第65回国民体育大会関東ブロック大会バレーボール競技成年男子6人制@群馬県伊勢崎第二市民体育館


タイトル長い。午前5時起床(テレビも部屋のあかりも扇風機もつけたままだったので起床というよりも寝落ちからの覚醒)で片道4時間以上かけて行ってきました。往路はJR関東バスの高速バスを利用,関越道の渋滞(聞くところによると事故の影響とか)により到着が予定より1時間強遅れ,会場着は試合開始ぎりぎり。早く着くからどうやって時間をつぶそうと懸念していたのは杞憂であった。


体育館は2階通路から見る仕様。座席はない。冷房設備ももちろんない。窓は全開にされていたが日よけの分厚いカーテンはそよともせず。2コート進行で合計7試合。見る方も体力勝負でした。


得点板が片方のエンドにしかなく,得点板が見られる側は防護ネットに覆われて視界不良。両者並び立たない中,得点板を諦めた。しかし得点経過は気になる→自分でカウントするしかない→1コートしか無理→やむなく東京と神奈川のいるDコートに張り付き。


前振りはこのくらい。

出場チーム(かなりてきとう)と試合の方式


茨城県つくばユナイテッドサンガイア(+筑波大)/東京都;FC東京山梨県;不明/神奈川県;富士通/埼玉県;選抜(深谷高校OB多め)/栃木県;選抜(宇都宮大学OB多め)/群馬県PHOENIX(詳細不明) *千葉県は開催県なのでパス


茨城・東京・山梨・神奈川(トーナメント)の勝者と他3チーム(1回戦総当たり)の勝者とが代表決定戦を行う方式。千葉が居ないし奇数なのは仕方ないにしても。試合の数は綺麗に揃ったので,妙に間が開くこともなくて良かったのかもしれない。


いまさら山梨がこの業界では関東ブロックに入っていることを知りましたが(去年の天皇杯だって山梨開催だったじゃないか),それはさておき。

[D1]東京2 (25-22, 25-18) 0茨城


→東京:6山内,18山本雄,12阿部,17橋場,26木村,19鎌田(2S途中−;27三上),L23山本洋


茨城:4小川,5石川,8佐々木,7椿山,3菊池,10加藤,L9赤木


東京サーブでスタート。今日の東京さんは,レセプション免除の阿部をレフトに配したフロントオーダーだった(気づいたのは3試合目)。オポジットに新外国人選手の加盟が噂される中で,いろいろやってみようぜなのか,この大会用なのかはわからん。


