略称中総(中部日本6人制バレーボール総合男女選手権大会)一般男子の部


去年で味を占めて2度目の中総。今年はV・プレミアチームは豊田合成が出ないかわりに,はるばる三島から東レが参戦。また,チャレンジから大同特殊鋼も参加。わくわく。


会場の安八町*1総合体育館は,来年の国体バレーボール競技成年男子の会場。JR東海道新幹線岐阜羽島駅又は名鉄新羽島駅から車。濃尾平野の豊かな水田風景が広がっていました。


この手の地方自治体総合体育館の例に漏れず,体育館のまわりには物品の購入ができるような施設はなにもない。館内1階に飲み物の自動販売機があるぐらい。岐阜羽島駅も買い出しはNEWDAYSぐらいしかない。国体のときはシャトルバスも出るだろうし,物産テントも出るでしょうと期待(既に行く気まんまん)。


フロアは3面は取れない広さで,観客席は両サイド(2コート進行ならエンド側)のみに5段かそこら。客席後ろの通路もそれほど広くはなかったのでやや手狭感はありつつ,最近こんくらいのサイズが標準になってきた。主に(専ら)Bコートにはりつき観戦。


とにもかくにも暑いので,明日いらっしゃる方は,涼しい恰好および涼を取れる準備をなさってください。陽が射さない室内なのにペットボトルの水がぬるま湯になるのはどうして。

[A1]鈴鹿国際大学2(25-21,25-21)0福井工業大学


第1試合は両コート,東海対北信越。4チームとも限りなく初見。福井工大レフティ9番さんがちらちら目に入りつつ。


第2セット途中のコートの中は↓こんなかんじ*2


鈴鹿:22辻 33橋本 25林 3南山 8大橋 9戸口 L12小松(d)/4山本(r)


福井工:9野端 3古川 1國分 6太田 5佐々木 4北澤 L13西尾

[B1]富山大学0(21-25,16-25)2朝日大学


富山:15中村 18山本 10西出 7吉田 5村井 1前本 L16坂本


→朝日:21土屋雄 6松尾 4及川 5馬場 24土屋幸 11田中 L19内野


2〜3点ずつ順番に取り合うブレイクの多いゲーム。第1セットは17-17から朝日大がちゅるっと抜けだし点差を保って取った。第2セットは序盤で朝日大が一気にまくり,完全に朝日のペースになってしまった。


朝日大は東海リーグでも上位だし全カレでも名前は聞いたことがあり。OPの5馬場の活躍が目立っていた。

[A2]NAGANO2(22-25,25-15,25-14)1味祭


聞くところによると,NAGANOはF長野(去年の中総に出ていた所謂ふじつうながのさん)をベースに色々加えた選抜チームとのこと。いやまあこれがじつに豪華な顔ぶれで,プログラムを開くやいなや「かたぎり!」と叫んだとか叫ばなかったとか。情報筋によると,9人制をやってる会社さんで9人制をなさっているそうで,こうやってひょんなところでそのプレーを見られるのが嬉しい。NAGANOのセッターは片桐がメインで,ちょいちょいスイッチバック二枚換えで北沢が上げていた。


味祭はたしか愛知の予選を勝ち上がってきた愛知枠出場のクラブチーム(うろ覚え)でこちらは初めて,だったのだけれども,結局見られなかった。第1セット味祭が取ったのでそれなりにもつれるかと思っていたけれど,第2・3セットはNAGANOが猛烈な点差で取ったため,B2を見ているうちにほぼ終了してしまった。

[B2]大同特殊鋼レッドスター2(27-25,25-18)0新潟教員


大同:15小林 9淡田 4倉田 13土屋 6辰巳 10馬場 L11平井


→新潟:3澤田 1渡辺 10星野 7根布屋*3 6山田 11沼田 L5佐々木


新潟教員って関東大学リーグをずっと観てる方々にはそうそうたる面々なんだろうなあ。武大とか武大とか武大とかもいっちょ武大とか。


チャレンジの下位のチームには勝てるんじゃないかと思うぐらいしっかりしたチームさんなのだけれど,去年は初戦で岐阜クラブに勝った後豊田合成に敗れ,今年は初戦が大同さん。なんつーか,くじ運的にアレである。


