関東大学男子1部第1日


12チームによる1回戦総当たり。つまり毎日2コート×3試合。たいへん。


会場の早稲田記念会堂は六大学交流戦以来。あのときは春だった。今は夏。初夏と初秋とも言う。が。今日はたいへん暑かった。たいへん。


ここは土足OKだし席数も多いので素敵です。しかもこの土日は入場無料とな。

順天堂大学0-3筑波大学


あづい,ふらふら,視界がきかない。さいきんどんどん視力悪化してるような。客席が暗くてコートが明るいのも,その差の具合によっては見づらかったり目が疲れたり。第1試合からこれでどうなるのという。


→順:23細中 36柳田*1 24佐野 21伏見 14竹浪 2伊藤 L18渡邊光/39館石


筑:20前田 1木原 2佐々木 17出耒田 11李 19久原 L7白石


順大は先の国体的布陣,かなー。東日本インカレの準決勝とは微妙に変わっていた。たぶん柳田と竹浪の2セッターなんだろうけど,あんまりちゃんと見ていない。慶多がいなくて伊藤にキャプテンマーク。


竹浪に代えて藤井を投入しみたり,佐野にかえて4小川を投入してみたり。小川は第3セットはスタメン(←伊藤)。矢口も出てたか。あと,第3セットだったか,クリスと交代で久保が入ってた。謎。


国体予選では東京と良い試合をしていただけに(勝利をつかみかけて惜しくも指の間から溢れていったけれど),今日は,選手同士がかみ合ってないボールが手につかない地に足がつかない感じのままずるっと行っちゃったなーと。ホールディングとかトスの先に誰もいないとかのなんやねんが目についた。もちろん悪いところばかりではなかったのだけれど,初戦のばたばた感。去年の秋も初戦で武大に負けてそのままリーグ戦ずるずるしちゃった雰囲気だったので,この初日の結果はこの先を憂うのにじゅうぶんではある。とはいえあと10試合もあるし,その中でおいおいチームが作れていければそれでいいのかなー,というところでもある。


一方の筑波は,東日本インカレの強さやら世界ジュニアやら国体予選やらに参加していた個別選手やらの様子を踏まえて楽しみにしていたのだけれども,暑さにやられてぼーっと見てるだけになってしまったので残念。東カレのアレの再来はなかった。試合そのものが「ちょ,順大どーした」ムードで進み,筑波側が積極的に何かを仕掛けるような展開ではなかった風でもあり,よーわからん。優勝候補の一画であると目してはいるが,果たして。

日本体育大学3-1法政大学


セットスタート見てないので第1セットの終わりらへん。どこ始まりとかは不明。


日:1梅野 2井口 24田井中 5小林 14山本 13黒木 L6山下


法:9平良 22池田 17吉田 23村上 1田中 10佐々木 L12早瀬


日体のリベロは最初は山下1人っぽかったのだけれど,少なくとも第3セットでは20大内と2人体制。


東カレで出てなかった小林もいてよしよし。そこで活躍していた豊田の姿(#12)も見たような気がするんだけど目の錯覚か。むしろ井口の#2が目の錯覚か。


日体大が24-21ぐらいまでリードしていたのでそのまま日体が取るかと思いきや法政が追い上げてデュースに突入した。日体が取るには取ったが,29-27までもつれた。面白かった。


その後も横目でちらちらとたのしそーだなーと思いながら見ていたのだけれどこのときは隣のコート寄りに座っていたのでよく見えず。第4セットなど10-3で日体がリードしていたのに次にみたときには12-9になってたりして,白熱してたようす。