つくばもとい茨城は先のサマーリーグで話題になったセッター加藤。


第1セットは両チーム3点ずつぐらい連続得点を繰り返しながらの展開。茨城は椿山のレフト攻撃主体。東京は阿部のライトが多めながらもセンター線やコンビも使いつつ。


17-19から東京が阿部のサーブ+MB木村のクイック(やブロック)を軸にだだっと22-19まで持っていって押し切った。


第2セットは開始早々東京4点連取。そのあと茨城も追い上げるも中盤に橋場のサービスエースが炸裂してみたりして東京が突き放した。


なんだかんだで久しぶりになったが,アベアツシのライトからのスパイクってほんとに鋭くて気持ち良い。腕振り切った後の空中姿勢が直線。


しかし,ほんと,どーするんでしょうね。「FC東京」とは別に「東京ガス」っていう登録名でV・チャレンジリーグに参加すればいいのにとなかば本気。


つくばはメンバーもいろいろなので,これから,かのぅ。しかし今季はあまりつくばの試合を見られなさそう(会場的に)。

[E1]埼玉2 (25-20, 25-19) 0群馬


さっぱり見てないわけですが,群馬の5番の頭が金髪でシューズのラインが光ってたのが印象的。他のメンバーにもいじられていた。たぶんかなり若いんだろうなあ。


埼玉がさくっと。

[D2]神奈川2 (25-20, 25-13) 0山梨


神奈川:14岩井,9平澤,3中川,1神山(2S−7勝田),6三芳(7勝田),15北沢(19松野),L17藤森


→山梨:12望月,7雨宮佳(11小宮山),14仲亀拓,3笠井,13深井,2仲亀裕,L4早川


山梨はパンフレット参照なので嘘かもしれない。茨城も実はパンフと背番号が違ってた。


第1セットは事前の予想に反して,というと失礼だけれども,山梨リードで進んだ。山梨はS3スタート。神奈川は序盤に神山のレフトスパイクが2本続けてアウトになったり,そのあとサービスエースを決めた2本目にアウトになったりと1人で序盤を演出していたわけだが,山梨はよくディグを上げて粘っていた。チャンスボールまで耐えてものにしたり,神奈川の根負け的なミスを誘ったり。しかし神奈川17-19の場面から一つセンターでサイドアウトを取ると,待ってましたの中川さん。ノータッチとネットイン2本続けてサービスエースをとり,山梨タイムアウトあけは山梨のパスミス。次も神山がレフトから決めて山梨2度目のタイムアウト。そのあと神山レフトがマーカーにあたるかなんかしてようやくサイドアウトになったが,22-20と神奈川が逆転した。それからは神山のスパイク,岩井のブロック,最後も岩井がレフトから決めて,終盤の強さを見せる。


第2セットは神山にかえてスタートから勝田。勝田もたくさん仕事をして,序盤からじわりじわりと神奈川ペース。そして神奈川13-10から,またも中川さんのターン。サーブで崩してブロックにかけまくりかけまくり。6度目のサーブがアウトにならなければいつまで続いたかわからない手がつけられない状態でござった。そこからは山梨も切れてしまったのか,神奈川は明るく楽しいいつもの富士通さんで,ピンサで渡辺聖太を出したり,北沢のトランジションでのツーアタックが拝めたり,前衛にまわった中川を松野にかえてレフトから1本決めたり。


初めてじっくり(でもないけど)北沢のトス回しを見てみて,やはりにやりとするものはありつつ,どこがどうとは言えないんだが。

[E2]栃木2 (25-23, 24-26,26-24) 1群馬


北関東対決。ちらちら見ていただけだけれど,和気藹々としつつも接戦となり,たいへん心ひかれ目を奪われる好ゲームだった。宇大OB×宇大OBのおもむきもあったらしく,顔なじみなのかネットを挟んであれやこれや言い合ってたり。試合してる選手達も1点入るごとに盛り上がってて楽しそうで,群馬の5番はやっぱりいじられていたり。


栃木の9番が小柄で鋭いスパイクを打つレフトエースで,もろに好みだった。にゃふん。

[D3]東京2 (16-25, 25-19,27-25) 1神奈川


→東京:10山岡(3S-6山内),14加賀,12阿部,13土屋(2S-17橋場),18山本雄,27三上,L23山本洋


神奈川:14岩井,9平澤(13渡辺),3中川(19松野),7勝田,6三芳,15北沢(1神山),L17藤森


実質この試合が関東地区代表決定戦。東京は豊富な人材を活かしてなのかこの汗だくの環境での1日3試合を考慮してか,1試合目とはすっぱりメンバーを入れ替えてきた。一方連続試合となる神奈川は第1試合第2セットと同じメンツ。


第1セット序盤は東京阿部と神奈川サイド陣の打ち合い。ちょいちょい三上土屋はさみつつも阿部主体。ライトから打たせるとものっそい決定率のアベアツシ,レフトに回ると決定率がなぜか下がる。右利き。右専といえば中川も右専。左右あまり差がないように見える岩井。勝田さんは左専。


神奈川は14-14あたりから14岩井サーブのターンで19-14と差を広げ,一回サイドアウト挟んだところで平澤のピンサ渡辺でまた4点。怒濤の勢いで神奈川が取った。


第2セット東京はスタートから土屋に代えて橋場。東京最初のサーブは14加賀。加賀のフローターサーブに北沢が走り回らされ,ことごとく山本雄中心の東京ブロック陣に捕まった。実に4-0。先の試合および第1セットは止められそうになかった中川のスパイクアウトが続く。


じわじわと神奈川が点差を詰めてくる中,東京は序盤のリードで持ちこたえる。14-13といよいよ追い上げられてきたところで,橋場→山内,山岡→鎌田の二枚換え。そして19-17から再び加賀龍哉サーブのローテションがやってきて,19点目を含めて5点連取して一気に抜け出した。


