関東1部男子第7日


筑波は東海に負けて,東海は中央に負けて,中央は日体に負けて,日体は筑波に負けた。


筑波は武大に負けて,武大は慶應に負けて,慶應は順大に負けて,順大は筑波に負けた。


なに,この4すくみ。


ということで7日目。1試合を除いて全てがストレートで決着。15時台に全試合終了とは,遠方の人間には有り難い。

法政大0-3国士舘


法:7金澤 22池田 23村上 1田中 2松田 9平良 L12早瀬


国:18佐藤貴 33佐々木 3佐藤耕 17井本 16上村 23長澤 L51古田/1赤澤


しばらく国士舘を観ていなかったところ,ライト(OP?)のスタメンが,中盤で交替で出ていた方の佐藤耕平にかわっていた。ただでさえ攻撃的な国士がさらに攻撃力シフトした感じ。第2セットと第3セットに2枚換えで19浜田(S)・49河西(R)投入。


法政は第1セット,20*1-24のビハインドからあれよあれよと追いついてデュースにしたが,26-28で最後は国士長澤のサービスエースくさいポイントで落としてしまった。法政にとっては第1セットを取り切れなかったのが本当に勿体なかった。


第2・第3セットはまあまあ国士ペースだった,と思う。国士はなんだか楽しい。


国士舘が2勝目。まだ初日の出ていない法政としてはこの試合に期するところあったろう。もちろん,まだ4試合残っているので行方はわからない。

国際武道0−3日体大


→武:1佐藤大 3古山 5高志保 23三浦 22王 14奥中 L2古賀


日体:2井口 24田井中 35山田 14山本 13黒木 1梅野 L20大内(2s-19吉武)


この両チーム,オーダーを書くのは初めてかもしれない(そんなことはない。少なくとも日体は昨日も見たぞ)。


武大は南を前週土曜の試合中に故障で欠き,王の対角は古山スタート,第1セット途中から7佐藤速,第3セット途中から24清水,という具合。


この清水はパンフレットではライトの選手ということだが,サーブもいいしスイングもいいし,なかなか素敵だった。


日体はOP山田。日替わり?


ぼーっと見ていたので残念ながら詳細は覚えていないが,概ね日体大がリードしていたような展開だった。日体大は昨日に引き続き,ボールをコートに落とさない。粘ってサイドがどっかん,或いはブロックでシャット。特にブロックはワンチなりキルなり目立っていた印象。

東海大3-0順天堂


東海:13星野 3塩田 1小澤 23鶴田 2安永 15深津 L10大矢


→順:15久保 26藤井 24佐野 21伏見 13阿部 2伊藤 L18渡邊/38山崎


東海大はホームということもあり,ご父兄の方々多数のご臨席を賜っていた由。いやー,緊張した(え


第1セット東海大には,前日の対筑波戦の再来のような大量連続得点があった。8-6(この時点でリードはしてる)から順大伊藤のサーブを1本で切って9点目,サーバーは星野(順大はS3)。


星野は昨日書いた「えぐいサーバー」の面々から外しちゃったように,素人目にはそれほど難しいサーブは打ってこない。順大のレセプションはけして崩されてはいなかった。なのに,どうしてか攻撃が決まらなかった。久保が1本ミスって10-6になった時点ですぐに順大はタイムアウトを取ったのだがタイムアウト開けも佐野大明神が決めきれず粘って鶴田に決められ,伊藤のスパイクも白帯に嫌われ(ブロックかも),そして星野に浅めの位置にふわっと落とすサーブポイントを取られて,13-6となり,順大は早くも2度目のタイムアウトを取ることになる。


しかしそのタイムアウト開けもやっぱりスパイクが1本で決まらず,トランジションを小澤が決め,佐野もブロックされ,久保もネットにかけ,と前2枚+後衛伊藤をフルに使っても打つ手がない。そこで順大は藤井→14竹浪,阿部→7矢口の二枚換えで攻撃枚数を増やす。