明治大学2-3慶應義塾大学


ぐぬー。


明:21新 2松本 17鎌田 22大塚 28有田 10澤田 L30中村


→慶:30丸谷 26野口 27稲田 19岡田 16間宮 23星谷 L15前田優


明治は第4セット(?)鎌田→5北谷内。セッターは新ベースで,たまに塩田(#1)。


慶應は,想像していた布陣といろいろ違っててびっくり。第2セットからはMBの前後入れ替え。


去年の秋のリーグ戦では1勝が遠かった慶應だけれど,今季の様相がまるで違うことは既にここまでのあれこれの試合でじゅうぶんに立証されている。


第1セットの立ち上がりこそ,慶應がするっと試合に入っていけなかった雰囲気で落ち着かないまま明治がリードしたけれど,その後は一進一退の試合展開。大きく抜けたかと思えば追いつく。


第5セットは明治リードだったけれど,慶應が最後に追いついて逆転して16-14。


この1勝/1敗が最後の最後で効いてくる予感。


慶應は前田優介がリベロっていうのが楽しい。そして,だいじな局面での粘り強さが健在。


明治は春先は六大学と日立明定期戦と全早慶明と練習試合レベルながらも観戦機会に恵まれていたほうだったのだけれど,その時から結果が良いときとそうでないときとがはっきりしていて,つかみかねていた。東日本インカレは金曜に東京体育館のサブコートでフルセットの末に国士舘に負けたため,全く見られなかった。


どきどきしながら経過を追っていたけれども,これも隣コートメインだったのでたまに得点を追うぐらいしかできず,次回以降へ持ち越し。

専修大学0-3中央大学


専:20山本 8端場 13孫 18長友 9杉本 15板宮 L12國弘


→中:5高橋 17早坂 13傳田 1千々木 3白岩 4岡村 L11山香


楽しかったー。


セットカウントは3-0だし,中大盤石だのぅ強いのぅだったんだけど,専修も特にサイド陣の外角いっぱいから決まる球足の長い鋭いスパイクが印象的で,去年に引き続きリーグを楽しくしてくれそう。


春高の王子様*2の王子ぶりも健在。黄色い声上げてました。すんません。


いやー,だって,すごいわ。なんなのあのサーブ。そしてダイレクトで返ってきたボールに対して見せるやる気とガチスパイク。ボール捌く位置が高めなのも好みだし,実寸のわりにブロック堅いし。そのあとの試合で(自分らが負けたので)ラインズマンやってたのも微笑ましかった。ラインズww


後衛の3ローテ分11上村に変わるあたりも,山本の攻撃カスタムぶりがあらわれていておいしゅうございますもぐもぐ。


山本にだけでなく,中大も専修もスパイクサーブがびしばしくる。曲がるバナナサーブ。ミズノのボールってフローターサーブで取りにくい特性があるとかで,フローター増えたよねーと思う昨今。そりゃ崩すことが第一だし,フローターの魔球も大好きだけど,スパイクサーブの凄いのんも大好物。


Cの早坂とかSの長友とか。


しかし,カミソリ系スパイカーが両チームに居並ぶ中で,中大が確実に点差を広げてがっつりと試合をものにしたのは,ひとつ階段上って別の次元に行かれたと思われる千々木の存在が大きかったなーと。


怪我したり怪我したり怪我したりでやきもきさせられてばかりで,どうしても脚をぐるぐる巻いてる姿の方が記憶に焼き付きがちな方なので,力みなぎってる感じやそのみなぎった力を放出しているところにあまり遭遇したことがないんですが。


最初に見たとき(何年前だよ)はもっとひょろっとしてたよなー。でかくなったなー。がっしりしてんなー。頼もしかったなー。なんか変なの上がってきても全部決めてたもんなあ。かっこええなあ。


とはいえ千々木の打数自体はそんなに多くなくて,山香がひろい両MBががんばり早坂ががんばり白岩さんが締めて,ここぞってところで千々木に上がってちゃんと決まる。中大もいっそう楽しさを増しているように見えた。秋は成績が伸びないここ2年の中大さんだけど,さて今年は。

国際武道大学3-0国士舘大学


本日ゆいいつ「一瞥も出来てません」のカード。とくに国士舘は久しぶりの1部復帰だし東カレとかあれとかそれとかで楽しそうで気になっているのだがー。


1セット目は終盤までもつれていた接戦の末の風だったけど,ふと気がつくと第3セット25-7というびっくりするようなセットスコアで武大がストレート勝ちをおさめていた。

