名古屋紀行


名古屋は日帰りしました。幸い出口に近い席だったので,ボールがミットにおさまると同時にダッシュ。最終の1つ前の新幹線に乗って,最初から最後まで慌ただしい名古屋遠征(?)でした。


8回ぐらいから,どうせ負けるならさくさく進行で頼むって思っていた節がなくもない。ダメでしょう。


全体的にとにかく時間に追われ気味で焦っていたことばかりが印象に残っている。全く落ち着かなかった。その落ち着かない気分のまま観ていたので,試合にもあまり集中できていなかったかもしれないのは勿体ない。


何より,四面楚歌状態なので,落ち着かないのも当然といえば当然で。すごいわー。お膝元。これがホーム。3塁側を埋めるどころか,1塁側にさえ敵さんファンがいる球場に慣れていると,あまりの360度ホームぶりにうぐぐ,と唸るしかない。


いちおう,鞄にレプリカユニフォームとかタオルマフラーとかを潜ませてはいたけれど,鞄の中を観られないように隠しぎみにしていたという為体。だって,席に着いたら前も左も右もCD帽子。連れでもいたら勇気も出たのでしょうが,ひとりじゃ無理。


そういう意味で,応援は全然してなかった。観戦はしてたけど。チームのみなさま,そして現地に行けないファンのみなさま,ごめんなさい,という気持ち。でーもーむーりー。


わたし名古屋圏に住んでたら今頃確実にドラゴンズファンだと思う。引っ越したらドラファンに鞍替えするかもしれない。ホーム,楽しいもん。最寄り駅の通路にずらーーーっと貼られているポスターも素敵。帰り,めっちゃ急いでいたのに,きゅんの前で一瞬だけ歩調を緩めてしまったぐらい(笑)。えぇ,ミーハーです。


試合の演出ってチームによって少しずつ違っていて,球場に行かないとわからないので面白い。試合前のVとかドラゴンズの選手達の登場曲が新鮮。燃えよドラゴンズの歌詞がすごい。シャオロンとパオロンも可愛い。ドアラも相変わらずフリーダム。遠征してたつば九郎先生はそのドアラにたいそうフリーダムに絡む。つば九郎をよそにお仕事きっちりのチアドラさんとシャオパオがますますかわいい。


試合はドラゴンズ先発川井の前にどうにもならず,1回裏にドラゴンズが4点取った時点で終わってたようなものだったけれど,総合すれば,行って良かった。


スワローズ高卒ルーキー山田君の幻のプロ初2塁打プロ初単打プロ初1試合マルチ安打プロ初打点を観られたし。エラー出塁と送りバントで2死2塁になって彼に打順が回ってきたとき,ヒットが出るとは思ってなかったよ。シーズン公式戦出場ゼロのルーキーがポストシーズンでヒット打って打点上げたのは史上初らしい。そりゃそうだろう。


井端荒木の二遊間も堪能したし,平田はぼこぼこ打つし,浅尾と岩瀬まで観られたし,大変お得な感じで。


帰りの新幹線では,何しに行ってるんかなーと(悪い意味じゃなく)考えたりもしましたが。


勝つこともあれば負けることもあるのが試合だし,良い試合もあれば悪い試合もある。それら全ての可能性を覚悟し,あらゆる結果を受け止めることまでが,試合観戦の中に含まれているんだよなあ。


今回は幸いなことに試合そのものはヤクルトファンとして盛り上がる場面もあったし,そんなに悪くはなかった。そうじゃなくて,周りに釣られて調子が狂ってしまい「負けたーーーぐやじぃーー」っていう気持ちにならず,なんだか淡々としていたのが自分でも変な感じ。(周りの空気は「よし! 勝った!」なのでそりゃ調子も狂う)。


騒ぎたいだけなのかもしれない,などと。スワローズ選手の登場曲がないことや,内野でじっとしていて声を出して応援できなかった(しなかった)こと,周りに共感をいだいてくれる人が絶望的に少なかったこと,いろんなことが普段の観戦と少しずつ違っていてそれらが違和感,言い換えればアウェー感を醸し出していた。


四面楚歌も経験のうち。ふだん,特にCSの1stステージ,どれだけ特殊な環境で観戦しているかということを実感できた。


名鉄百貨店の上階のレストランフロアで食べたひつまぶしがめちゃめちゃおいしかったです。