関東大学バレーボール春季リーグ戦男子1部,第8日


本日は慶應大日吉記念館。昨日はOB会(塾員というらしい)の大きな会合があったっぽくて記念館が使えなかった様子。蝮谷体育館は狭かった。が,おかげでこのうえなくおいしい距離で試合を見られた。


今日は,どっちつかずの真ん中辺で。出かける前から,対戦カード的にも欠場予想選手的にも気乗りがするようなしないような,だったんだけど。


Q:今季なんでこんなに通い詰めているのか。A:会場が全部神奈川県。

法政大3-1国際武道大


見てませんの。ちらちら様子を窺っていたかぎり,第1セット第2セットとも法政が常にリードを保ち,かなりの点差で決着した模様。第1セットは最後の1点になってから武大が追い上げたものの18点止まり,第2セットは14点。


あまりの点差に唖然,これはあっさりストレートか,と思わせたところで第3セットは武大が取り返し,第4セットは一進一退。


その第3セットのころ,隣のコートでは慶應日体大相手に大量リードを広げていて,そっちこそ第3セットは取るだろうと思っていたのだが甘かった。


武大のセッターが#27奥中だったとか。


法政はちゃんと見られないまま。来週の日曜も,たぶん隣のコート。

日体大3-0慶應義塾


両コートを眺めながら,大学の試合ってVリーグ(プレミア)に比べて大量の連続得点が入りやすい傾向にあるよな,と感じていた。そしたら,この試合の最後には,その極みとも言える事態が起きてしまった。


22番2年生山本対決の再戦をなんとなく期待していたが,本日は日体大山本の出場はなし。そして今日の日体大は選手色々出してみようキャンペーン。


S10梅野,MB6安野・21黒木,WS2袴谷,8井口,OP11小林でスタート。


第2セットは,スタートから,安野にかえて32田井中,井口にかえて24渡辺大地と,1年生2人。そしていつの間にか小林も20豊田にかわっていた。第3セットもこの布陣。


一方の慶應はいつものメンバー。昨日は(途中から)中出が出ていたが,今日はピンサ出場のみだった。


第1セットは終盤まで慶應がリードしていた。22-22で日体大が追いついて,23-22で逆転した。第2セットは25-22,やはり終盤までは点差がつかずに進んでいたが,20点目ぐらいからががっと日体大が突き放した。


第3セットは,序盤,日体大どーしちゃったの,という状態が続き,あっという間に慶應が10点リード。3点目を取った梅野の背面ツーはすんばらしかったが,ツー以外でサイドアウトが取れそうにもなかった。


3-13から9-19まで10点差のまま推移。


それなのに,だ。


まだ20点にのせてなかったので終盤とか王手と呼ぶには早かったかもしれない。が,差が詰まり始めても「これだけ点差があるんだからどれだけ詰められてもセット取るまでは持つだろう」とわたしは思っていた。きっとコートの人達も最初はそう思っていたんだろう。でもどんどんどんどん詰まっていって,5点差ぐらいでもうその事実にパニックになって前を向けなくなってた気がする。タイムアウトも取ったけど,落ち着いて落ち着いてまだ大丈夫,と言いながらみんな,落ち着いてるんじゃなくて止まってる感じ。


点差を詰め始めたのが渡辺大地のサーブだった。ここで14-19。慶應は13-19で取ったタイムアウト明けに1小池・22山本を8S山枝・2鈴木にかえた。それでもさらに1点追加されて,次のサーブを渡辺がミスしてようやくサイドアウトになり,2枚換えも戻した。


その後もローテーションが回る度に点差が詰まっていく。慶應はレフトエースの間宮が前衛なのに,何故か全く点が取れなかった。袴谷の真ん中からのスパイクが面白いように決まってた。じわじわ,じわじわ。23-23でついに日体大が10点差を詰めて追いつき,26-24で試合が決した。


そりゃまあ慶應はミスは多い。ここを決めればこのラリーが取れる,ここを決めればサーブ権を持った状態での得点になる,というところで,力んでしまってふかす。


1・2セット目ぜんぜん決まってなかった岡田が,第3セット序盤でちょっと力が抜けたのが良かったのか,威力は減ったものの微妙にレシーブ位置から外れたところにスパイクが落ちて決まるようになった。そのへんが慶應の大量リードだったわけだけど,それが1セット丸々は続かなかった。そこでがしっと守備を修正してくるのがさすが日体大,だろうか。