東海大学3-1早稲田大学


ここは早稲田のホーム。けっこうな人数の早稲田色のTシャツの応援団がいたし,OBと思われるご年配の姿もちらほら。早稲田も久しぶりの1部。


東:13星野 3塩田 1小澤 12阿部 2安永 15深津 L10大矢


→早:8梅澤 10吉村 15濱松 12七里 16専田 1市川 L11本間


早稲田のセッターは途中から7伊藤。


いよいよ深津の表記が深津だけになったかと,書いていて感慨深い。東海大学は先の世界ジュニアでかなりの働きを示していた鶴田がベンチアウト。ちと心配。サイドに入ったのは阿部。本格的にサイドコンバートなのかしら。いっぽうユニバ組の兄さん方は揃って元気なお姿でスタメンフル出場。


早稲田も六大学交流戦の際は本当の初見であれよあれよだったので,ほぼ今日が初めて。キャプテンの市川以外は3年生以下という編成。かねて名前は聞いていた2年生の七里に,同じく2年の吉村と1年の専田の3人のサイドが強かった。とくに左打ちOPの七里は,分かってても止められないのはどうにも。スピードなのかパワーなのか器用なのか,よくわからんが凄い。サーブも強くて,数度のサービスエースを含め,彼のサーブのときのブレイク率の高さが際立っていた。


東海は,格別に良いという印象もないけれど特段に悪いということもない,つまりは,いつもの感じに戻って来たようで,東日本インカレのハプニングに見舞われた場面でみられたどーしましょー状態がなかったのは,良かったんじゃないかしらん。


ボールがネット際やら床上すれすれやらでごちゃごちゃごちゃっとしてるとき,すんごくばたばたしてそうだし実際人がばたばたと行き交いもするんだけど,そのボールを妙な方向にすっとばしたり完全に見失ったりせず,ばたばたなりに人の手の及ぶ範囲で動かしているのが,強いチームの巧さの一つだと思っている。結果ミスショットになったり自コートに落ちたとしても。傍目には偶然ボールが繋がったように見えるけどそうじゃなかったり,2打目までは偶然でも3打目はちゃんとコントロールして相手コートに返したり。


なかなか言うこときいてくれないボールへの咄嗟の反応の良さって,あるところを超えるとあとはセンスなんだろーかなーと,この試合に限らず,おもいながら見ていた。


脱線した。


東海大学の個々の面々について,そのはたらきを見て感じるところはたくさんあったのだけれど,どれもいまさら。みんなすごい。


試合ですか。第1セットは序盤早稲田リード気味だったけれど中盤から東海がぐあああーっと巻いて逃げ去った。


第2・第3セットはがちんこ。第2セットは早稲田が4点リードして終盤にさしかかったところに東海が猛チャージをかけて追い抜き,デュースになりつつも東海が押し切り。第3セットは早稲田が終盤ぶぉんとアクセルを踏んで加速して,追いすがる東海を振り切ってデュースになりつつも早稲田に軍配。


第3セットを落としたあとの第4セット,序盤から東海のキレキレぶりは,あらまー,という勢い。自分のメモとスコアが合わなくなって間違えたところを探しあぐねてぐじゃぐじゃやってる間にも東海どろどろどんどんと点を重ねて,25-18かな。


七里に上がるのが見え見えなのに,どうにもならん感じだった。吉村や専田も良かったしセンターもほっとけないので東海はディフェンスに苦しんでたけれど,最終的にはどうにか修正した様子。


逆に東海はセンター中心の組み立て。スパイクもブロックも。阿部純はサーブ狙われていたけれどレセプション無難にこなしてた。塩田のサーブがグレードアップしていた。


明日はどうなのよ。

*1:柳はこの字じゃないけど文字コードの壁に阻まれてちゃんと表示できないようなのでごめんなさい

*2:俺の嫁」的な意味で