V・プレミアリーグ 堺ブレイザーズ対サントリーサンバーズをみてきたよ@金岡公園体育館


こう見えてもワタクシ,Vリーグの試合で遠征したのはこれが3度目です。1度目は第6回のファイナル,2度目はいつぞやの仙台。それに今回は,遠征といっても出張帰りに立ち寄っただけで,厳密な意味では遠征とは言えません。


関西大の学生さんがホームゲームに関するアンケートを取っていた。余談になるが,以前べつの試合で筑波大のWebアンケートのURLをもらったことがあったが,そちらは回答しそこねた。やはり,その場で紙に書いてその場で回収するのがいちばん回収率は良さそうだ。ということで,「お住まいから会場までの所要時間」の項目に「5時間」と書いてみた。今回に限っては正しくない記述だが他に書きようもない。それにあの体育館の中には,本当に5時間の方もそれなりにいると思われる。土日1試合ずつでも。


当日券売り場でスタンド自由席3500円と言われて地味に凹む。前売りは500円安かったので,行くつもりでいながら前売りを買っていなかったわたしが悪いのだけれど,1試合でその値段は(3000円としても)ちょっとお高く感じる。結果的にはセットカウント3-1だったし面白い試合だったから良かったのだけれど。


選手関係者の招待やら堺市の市民枠やらファンクラブ会員価格やらあれやらこれやらいろいろある中で,その値段で入場する客はほとんどいないのだろうと思う。ホームゲームは主催チームにお金が入るので,赤字にならない価格設定にしてほしいとは思うし,チームにお金が入るのだから,構わない。しかし。しかしだ。むー。


御堂筋線天王寺よりも南に行ったのは初めて。新金岡の駅周辺,郊外の住宅地ののどかな雰囲気で心安らか。そして金岡公園の広いこと。屋外プールに高飛び込みの飛び込み台と客席のスタンドがあるのも凄い。テニスやらスケートボードやらと,日曜の午後らしく賑わっていた。体育館はこぢんまり。


今季V・ぷれみあ初観戦(天皇杯準決勝・決勝除く)。先週はぷれみあは試合がなかったので今週が年明け最初の週。いわゆる内定組が各チーム続々と合流&デビューしていて,土曜日は各会場の情報を追ってどきどきしていた。


自分は戸田厨*1じゃないと思っていたし,あまりに極端な意見に対しては愉快な気持ちがしない方なのだけれど,自分のフィールドが変わるとあっさり主義が変わってしまうらしく,自分でもなんだかなあと思う。自分が知ってる選手がひとつお兄さんなユニフォームを着てウォームアップしている姿を見るのはこそばゆい嬉しさがある。そしてせっかくなら試合に出てほしいと思うし,出たらさらに嬉しい。現金というか変わり身が早いというか。ということで,これから書く内容に「○○せんしゅが出たーきゃーかっこいー」が相当量含まれていることはあらかじめ。名田除く。


今季からユニフォームの色が一段明るくなった堺さん。チームの幟もほんのりレモンイエロー。今日は紺ユニ(リベロが黄)。短めの半袖でちょっとタイトに作ってて裾出し仕様というのが,男子ユニのおさまりどころだと個人的には思っている。つくばとか。ヴェルディとか。


堺は今週と来週はエンダキがナショナルチームの都合で不在。堺においてエンダキの存在はたぶん大きくて,勝負所で必ずトスが上がるし,スパイクもサーブも凄い。だけど,一方で,昨季エンダキが故障離脱してもほかのメンバーで乗り切って優勝しちゃったのも事実。昨日もFC東京に勝って開幕3連勝。


今村→名田→松本→西尾→石島→横田。リベロは坂梨と井上。堺はMB2人それぞれにリベロが1人ずつ貼り付けていて,横田とかわるのが坂梨で,松本とかわるのが井上という仕様。第1セットと第3セットは今村・西尾→千々木・金井の2枚換え。第2セットは途中から西尾→千々木。また,各セット松本のピンサに内藤。


昨秋国体予選で大怪我をした金井が,ピンサでもともかく試合に出られるようになっていたのはよい報せ。千々木が合流即試合出場だったのは……ある意味エンダキ様々ではあり。レセプション外れてオポジットにいる姿が,去年とかわらないっちゃあそれまでだけど*2,なんつーかこう。しみじみ。伊藤も帯同はしてて,記録席の人になってた。


サントリーは,新外国人アンドレカーニャ)加入。背番号9(前代のテオと同じ)。昨季は,日替わりオーダーで全員でチームを作りながら底上げしながら結果も出すというすごいことをしてた。今季もそんな感じなのかなーと期待しているのだけれど,ここまで1勝2敗。3回戦総当たりがどう出るか。


柴小屋→鈴木→カーニャ→金子→山村→岡本。リベロはベンチには津曲と佐別當。試合出場は津曲のみ。高橋賢はふつうユニでベンチ入りしていた。試合前の合同公式ウォームアップの際にふつうユニで動いている賢ちゃんさんがすごく新鮮で,考えてみれば,賢ちゃんさんがリベロユニじゃないところを見たのがきっと初めてだったのだ。


