イタリアと言えばイタリア語


さて,久しぶりの国外旅行で懸念されるのは何よりも自分の外国語運用能力*1の著しい低さ。今回は夫が一緒なのできっと大丈夫だけど,この1か月程はイタリア語の語彙を増やそうと少しだけがんばっていた。結局は途中で飽きてきたこともあって,覚えたのは100語弱,そのほとんどは食材と調理法という役に立たない感満載で出発日を明日に控えているのだけれど。


最初は旅の会話本から適当な単語やフレーズをフラッシュカードに書き出して覚えていて,4月からはNHKラジオの「まいにちイタリア語」とNHK教育テレビのイタリア語をちょびちょび視聴していた。


NHKの語学講座はちょうど年度替わりの開講期だったので入りやすかったけれど,内容の難易度はわたしにとってはやや中途半端。ラジオ初級とテレビは,知らない単語・表現は出てくるもののキーフレーズや学習事項そのものは既に理解できているレベルなのでちょっと物足りない。でも,ラジオの中級はめちゃめちゃ難しくてどうにもならない。うろ覚えの定冠詞や代名詞,前置詞,あたりや,実際に使いそうな法・時制(たとえばVorrei の一人称複数とか)が気になりながらも本棚の奥にしまい込まれた文法書や辞書を引くまでの根性は出せずに今に至っている。


せっかく始めたものなので1年聞いていれば多少は理解度が上がるだろうけれど,旅行から帰ってきたら一気にモチベーションが下がるのは目に見えている。目先に差し迫った必要性がなくても語学学習を続けられる人はすごいなあと思う。語学力って長い目で見れば「あったほうがいい」けど,今すぐには「なくてもいい」ものだから,いちばんのネックはモチベーションの維持だと思う。


だからってほいほい遊びに行けるものでもないし,ね。


ところで,ラジオ中級(木・金)は「イタリア食のサロン」がテーマで,テクスト(スキット?)も書き下ろし。ここまでの話題は,パスタの歴史,フォークの歴史,コーヒーの歴史,ココアの歴史などなど。興味深い話題が目白押し。が,内容理解は日本語訳のみに頼っている。「イタリア語を読んでるんだな,コレは」ってことだけわかる,だってイタリア語講座だもの,というレベル。


長い文章の何が辛いって,従属節(?)がだらだら続き,その動詞の活用に接続法だかなんだかがばんばん入ってくること。なんかむずかしい活用してるのはわかるけど,直説法なのか接続法なのか条件法なのか(覚えてないから)さっぱりわからんし,どういうときにどの法を使うかもわからんし,時制の取り扱いもわからんし。現役の高校生時代,英語はけして得意ではなかったけれど文章を分解することだけはちっとも苦じゃなかった。イタリア語も基本的な構造は同じだけど,修飾(というか文節というか)の係り方はもうちょっと分かりづらい。学生時代に中級は授業ぜんぜん出ずにテストだけ受けてたのが仇になっている,かもしれない。が,たぶんあまり関係ない。どんだけできない苦手だ言ってても,日本語以外で一番理解できて語彙があるのは英語だ,ということを再認識している今日このごろでもある。

*1:個人的な今年の流行語