明治大3-1中央大


昨日負傷退場の千々木は本日不在。


つづく。かもしれないし,つづかないかもしれない。


要するに明治が勝った。中大は千々木不在が響いたのかも。

東海大3-0順天堂大


渡辺俊,今日も不在。さらに,試合前練習には矢口的ポジションに十の位の数字が違う1年生が入っている。つまり矢口も不在。


今日も樋渡リベロユニ。が,出場したのは渡辺光。


昨日の明治戦で感じたんだけど,本職専業セッターでないチームかつコート内に「セッター」する人が複数いるチームって,セットアップがワンテンポ遅れがち。そのワンテンポの遅れがトスの質につながりスパイクの質につながる。相手が東海大(昨日の明治も)のようにサーブが強烈で当初の作戦通りのレセプションアタックに持って行きづらい場合は,特に気になる。せっかくディグが上がっても生かし切れないことも多く歯がゆい。


今日の順天堂大はワンセッターだったのでいつものようにコート上で錯綜しまくることはなかったけれど,基本的にはワンセッターを想定して作ってきてるチームじゃないんだろうから,それはそれで,急造急場凌ぎ感が漂うのも否定できず。昨日はワンセッターで伊藤が生きてた気はするんだが,今日も孤軍奮闘されてはいたが。


ぷリーグ1位と8位の試合を見てるような気分,は言い過ぎだけど。簡単にひねられちゃったなあ。第1セットこそそれなりに形になったけど,第2・第3セットは東海ペース。特に第3セットは手がつけられなかった。


中でも塩田がサーブ・クイックともすごかった。ローテーションがなかなか回らないからまとまってコートにいる時間が長い。


黒鷲旗東海大を初めて見て「すごいじゃん,つよいじゃん」と思われた皆様には,是非塩田も見ていただきたいと思う。


心なしか東海大の応援が増えていたような気がしたのはきっと気のせい。


25-12というちょっとない点差。渡辺俊のいない順天堂大はやはり,画竜点睛を欠くというか,小粒でもぴりりと辛い山椒が入っていないちりめんじゃこの佃煮の如しというか。


順大はベンチに1年生が多かったのだが,それをごっそり試合に出してきた。昨日も出てた30佐野にくわえ,29細中,32松田,33藤井。


浅野もちょろっと出たので,ベンチにいて出なかったのって,樋渡と高橋ぐらいか?(高橋入ってなかったのかもしれない)


あまりにばらばらしてるので,あとで書き直すかもしれないししないかもしれない。


来週こそコートに戻ってきて欲しいものだが,健康第一,養生第一。

おまけ


途中出場した某チームの某選手の情報を見ようとパンフをめくったら,出身が某都内(?)有名中学校→都内有名高校。この組合せどこかで見たことある,と思ってぱらぱらめくっていたら,出るわ出るわ。


相手コートにいる人は全く同じ経歴の1年先輩だし,というか,そこ3人中高6年間全く一緒だったのか。ははははは。


「誰と誰が同じ大学出身か気になるよね」で出身大学を名鑑から拾い集めてExcelに並べてみたのが5年前。大学バレーを全く見ていないからこそ,文字情報を拾って初めてあの選手とあの選手が実は同じ大学だったなんて! と知ってびっくりした。もちろん今もゆるゆると継続している。


5年の間に移籍しまくりになって,当初つくっていたフォーマットだと運用しきれなくなっているのだがそれはさておき。


今,大学のリーグ戦のパンフレットの各選手の出身高校の文字列を見て感じるのがそれと全く同じ。


強豪高校の出身ならば,大学よりもむしろ高校時代の方がよく知られている選手・チームも多いんじゃなかろうか。


5年ほどそういうことをやってて今,自分で大学バレーをちょっとだけ観るようになった。近いうちに高校バレーもテレビでやっている範囲を見るようになるかもしれない。2006年2007年あたりの東亜学園ってどんなだったんだって思ってる自分がちょっと悔しいんで。