第65回国民体育大会バレーボール競技会成年男子6人制準々決勝@東金アリーナ(千葉県東金市)


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蒸し風呂の伊勢崎市民体育館から1か月ちょっと。あの頃が嘘のように涼しくなり,爽やかな秋晴れの空のもとで,いよいよ本大会の日がやって参りました。


会場の東金アリーナ外房線その他に揺られること約2時間。前回行ったのは国体の運営練習を兼ねて(?)行われた2008年のVリーグで,その時は千葉駅からバスで行ったけれど,今回は東金駅からシャトルバスが出るとのことで,正真正銘外房線東金線。大網で東金線に乗り換えたとき,外房線から少し外れた線路(行き止まり)に入線した列車がとまっていて,空が抜けるように青くてアルミがきらきらしてて,めちゃめちゃ綺麗で写真撮りたかったけれど乗り換え時分にあまり余裕がなくカメラ操作を誤ったので諦めました。


東金は駅から国体ムード。改札外の総合案内所(テント)にも複数人が常駐。シャトルバスは無料(そして観覧料も無料。プログラムは高かったけど!)。2月の寒くて暗かった記憶とはうってかわり,あちこちののぼりや看板など右を向いても左を向いてもチーバくん。数量限定の郷土料理(いわしのつみれ汁とゆで落花生。おいしかった)の無料配布あり,無料ドリンクサービスあり,売店テント多数あり,ここはタイかと思うぐらい運営スタッフさんの人数も多く(たぶん客とチーム関係者の総数より多い),まるでどこかのお祭りかイベント会場の様相。いったいこれらの費用はどこから出ているのか不思議。これがあちこちの自治体でいくつもの競技でこんな感じなんでしょう? かなり負担だと思うのよ開催県(運営スタッフの人達はお弁当ぐらいしか出てないとしても)。競技自体も国体に向けて強化してたりするんだろうし。


東金アリーナは成年男子6人制と成年女子9人制の会場で,いずれも地区代表が絞られた状態での本大会だけれど,アリーナの敷地には,47都道府県分の応援のぼりがずらり。地元小学校でデザインしたようで,彼らが思うところのその県の名物(静岡県は富士山,香川県はうどんと解読不能の物体など)が描かれていて,興味深かった。


2コート進行の場内は,土曜日ということもあって,立ち見が鈴なり。隣の成年女子9人制は,選手も元気だし,スティックバルーン使って応援する人も多く,大規模な応援団が来てる県もいくつかあった(群馬銀行×FUJITSU TEN)。賑やかで華やかな女子9人制の隣で,成年男子6人制は全体的に淡々と地味ーに進行。


そうそう,チーバくんが来ていたようですが会いそびれました。残念。明日も行きたいのですが,ちと事情が許さず,お留守番です。しょんぼり。

静岡3-1長崎


例によって寝坊したため(でも目覚ましなしで6時36分に目が覚めた自分偉い)予定より1本遅れ,着いたのは試合が始まって少し経ってから。


第1セットスタメンは推測(たぶん合ってる)。んだが,どうやらちらほらパンフから変更があるようで,知らない選手は入れ替わっててもわからない。わからないところはパンフレットのままになっているので指摘いただけると有り難いです。


静岡:5長澤(国士舘大),6鈴木悠(東レ),1鈴木康(静岡教員),2小澤(東海大),3土屋貴(静産大藤枝),4伊藤(静岡教員),L11白石(筑波大) 


→長崎:1朝長(な),4北島(BSC),12服部(な),8中崎(な),10下釜(な),2岡村(中央大),L11早瀬川(大産大) ※「な」=ながさき 


長崎はパンフメンバーからかなり変更があり,2は菅じゃなくて,たぶん中大のMB(岡村だと思うんだけど自信がない)。パンフには載ってた合成の2人の姿もなかった。


朝もはよからドリームチーム同士の対戦。静岡のメンバーを知って本大会に行こうと思ったようなものともいう。鈴木康晋と伊藤信博の夢の同学年MB対角に東レの鈴木ゆーじと大学生4人という現役ばりばりの若者達をわらわらつけてみましたの図。ぶっちゃけ小澤。


着いてすぐだったしどうやら視力低下が進行してるようでどれが誰かすぐにはわからなかったんだけど,静岡のちっちゃい2番がバックライトからなんだかすごいスパイク打っていて,近くの席からも「あの2番すごい」という声が聞こえてきて,そのうちやっぱり小澤だよねという話になる。2・3のちびっこ並び(楽しそう),コート内の明るいムードと元気の良さ,10歳以上年齢差があるお兄さんたちと若者たちとが一緒になってきゃっきゃうふふしている光景は大変おいしゅうございました。


