買って読んだ本


帰宅してから,そういえば,と思い出して,夕食調達を兼ねて外出。


ホーリー・アップル 虹色のスチーム (講談社X文庫ホワイトハート)

ホーリー・アップル 虹色のスチーム (講談社X文庫ホワイトハート)


読みながら途中2度ほどだーだー泣いてしまいました。


うまく言えないけど,自分のそばに自分が好きな人がいてその人が自分も好きであることは,とてもありがたいことだと思う。


講談社さんありがとう。んで,やっぱり,角川さーん,と思ってしまうわけです。


このシリーズ3作とも,ちょっとしたシーンでぐっと心を揺さぶられる。そして,80年代のニューヨークを舞台にした作品世界が洒落てる。


メインストリームな作品を全然読んでないんだけど,今更のように「硝子の街にて」のシリーズも読んでみようかな。


で,行きの空港で調達したのがこれ。



ここ何年も,毎年一回1月の新刊(12月末発売)としてしか刊行されてないシリーズだけど,数年前に刊行された単行本の文庫化+書き下ろし付きで異例の5月リリース。うひょー。


作品世界の時系列が過去に遡り,過去の既刊作品のスピンオフ的要素もあったので,そのころの他の話を読み返さなくちゃ,と,思うのだけれど掲載作品が手元にあるかどうか怪しい。シリーズの半分ぐらいは実家だし,こっちに持ってきてるのもあらかた段ボールに詰めて電話の下。


もいっこは,ちょっと前に買った本。挿絵が麻々原絵里依氏だったこともあって,衝動買い。作家さんは,例によって初めて。


今宵、月の裏側で (幻冬舎ルチル文庫)

今宵、月の裏側で (幻冬舎ルチル文庫)


竹取物語風味のラブコメディ。


この作品も,前に買ったのもそうだけど,法医学研究室や監察医ってひとつのジャンルとして確立しているのか,けっこう頻繁に見かける。刑事物の一派。


わざと読み切りの作品ばかり買ってるわけだけども,こうやって蓄積されてるシリーズ物の重み,みたいなものと並べると軽い印象は否めないし,読後の印象も浅く,すぐに忘れてしまいがちではある(もちろんちょっとしたきっかけで思い出すことはある)。


だけど,それが作品や作家さんが持っている力そのものが違うのか,まだいわゆる商業BLの作品数が少なくて自分自身の読んてる量も少なかったころの作品は特別視してしまうのか,その辺の評価・判断は難しい。


キャリアが長いから,シリーズが長いから良いとか悪いとかではなくて。読み切り完結作品は安心して気軽に読めるという利点は大きいし。


上で「硝子の街にて」を読んでみようかなと書いたけれど,22冊あるシリーズを一からというのは,よほど気合いを入れてかからないといけないし,お金もかかる。それでも完結してるからまだマシで,未完のシリーズ物に迂闊に手を出すと,年に1度それもほんのちょっとしか進まないいつ完結するともしれぬシリーズに15年以上付き合って,それでもまだ先が見えない。苦行とは言わないまでもこっちの精神年齢も環境も変わるなかで,維持していくのは辛い。どのシリーズとは言わないけれど。広げた風呂敷を畳むところを見とどけられるかどうかわからないという不安。そんなの長くても短くても同じなんだけど長ければ長いほど不安になる。途中で離脱して読まなくなってしまったシリーズもある。しょせん自分の娯楽だから途中を楽しめればそれでいいんだけれど,最後まで付き合えなかった自分ってのも心苦しかったり寂しかったり。


ホーリー・アップル」を買いに行ったら,集英社コバルト文庫でミラージュ邂逅編の新刊も出ていたので,あわせて購入。今月の新刊は豊作。読むのは明日以降。邂逅編は終わりが見えなくないので気楽,かな。ある意味終わりが見えないけど。物語全体のオチが分かっているだけに,読者サービス(かげろうお銀の入浴シーン的な)も大盤振る舞いは期待できないしねー。これはこれで長い目で。