試合中の選手交替は,いろいろ。金子→米山,柴小屋→栗山,岡本のワンブロで武市,塩田。鈴木→塩田,鈴木のピンサに米山とか二木とか。


以上も以下もばらばらと覚書。さいきん,文章にできなくなってきた。いかん。


初めて,プレミアで詳細のメモを取りながら試合を観てみた。Vリーグは帳票が出るから必要ではないのだけれど,手持ちぶさたでもあったので。自分のメモと帳票を比べてどれぐらい節穴かを確認する勇気はない。


前週(高校選手権)と比べると,スピード(特にスパイクの球速)が速いのはもちろんなんだけど,なんというか,コートを広く使って試合をしている感じがする。せせこましいところでもそもそやってるのはあんまり好きじゃない。横幅,縦幅。コースの打ち分けも多彩。空中でボールをとらえてから相手コートを見て置きに行くようなフェイントも。アタッカーの選択・コースの選択の両面でフォローできない。そんなスパイクなのにディグが上がるし,端まで追いかけていったボールがちゃんと繋がるのはさすがプレミアだなあと。わくわくするし楽しい。


堺のホームゲームで,場内堺ファン多し。所謂若い着飾ったお嬢さんばかりでもないしオタクばかりでもないし,アットホームな独特の雰囲気だった。どこかの大学のチアも来ていて華やか。応援するチームがあって場内が一喜一憂しているのが楽しい。隣に座っていた制服姿の若いお嬢さん達は石島選手ごひいきの様子。サントリーの応援団さんはTシャツの背番号が33だった。


今日のサントリーは……第1セットはいい具合だったのに,そこから逆転で3セット落とした。第3セットはスタートから完全に堺ペースだった。レセプションが乱れる(サーブレシーブ成功率はむしろ堺より良いのだが)→パスが中途半端→ちゃんとスパイク打てない,では厳しい。リベロの津曲のセットアップがやたら目に着いたのはそういうことだろう。1つめがセッターに返っても,トスミスというかサインが通ってなかったっぽいコンビミス的なものもあったし。そのへんは試合中に修正して第4セットは序盤からリードしていたのに結局追いつかれてひっくり返されたのが残念だった。


戦力,という意味では,エンダキを欠く堺に比べてサントリーに分があるようにも思えたんだけどね。カーニャには序盤はほとんどトスがあがらず攻撃は柴小屋メインで,セット終盤にカーニャに集めようとしていた雰囲気。最後はアウトサイドのエースという流れはいいとしても,最初のうちトスが上がらなすぎて,ギアチェンジしていきづらい感じではあった。あくまで印象。


逆に,アタッカーの調子を試合の中であげていくという点では堺のほうがうまくいっていた感じはした。石島が後半につれてどんどんよくなってた。西尾は第1セット序盤からがんばってて,第1セット落としての第2セット中盤,悪くは見えなかったけれど千々木と交替。監督勝負に出たなーと思った。千々木が綺羅星スーパーサブになったかっていうとそうでもなかった。なかなか綺麗には決まらないし第2セットの20点以降あああああああな場面(=そこでお前が決めればという局面でキルブロックされたりされたり)続きではらはらするし。けれども,第3セットで入った西尾が息を吹き返していたので西尾のベンチタイムのためにも,名田石島のサイド陣を初めとする他の方々にとっても良かったんだろうなあと思った。


名田といえば今日の名田はめちゃめちゃ素敵だった。レセプションの本数一番多かったんじゃないだろうか*3。ブロックも良かった。堺が1セットダウンで迎えてた第2セット,デュースになっての28-27。石島がサーブで柴小屋狙ってトスがライト側カーニャに上がって,それを名田が1枚でキルブロック。すげえええ,ってなってたら,その後のセットでも2回ぐらい名田が止めてた。


きっちりしっかり安定したプレー。ふぉぉぉぉ,名田ってこんなすごい選手だったんかー,ということで,今日は新人さん達のほかは名田と柴小屋ばかり見ていたかんじ。


良いときの柴小屋のシャープさって,切れ味鋭すぎてなんとなく悔しい。高い打点から床と平行ぐらいに打つバックアタックが怖い。ワンチでびっってブロックの指を弾いて,横に逸れたり速度が落ちたりせず,少し上向きに軌道を変えてすっ飛んでいくのは見事。見ているわたしが力入れていないからかもしれないけれど,ふかしたりネットにつっこんだりっていうのも気にならなくて,確実性が上がっている。コートの端すれすれに落ちるスパイクも素敵。「調子いいときはいいけど全体的に粗削り」な印象の選手だったけど,無茶な突っ込み方をしなくなってすっかり頼もしくなっている。


あと,サントリーは塩田が昨日出たと知って,即戦力だったのかと驚いた。今日もちょこっと途中出場。あの集団に入ると細い。ベンチ入りメンバーに同期もいないしあの雰囲気なので体の小ささも相まっておとなしく見える。コート内でブロックの確認をちまちましていた。打つ方はなかなか。栗山と並んだときには,ふしぎな感じがした。栗山さんは夏(母校でお見かけした)時から髪も伸びて日焼けも落ち着いて,前の印象に戻ってたかな。


そういえば,ボールがモルテンだった。男子のモルテン,久しぶりに見た。スパイクサーブが増えるといいな。

*1:敢えて説明は省く。

*2:中大ではOPでもローテーションによってレセプション入ってたけど

*3:帳票によると40本。リベロ2人の合計39と同じぐらい