伊藤様久しぶりにプレーしてるとこ見たよ。打点高いよ。鈴木ヤスノブ氏も久しぶりだったけど変わってないよ。おっさん(言うな)ツインタワー強かったよ。


長崎はこれまた久しぶりの朝長(ちょっと大きく見えたのは白ユニだからだろうか)に,北島に,ワンブロで増村も出てくるちょっとした堺ブレイザーズ同窓会(相手チームに伊藤様もいるし)。試合は8番の左利きさんと10番のキャプテンさん2人で堅実にサイドアウト取って回してて,ちょいちょいMBも絡めて,北島が秘密兵器で,と朝長先生のトス回しも堪能できる好感度高いチーム。


が,まあ,静岡が,詐欺のように強かったです。おざわー(しつこい)。第2セット序盤の2本続けてサービスエース取ったところとか惚れ惚れ。


明日も見たかったなあ。相手が東京都(FC東京)だから手強いのはわかってるけど。

北海道0-3東京


北海道:14吉田,4池田,9阿部,18倉内,15日下慎吾,6日下慎也,L3鈴木


東京:6山内,13土屋,26木村,12阿部,27三上,14加賀,L23山本洋


北海道は北海道クラブ。全員初見だしーと思ってたら元富士フイルムの倉内さん。びっくり。8年ぶりぐらい? 上記の静岡や長崎の面々の「久しぶり」とは比べものにならないぐらいの久しぶり。MBだと思うんだけど,レフトに開いたところからもロングBというには距離のある平行をたくさん打ってたのが印象的。富士時代のことはあんまり覚えてない。


東京は,伊勢崎のブロック予選や先のサマーリーグなどで試みられていた変則オーダーではなく,ごくごくオーソドックスなアベアツシオポジットのバックオーダー。第3セット中盤で鎌田・山岡使った2枚がえ(東京13-12の山内前衛で→鎌田,阿部のサーブが終わった14-13で阿部→山岡)。


スコアは東京の圧勝だったけれど,北海道はブロックでしつこくワンタッチを取って,ディグも良くて,かなりのねばねばチームだった。コートにボールを落とさない。トランジションから一発で決めるのが難しいので,最後は東京が取るケースが多かったものの,粘って得点を重ねていた。試合ってなぜか相手チームに合ってしまうもので,東京コートもなかなかすっきり決まらない代わりにディグで人が飛び交っていた。


あと,4池田のサイド(3/4気味)からのフローターサーブが効いていた。成年男子だと珍しいのでかえって取りにくいのかしら。9阿部のジャンサも良かったし,基本的なプレーをきっちりしてくる平均点高くてまとまってるチームだなあという印象。

広島3-1千葉


本日のメインマッチ(わたしにとって)。


単独チームで出てるところは自チームのユニフォームに酷似した(時にはそのまま)ユニフォームを着用するものだと思っていたのだが,広島はおそらくずっとJT単独チームだろうにもかかわらず,白地に黒(濃紺かも)のシンプルな専用半袖ユニフォームだった。緑ノースリユニとのギャップの大きさに,一見同じチームに見えないぐらい。一方の千葉は順大のユニフォームから胸のロゴと背中の大学名を取っただけ。ただし,何がどうなったか(おそらくは国体用ユニフォームを若い番号しか作っていないなどの理由と思われるが),背番号がいつもと違っていて,ちょっと戸惑うのだった。


広島:8中山(2S途中−6徳元),7筧本,16塚崎,10甲斐(3S途中−4小川),18石橋(3S途中-14田村),3深津(1S途中-深津),L12大上


千葉:3伊藤,8阿部,9竹浪,13佐野(4S途中-7浅野),12細中,4渡辺,L6小川


広島はパンフから13國近が抜けて8中山がin。セッターは深津と井上のどっちで来るだろうと思っていたら,深津スタートだった。前田抜けた今この2人だけだったかしらと,誰か忘れてる気がしたら,それこそ長崎に名前だけ載ってた菅がいた(いるよね?)。


千葉は11が久保ではなく矢口,また2山田がおらず12細中がいた。スタメンは2週前に見たのと同じ伏見抜けver.。で,竹浪が後衛に下がるところで5高橋と交替,1周半して前衛で竹浪に戻る。一方終盤の阿部後衛で矢口,矢口が入ったらしばらく矢口ワンセッター。前衛で阿部に戻る。一昨年の秋パターン。


広島は,わざとなのか選手をどんどん入れ替えて,最後には別チーム。


OP塚崎は固定*1。この試合は塚崎さんの為の一戦(後述)。


レフト対角は中山−甲斐で始まり,第2セット途中(広島10-12)で中山→6徳元,第3セット終盤(16-19ぐらい?)で甲斐→4小川。


MBはといとい−石橋で始まり,第3セット途中(11-11)で石橋→14田村。


セッター深津はまあぼちぼち,ちょとアタッカーとちぐはぐな場面もみられるかもというか順大走ってるぜイェイ☆状態で進んでいたら,第1セット終盤(18-20)に井上に交替して,その後はずっと井上だった。