そしてフルセットへ。こうして振り返っても,東京神奈川ともに,5点ぐらい一気に取っちゃうもんね,というのが,ローテも異なりながら,それぞれ何度かあった。連続得点つっても,レセプション側のミスも多かった印象はある。サーブミスもそれなりに多かったし。そんなこんなで第3セットも大幅に追いつき追いこせをやりとりして先に神奈川が13点に乗せて2点差でコートチェンジ。その後も神奈川が抜けたかと思いきや今度は東京が追い上げて,20点以降はサイドアウトの繰り返しになった。両チームベンチも忙しくなるなかで先に24点目を取ったのは東京。すぐに中川のスパイクでデュースに追いついたが,そこでサーブが回ってきた中川が痛恨のサーブアウト。橋場のサーブは三芳のA(?)で切ったものの勝田のサーブもネットだったかな。最後は三芳のスパイクがアウトになって,ゲームセット。


東京さん,やっぱり底力ある。そして,こういうメンツの東京さんのほうが東京さんらしい感じは,今でもしてしまう。具体的にはアベアツシの存在感は大きいんだろうなあとか。

[E3]埼玉2 (25-19, わか-らん) 0栃木


隣が大変だったのでスコアはわからない。1試合目が埼玉のストレート勝ち,2試合目がフルセットで栃木の勝ちだったので,埼玉は1セット取ればこの試合の勝敗に関係なくリーグ戦組の1位になる。その第1セットを埼玉が取ってさっさと一抜けを決めたが,しかし第2セットは栃木が粘った。終盤栃木がリードしていたかなにかで,あと少しで栃木がそのセットを取りフルセットになるというところ期待をもたせたところで,最後の最後で埼玉が持っていったんじゃなかったかと。


埼玉の監督さんの声が大きく,誰を狙えとか誰にそれとか,まるぎこえでおもしろかった。ちなみに埼玉のリベロはちかごろ東京ヴェルディつくばユナイテッドの移籍が発表された吉野。

[D4]東京2 (25-12, 25-15) 0埼玉


東京:6山内,14加賀,12阿部,17橋場,26木村,19鎌田,L23山本洋


→埼玉:2井本,4水野,6浜田,9瀬戸口,7西野,8,L11吉野 8ばんがちがうらしいのでお名前保留


両者2試合連続になるのでおよそ30分のインターバルが設けられたのち,15時15分からプロトコールが始まった。このインターバルの間,体育館のカーテンおよび全ての扉が開け放たれ,束の間の涼を得るのであった。


まあようするにサウナです。群馬さんなんか2階から見てもはっきりユニフォームが汗で色が変わってるのがわかるぐらい。この試合,タイムアウトのときの様子になにやら違和感を覚えたのだが,通常(冬の試合なら間違いなく)行われるタイムアウト間やセット間の控え選手のウォームアップが全くない。こんな環境で両チーム3試合目でウォームアップも何もないわけで,1コート進行になったこともあって,みょうにしーーーんと静まりかえる体育館に,日が傾きかけた夏の夕方の西日感があいまって,この上なくまったりとした雰囲気で試合が行われた。タイムアウト中に1人(埼玉は人手不足かモッパー不在)黙々とモップをかける三上の姿がまたけだるさを誘う。


あれ,瀬戸口さんってあの瀬戸口さんでしたか。もしかして。


まあそりゃそうなるわな,という展開である。サービスエースがあほのよーに決まるのは,なんでなんだろう。位置取りの問題? 反応の問題? はじいちゃうのも数に入るから? 埼玉も二桁には乗せられたか,と。


関東地区代表は東京都。


出かける前は朝も早いし,国体自体にものすごく疎いしで,あまり期待していなかったのだけれど,異カテゴリ同士の他流試合は面白かった。選抜チームの面々は,個々の面々に暗いことも相まって誰がどうとかどういう布陣でどう戦ってるのかとかなにもわからなかったけれども,わからないながらも栃木・群馬などたのしげであった。


胸にTOKYOとだけ書かれた(背のいわゆるネーム位置が FC TOKYO の)東京都さんと,胸にKANAGAWA・背がFujitsuの神奈川県さんとのガチ勝負,東京さんの豪華メンバーぶりを堪能。漢字で「茨城」なサンガイアユニにもお目にかかれた。


往復の交通手段および現地の滞在においていろいろな方々に大変お世話になった次第で,この場を借りて御礼申し上げたい。またいつかどこかの体育館で。