かわって入った竹浪にとりあえずボールを上げてみる。当たりは悪くないんだけどコースに誰かいてとりあえず返ってくる。チャンスボールもっかい竹浪,でもまだ誰かいる。返ってきたボールは光が返すだけになって,そこで東海は塩田を使う。ラリーのど真ん中でぐらんぐらんのボールがへろへろ行き交ってるのに塩田。そして星野の2本目のサーブポイント。これで18-6。ぜぃぜぃ。


さらに佐野を35西尾に代えてみたりして,その次の攻撃(は竹浪に上がった)も1回では決まらなかったんだけど,トランジションの星野のバックアタックを久保がブロックして,ようやくローテーションを一個回すことができた。18-7。


しかし順大もそこまで広がった点差は如何ともしがたく,その後も東海のブレイクがあって,25-11でこのセットあっさり。


昨日のけ者にしたのがフラグになったのか,今日は星野と安永のサーブのところでブレイクが続く場面がみられた。2人とも強烈なスパイクサーブはないが,取りやすいとはいえないところにコントロールしてるのかもしれない。ああ,やだやだ(褒めてます)。


第2セットは東海がわずかにリードを保って終盤まで進んだところで,22-22と順大が追いついた。順大の調子もだんだん上がっていて,いけるかも,と思ったのだが24-23からのサイドアウトを取れず,25-23でまた東海。


第3セットは,順大が第2セット後半からの好調を維持していた。点差こそ拮抗していたが順大の動きやムードは悪くなく,特に伊藤にエンジンがかかったように見えた。逆に東海は2セット取ったからなのか,前日の筑波戦に比べるとあまり動けなく(動かなく)なっていたので,このセットは順大が取るかなと思った。中盤まではそんな感じで競っていたのだが,15点付近からしれっと東海が突き放しにかかり,星野本日3本目のサーブポイントなども決まってなんだかなあもうという感じ。順大は細かく選手を入れ替えて状況の打開を図っているように見えたのだが,どうしても後手後手になってしまった感は否めず,だった。


今週の東海大に関しては,しんぱいしてそんした,と言いたくなるような試合運びだった。が,まだ残り試合に日体大を含む大物との対戦が数多く控えており,まったく予断を許さない状況。どうみても平均身長が(しおやす以外)低いのは否めない。今日も,伏見を始めとする順大の面々に上からかぶさるように(反則の意じゃなく)押さえ込まれる場面も見らないでもなかった。


順はブロックの横移動がちょっっと間に合ってないことが多いのが気になるといえば気になる。せっかく高いのに活かせていない。それだけ深津が巧くやっていたのかもしれない。


(追記)順大は第2セットと第3セットは変則的な二枚換えをしていた。第1セットは前述の通り,藤井→竹浪,阿部→矢口だったのだが,第2セットと第3セットは,藤井→竹浪&伏見→矢口。


伏見がサーブで下がるときに矢口に交替。当然リベロはそこには入らない。そのかわりどこかに入っていた。他のメンバーもセット毎に異なる交替をしていたので,よくポジショナルフォルトをしないものだと感心するぐらいの有様だった。


選手交代覚え


1S:藤井→竹浪&阿部→矢口,佐野→西尾,久保→小川(久保がサーブに下がるとき。そのあと後衛3ローテ残っていた。リベロはたぶん伊藤のところに入っていた),小川→久保(前衛に上がるとき)


2S:スターターは1Sに同じ。阿部→小川,久保→細中,藤井→竹浪&伏見→矢口(藤井が前衛に上がるとき),矢口→伏見&竹浪→藤井(伏見が前衛に上がるとき)


3S:スタートは23→26→24→21→4→2。藤井→竹浪&伏見→矢口(藤井が前衛に上がるとき),矢口→伏見(伏見が前衛に上がるとき),竹浪→藤井(細中サーブのラリーの後),小川→阿部(小川が前衛に上がるとき。見間違いかもしれない),佐野→西尾(いつのまにか西尾になってた)。

筑波大3-0早稲田


ここは全く見てない。前日の敗戦で思うところあったのか,筑波の坊主頭数がいきなり跳ね上がっていたので,出てきたときには唖然とした。敗戦を引きずらずに良い具合に立ち直れたのであれば何よりである。