新潟教員は,去年の中総でデビューした合成の内山さんの1コ下の内山さんがピンサで出てた。第2セットはそのあと前衛でも残ってた。スパイクサーブ打ってた印象があったけど,ジャンピングフローターだった。だったっけ。

[A3]鈴鹿国際大0(23-25,?)2石川選抜


……だったと思う。今日のことなのにうろ覚え。石川選抜はサイドの3人(7長谷川,13八朔,17谷野)がそれぞれ楽しげで,もうちょっとちゃんと見たかった。ここで勝って明日に残ったので,観戦1日だけと決めて来たのが惜しい。

[B3]東レアローズ2(25-23,25-22)0朝日大学


東レ:11王 20大木 7相澤 3古田 16角田 18鈴木 L15勝野


→朝日:21土屋雄 6松尾 4及川 5馬場 24土屋幸 11田中 L23川崎*4


東レはこの大会13人登録。鈴鹿国際大リベロフリーチェンジしてたからには14人ベンチ入りできそうな雰囲気(違うかもしれませんが)だったけれどベンチ入りは12人。その1/13がしゅんすけ。がるがる。


しゅんすけがぼーるひろいだとぉぉぉ,とか,なんとか試合前には騒いでしまいましたが,しかし試合は楽しかった。


東レはセッター王スタートでMBは相澤鈴木対角(ベンチに篠田)。ただし,鈴木はいわゆる平行っぽいスパイクを頻繁に見たし,前衛で王がライト鈴木がセンターに並ぶローテーションでは,わざわざブロックチェンジして王がセンターブロックに入り,鈴木がライトに回っていた。そのほうがトランジションの攻撃も楽だし。そのまま鈴木がライトから打つある意味省エネな攻撃。


第1セットはちまちまとサイドアウトを取り合って,21点過ぎから東レがブレイクに成功して25ー23。第2セットは序盤から朝日大が大量にリード。東レが次第に追い上げ,王が後衛に下がる東レ10-12のタイミングでセッターを近藤に交替。


これがきいたのか,近藤のサーブそのものはアウトだったのだけれども,次のラリーを古田で取ってから東レが得点を重ねて一気に15-13にひっくり返した。前衛に角田・古田・相澤が並ぶ上にサーバーが大木というこのS6ローテーションは,この場面に限らず東レの得点源になっていた。その後朝日大も一時セッターを30小田に替えてみたりと,交代枠をもりもり使ってしぶとく粘って食らいついていって,面白い展開になった。


最後は21-20から大木ライトで22-20,大木ネットインサーブを朝日大拾えず23-20,大木のノータッチエースで24-20,サーブミスで24-21,瀬戸口*5のライトを拾って松尾が決めて24-22,もいっぱつ瀬戸口で今度は決まって25-22,と大木さん無双+前衛瀬戸口なかんじで東レがストレート勝ち。


大木は宇大(というかつくば)時代から名前だけは頻繁に耳にしていたものの実際にプレーを見たことはたぶんなかったのだけれど,今日はレセプションの中心でもあり,たたみかけるサーブであり,スパイク打数はそれほど多くなかったものの,ぎゅっとコートの要になっていて,素敵だった。

