リベロフリーチェンジ


ベンチにリベロを2人まで登録(ベンチ入り14人)できるルール(レギュレーション?)が適用され始めてからまだそれほど経っていないが,コートに入るリベロを何度でも交替できるルールがじわじわと浸透しつつある。今までの「リベロの交替は試合中の一度限り」が窮屈過ぎた。しかしいったいどのカテゴリでいつ始まったのかがわからない。


自分が初めて見たのはいつだったかなあ。そうなるっていう話だけは聞いていて,2011年4月の深川体育館のFC東京対順大練習試合が初見だったかな。順大の光/館石併用。でも,もっと前だったような気もする。


大学公式戦での適用は2011年度から。2010年度に適用されていたら中大の2人の4年生リベロはどうだっただろうとしみじみ思う。細かいところ(六大学交流戦早慶明)は覚えてないが,公式戦では東日本インカレが初見ということになるか。


大学よりも前に高校で実施されていたとおぼろげに意識しているが,具体的な2010年度の高校模様を思い出せない。


Vリーグでは11/12リーグからフリーチェンジになった。小学校はリベロなし。中学校は未確認。


カテゴリオープンの大会では,2011年度は国体(関東ブロック)天皇杯(関東ブロックラウンド)ともフリーチェンジになっていた。前者は千葉(順大),後者はサンガイアがリベロ2人併用していた。中部総合も(鈴鹿国際大が実施)。いずれも2010年度は違っていたと記憶している。


国際大会では,そもそもリベロ2人(ベンチ入り14人)が適用されていないケースも多いのかしら。2010世界選手権,2011ワールドカップいずれもベンチ入り12人だった。2011年WLは忘れた。2011年の世界ジュニアとユニバも,たしか12人だったと……思う……。弱い。


だれか,リベロ2人制導入とフリーチェンジ導入について,まとめて(他力本願)。


いずれにしても,フリーチェンジでないリベロ2人置きシステムは2ndリベロ捨て駒的に使われていて勿体ないので,長続きはしないだろう。12人(リベロ1人)か14人(リベロ2人)のリベロフリーチェンジのどちらかになるんじゃないかしら。


現在,高校・大学・Vリーグの少なくとも3つでフリーチェンジルールが採られている。まだ実施から日も浅く,全てのチームが併用しているわけではない。高校では多く感じたが,大学は少なく感じた。Vリーグはこれから。という状況で,換え方のスタンダードもあるようなないような,である。


・ディグとレセプションで分ける:順大が真っ先に導入したからか,関東大学方面で主流。日体大も一時やっていた(秋の途中から固定)。国士舘もこのパターンだったかな。2011天皇杯関東ブロックでのサンガイア(芳賀/吉野)もたしかコレ。


・セット中盤で交替:先日宮前のチャレンジリーグでそんなようなものを見かけた。最後までルーティンがぜんぜん把握できなかった,というのが正直なところ。ローテーションが1周(6人)したら交替,みたいな風に見えた。


・ルーティンなしの途中交代:ルーティンを把握できていないだけかもしれないが,フリーじゃないときの交替と同じような感じで状況を見ての交替。ただ次セットスタートでは元に戻すなどフレキシブルな対応ができるようになった。


・メインとサブ:この2日間春高を見た感じだと,高校はだいたいこれ(とそのバリエーション)だった。多くの場合リベロは後衛MBと交替してコートに入っているのでMBがサーブに下がるとき一旦リベロが外に出る。そのときにサブリベロが後衛サイド(たいていレフト)と交替して入り,MBのサーブが終わってレセプションになるとMBとメインリベロが交替してサブリベロは外に出る。だいたいこのルーティン。MBサーブ以外でも各校のレセプション体形の都合などでちまちま適用しているケースも見られた(レセプションの真ん中にリベロがいるようにとか,たぶん)。


最後の方式は,コート内にずっとリベロがいるというメリットがある。攻撃枚数は1枚減るが,高校では後衛からの攻撃って(特に女子は)少ないっぽいから,守備固めを優先したほうが良さそう。もちろん,理論上サーブで下がっているMBのバックアタックを使うことはできるし。


Vリーグが今季からフリーチェンジになったので,国内では今後フリーチェンジが主流になっていくだろうか。今は手探りでも,今後はVリーグリベロ併用を採用するチームも増えていくと思われる。そうなってからの各チームの動向や併用システムの選択が楽しみなところ。どんなおもしろい使い方が出てくるかしらん。