同棲ごっこ


先週の日曜の晩ご飯から今週の火曜日の朝まで,夫が来ていた。9泊10日。わたしが大学を卒業したあとでこれだけ長い期間毎日顔を合わせたのは新婚旅行か年始に沖縄に行った年ぐらいしかない。旅行でなく自宅で,休暇でなくそれぞれ平日に用があってと限定すると,過去最長だったかもしれない(一度ぐらい東京でNLPがあっても不思議ではないので確証はない)。


一緒に住んだら毎日だいたいこんな感じになるのかしら,というシミュレーションはできた。もちろんわたしの家であって彼のホームではないので完全な「ふたりのおうち」のシミュレーションにはならないし,普段の仕事とは異なる用で東京に来ていることからして,生活サイクルもイレギュラーではあったが,就寝前にベッドに並んで座って好き好きに本を読んだり膝の上にノートパソコンを広げたりしていると,「まあこんな風なんだろうなあ」と思う。1時間ぐらい早くに起きるかなまるを完全に無視して寝てるのも,逆の場合は無理矢理起こしてごはんの準備をさせて一緒に家を出るのも(鬼)。


「家事はできるほうがやる」などというルールを設けると実際にはそのうちの一人が専らにすることになると思います。


「どちらも同じぐらい働いているのであれば,一般により体力があると思われる男性のほうが家事労働を負担すべきだ」と夫は言うので,甘んじて受け入れる。


惚気じゃあんまり締まらないなあ。


理想は理想として,現実には「広くて素敵なおうち」には住みそうにないというか。慎ましい生活空間でもなんとかなるので,あと一人分の荷物置き場が確保できて,食事を採るためのテーブルと椅子があればどうにかなりそう。とはいえそれにはあと二部屋必須で,それはつまりそれなりの広さと家賃の覚悟が必要になるということではあり,それなのにきっとせせこましい感じはぬぐえないのだから,いろいろ切ない。


おとといの日曜,夕方に立川のecute改札内で待ち合わせてpaper wallという書店兼カフェに一服しに入った。無垢材を使った大きなテーブルや壁の棚の雰囲気がすてきで,「こんなダイニングが良い(もちろんテーブルはこの3分の1よりちょい小さいぐらいで)」と夢物語を言っていたけど,しょせん夢物語。


いずれにしても,すべてかりそめの話です。年度かかわってもそのような予定はござりませんので念のため。