[A4]NAGANO0(23-25,21-25)2岐阜クラブ


長:9峯村 3高野 6等々力 2田中 8小野(2S- 7山本) 15片桐 L5夏目(2S- 17杉山*6


→岐:7田中 18濱本 3長谷川 6袴谷 10熊崎 9山下 L2酒井


楽しみにしていたカード。岐阜クラブといえば去年田中飛鳥と島野俊一*7がセットごとに出てきて目がちかちかしたもの。去年は新潟教員に負けてしまったし,セッターとアタッカーの合わせっぷりにもまだまだ調整の余地ありの印象を受けていたけれども,今年は国体を来年に控えてかなりまとまってきたというか強化が進んでいるというか,袴谷すげえというか。Vリーグチームがいない山というか(え。先に試合が始まっていた隣の大同さんが超のりのりで超さくさく試合を進めたこともあって,ストレート試合になったもののそれなりに見ることができた。


峯村は日体大で日高と対角だった(同年か1コ下か忘れましたが)峯村さんですかね。袴谷・峯村の直接対決の場面がしみじみと趣深かった。サーブで思い切り狙って弾いた場面とか。もごもご。


袴谷変わってなかったよー。垂直跳びみたいな跳び方でわかる。嬉しかったものです。そしてめっちゃ強かった。


NAGANOの二枚換えは,6→16北沢,15→11金澤*8


如何せん体育館はひたすら暑いし4試合目だし,面白かったけどもう頭が回ってない(苦笑)。

[B4]遊メンズ0(11-25,14-25)2大同特殊鋼レッドスター


→ゆ:2岡村 14八島 8増田 23瀬村 4藤野 21松村 L22細井


大:15小林 9淡田 4倉田 13土屋 6辰巳 1山口 L11平井


A3の石川選抜は昨年準優勝シード枠出ているので,こちらが石川県予選を勝ち抜いて上がってきたチームの由。前提知識がない中,出身校欄にずらっーーーっと並ぶ遊学館高校の文字列は圧巻。全部じゃないけど,半分ぐらい。


しかし大同さんにとってはその前の新潟教員の方が大変だったかもしれない。試合開始早々遊メンズが小さなミスを重ねて大同がどどどどどっと走ってしまい,第1セットはその流れのままあれよあれよという間に終わってしまった感。


第2セットは少し競る場面も見られたようだけれども,第2セットあたりからAコートに視線を移動したため,得点経過以外は不明。大同さんはメンバーをかえてかなり若い感じで臨んでいた様子(13→16川口,6→1山口。途中10→18山下)。また遊メンズもメンバーや並び順を変えてきていた,みたい。

あす(7/18祝)


午前10時から準決勝と決勝。1コートでやるみたい。準決勝第1試合が石川選抜対岐阜クラブ,第2試合が大同対東レ,勝者同士が決勝戦


中総宿泊は最初から考えていなかったけれど,3試合だと帰りも遅くならないし,名古屋あたりで泊まっても良かったかもしれないなあ。と,つい思ってしまう素敵な対戦。今日みそびれちゃった石川選抜はやっぱり強いかな。大同対ヤング東レも気になる。ヤングで来るかベンチに控えていらっしゃった方々(篠田今田越谷)がお目見えするのかわかりませんが。


でも暑さで消耗してへろへろなので,これで引き上げて正解だったかもしれないし。


いずれにせよ,お世話になった皆様,本当にありがとうございました。旅行中のその他のできごとについてはいずれ項を改めて。

本日のおまけ


第2セット前半,鈴木の前衛3ローテ分。東レにとっては苦しい局面であまり良いところはないのだけれど。最初の王が後衛の左から鈴木・角田・古田では鈴木がまんなかに入り,次の王・鈴木・角田では角田がレフト。もひとつ回って大木・王・鈴木はそのまんま。



7/18結果のみ


準決勝 A1 石川選抜0-2岐阜クラブ


準決勝 A2 東レ2-0大同特殊鋼


勝戦 東レ2-0岐阜クラブ

*1:「あんぱち」と読むらしい

*2:どちらサーブで始まったかわからないのでマッチアップは不明

*3:匡史

*4:大じゃなくて立の方

*5:途中で古田にかわって入っていた

*6:武大の現役?

*7:今年もパンフレットに名前はあるけれど,今日は姿を見かけず

*8:法政大学の