筑波は次週,中大との対決が待っている。

明治大3-2専修大


明治:21新 2松本 17鎌田 22大塚 28有田 10澤田 L30中村


→専:20山本 8端場 13孫 18長友 9杉本 15板宮 L12國弘


ストレートばかりで観客に優しかった本日の,唯一のフルセットゲーム。


良くも悪くも勢いに左右されがちな両チームだが,明治の方に粘りと勝負所での底力を感じた。


第1セットは23-23までとんとんだったのに一気に3点取って25-23で明治。


第2セットはわりと早い段階で端場たんサーブをきっかけに専修が抜け出して18-25と点差をつけて専修。


第3セットも開始直後から専修が走り,序盤のバッファを使って20-25と専修。


第4セットも中盤はいったん専修がリードした。最大4点差。明治が追い抜いて逆にリード,24-21まで行ったがそこから専修が追いついてデュースになる。24-21の場面で無表情でツーを打てる山本の「俺!」っぷりがすごい。そこから孫(たぶん)のブロックが2本続けて決まり,デュースとなった。この前衛の並びはブロック強い。


しかし,デュースに入ってから常に明治アドバンテージで進む。専修はサーブミスが続きすぎた。ミスしてもいいけれど,ブレイクしないとひっくり(略。だから攻める。だからミスる。いいの。いいんだけど,最後は山本がドリブル取られて31-29で明治が土俵際で踏ん張った。


第5セットは明治がスタートで流れを引き寄せその流れのままぐいぐい走り,15-6と大差で決した。


明治は開幕当初苦しんでいたが,4勝目で単独5位にまで浮上してきた。


それにつけても専修の長友は凄い。ブロックが2枚ついていようが3枚ついていようがお構いなし。ブロックアウトとかブロックリバウンドとか指の先を狙うとか,そういうんじゃなくって,真っ正面からぶち込む。ぶち込んだらその勢いでそこに道が開ける。海の中に道でも作らんとする,或いは山にトンネルでも掘らんとする勢い。あれが来ると分かっててブロックに跳ぶの,わたしなら厭だ。


しかし逆に言えば,専修はみんなどっかんどっかんやりすぎ。面白いからいいんだけど,第5セットあたりは,疲労の蓄積なのか,微妙にコントロールがずれるのか,それまで入っていたものが入らなくなったりしっかり拾われたりする場面が増えた(明治の守備が5セットの間に専修sのスパイクコースに対応したような気もする)。フルセットボーイズタイプではないのだな,とは思った。


山本の調子如何に左右されるところもあるように見えなくもないしなあ。早くサイドアウト取りたい気持ちからか無理にセンター使って中途半端になったりね。まあ,がんばれ,まだ1年生だ。


今日は事前には第3試合は隣の中央−慶應を見ると宣言していたが,第2試合からの流れもあって結局Aコートに居続けてしまった。明治もこれまで見る機会がなかったので。


明治にとって,ディグの神様だった芳賀を筆頭とする前年度4年生がごっそり抜けた穴は小さくはないと思うのだが,大塚が左右飛び回ってディグの神様を受け継いでいた。どれだけ拾っても最後の一押しが足りないのがここまでの明治の苦戦の一因と勝手に解釈しているが,今日は専修のどっかーんに付き合わずにきっちり落ち着いて対応し,専修の自滅に追い込んだような感じだった。


明治はこの先上位陣との直接対決になるので,ひっくり返すチャンスは充分にある。

中央大3-0慶應義塾


なんでこっちを見ないんだと。自分でも思いますが。めーじがー。


中スポさんと慶スポさんがどちらも詳細な記事をあげてくださるので,げふん。


中大は1敗をキープし,セット率差の2位。慶應は3勝4敗。

ここまでのまとめ(並び順は順位ではありません)


6勝1敗:東海,中央


5勝2敗:筑波,日体


4勝3敗:明治


3勝4敗:武大,専修,順天堂,慶應


2勝5敗:早稲田,国士舘


7敗:法政

*1:もう少し離されていたかも