戦相手のマッチアップは全く分からない
1から4までの例は詳細情報ではあるが,実際に試合を見ていて,特に複数コート進行の場合にスタータを控えておくのは至難の業だ。公式記録さえ取れればすぐに後衛の誰かがリベロと交替するし,レシーブ側は守備フォーメーションを取ってしまう。もたもたしていて試合が始まりレシーブ側が得点すると,ひとつコマが動く。
それに,実際に試合を見たり,結果を使ったりする時は,せいぜいこの程度の認識で見ている。わたし自身はマッチアップやレフトのどっちがどっちとかを気にしないのでこれで充分かなあ。でもデメリットが致命的にデメリットなんだよね。
【おまけ】サイド側から
2009年12/5全カレ男子準決勝第1試合の第1セット
■東亜大学→
L1坂梨
30島崎 11牟田 |14深津貴 _1深津旭
_5筧本 12高橋貴 |_2近 20安永
20橋本 _2伊東 |13清野 32星野
L29大矢
←東海大学■
サイドから見たときはこんな感じ。間にネットを挟むのはもう無謀としか言いようがない。
第2セット
■東海大学→
L29大矢
20安永 32星野 |_2伊東 20橋本
_1深津旭 24小澤 |12高橋貴 _5筧本
10八子 _2近 |11牟田 30島崎
L1坂梨
←東亜大学■
エンド側から書いても同じことが言えるが,コートチェンジのたびにこれか。うへぁ。