今の千葉メンバーだとまだ手の内知られてるってのもあるけど,何より,井上の方が塚崎と合ってたんだろうかなあ。なんとなく井上に変わってからのほうが打ちやすくなったっぽく見えた。


JTもとい広島はとにかく塚崎dayだった。順大は塚崎のライトにブロック着くの捨ててたんかというぐらいフリーで打たせてたし(ここぞってときに3枚着いてアウトにさせてたあたりは姑息だと思ったけど),塚崎もサーブからレフトからライトからクロスからストレートからどれものびのび打っていた。


尤も,凄いとは言っても大学リーグのずば抜けたOPを見てる感覚に近く,けしてゴメスではない。でも,だからこそJTがOP外国人にしたのは残念であることよと改めて思った。


わたしは腕の長いセッター好きなので,井上は気になる。この起用が最後の最後で効きすぎるぐらい効いた。第4セット,先にセットポイントを迎えた千葉は浅野のサーブで広島を崩し,トランジションのセットがレフトの伊藤に上がる。決まればこのセットを千葉が取ってフルセットに入る場面だったが,井上が伊藤を止めた。24-24のデュースとなった次のラリーで矢口(?)がオーバーネットを取られ,広島が25点目でアドバンテージ,そして次のラリーで再び伊藤のレフトにボールが上がり,再び井上の長い腕がにゅっと覆い被さって,開催地千葉の準決勝進出が阻まれた。


いつぞやの天皇杯の順大×JTにしろ,今年の噂に聞く黒鷲旗東海大×JT(はガチメンだった)にしろ,大学リーグ組にとっては因縁になりつつある相手。しかし,勝ちたかった。


千葉,がんばってはいたんだけど。伊藤さんも比較的ぶいぶいだったんだけど。きゅっとねじ伏せられちゃったのは,しゃあないのかなあ。

兵庫0-3新潟(途中離脱)


燃え尽きたので(最終のシャトルバスに乗らないと立ち往生するので)第2セット終わったところで離脱。


兵庫:12佐藤,5金光,4吉竹,1米田,11岡元,6竹内,L7辻口


新潟:4大川,7根布屋匡,9根布屋武(2S-2溝口),3澤田,1飯塚,8近,L10大矢


兵庫は兵庫教員(初見),新潟は新潟教員(中総で見たかも)+ヴェルディ2人(飯塚・溝口)+近(豊田合成)+大矢(東海大)。


リベロユニが黒ユニ。そして見間違いでなければ半袖。これまでヴェール袖に包まれていた大矢の禁断の生腕が今あらわに。


冗談はさておき,黒ユニに身を包んだ大矢は一際小柄でした。同じコートに小澤がいないから余計に小さく見えるんだろうきっとそうだろう。


試合は,第1セット序盤から根布屋(武)のサーブで崩しまくり一気に7-2まで広げる。先の試合の燃え尽き症候群もあって,ぼんやりみてたらその後も新潟が連続得点を重ね,第2セットも16点以降にするすると新潟が抜け出し,わたしは時計が気になる。ちょと両チームサーブミスが多かった,らしい。

その他,隣のコートなど


チーバくんに会えないかわりにちょっとだけグッズ買った。チーバくんかわいい。横を向いていないと由来が分からない(ので横向き写真を要求される)ある意味不憫なキャラクター。


選手交代するときの札がリアルにうちわだった。白い無地のうちわに丸付き数字で大きく交替選手の番号が印刷されている(印刷した紙をはっている)。交替した選手はそれでナチュラルに顔を仰ぐ。人の顔も仰ぐ。ふだんから交替札で仰ぐようにするシーンはしばしば見られるものの,いつものプラプレートのうちわ能力はさほど高くないだろう。本物のうちわで作れば一石二鳥。そういう問題じゃないか。


9人制の試合を初めて見たので,コートに人がわらわらいすぎてコートが狭くて,なぜか笑いがこみ上げてくる。前衛に5枚ブロックがはりついてる状態でどこ抜けばいいの(抜いてたけど)。


頭が6人制なので,コート内での各人の役割はどうなってるんだろうとか,9人もいると暇な人がいるんじゃないだろうか選手同士で交錯するんじゃないか助走の場所がないんじゃないか等々疑問が湧いてくるけど,ちらちら見てただけなのでその辺はよくわからず。


ただ,9人制はブロックのワンタッチを1打に数えるようで,その分ボールの往復が早く感じた。2打目をちゃんとトスにして3打目でちゃんとスパイクにできるのは凄い。もとは6人制もそうだったんだよね。記憶にないんだけどね。


ねばねば。それもバレーこれもバレー。

*1:第2セットの最後だけワンブロ的に小川に交替