2012年度関東大学春季リーグ男子1部・3日目


前週時点での個人成績が出ていました。2試合分ですが。


男子1部4/15時点個人成績(不都合あれば削除しまふ)


前週に比べて,一気に混戦模様の様相を呈した3日目。新学年・新年度の試合だから「波乱」と表現するのは適切ではないけれど,やってみないとわからない1回戦総当たりゆえの(見る側の)暗中模索を実感する。難しい。


東海大学湘南校舎総合体育館は寒かった。外から入ってくる冷たい風,底冷えする半地下仕様のコンクリート

東海大学3-1国士舘大学(22-25 25-18 25-14 25-21)


→東海:13鶴田 18鈴木頌 7池田 2阿部 29栗山 1深津 L15大西


国士舘:4佐藤(第3セット途中から42池田) 17佐々木 6浜田 3井本 10上村 1長澤 L32古田(r)/24峰尾(d)だいたい


某氏の例のアレは右だった。ざっくりー。


国士舘は先週リベロをやっていた29権藤はふつうユニで,レシーバーとして起用。佐藤が後衛のところで交替させて3ローテ回す。本日の長澤スペシャル(浜田スペシャル?)は長澤→30河西。


隣のBコートが1セット分遅れて始まったこともあり,正真正銘第1試合。


試合内容そのものは,率直に言えばそれほど熱が入るようなものではなかった。第1セットを国士舘が良い形で取り,東海大は今季ここまでの3試合全て第1セットを落としているんじゃないかしらと思っていたが(4/15の武大戦は第1セットを取って第2セットを落としているので違った←逆でした。1セット目が武大),第2セット以降3つ続けて取って逆転してしまうのが憎たらしい。


第1セット20-21からいちど東海が逆転して22-21。そこから国士舘が4点連取で第1セット取る。国士舘はこれが今リーグ初の得セット。


第2セットは14-14以降に東海がブレイクを重ねる。15-14の場面で栗山にかわってピンサで入った8北林サーブのところ(ここのローテーションが強いor国士舘が弱かったんだと思う。逆にコクシは佐々木サーブがつよい)と次の深津サーブのところで21-15にまで広げた。


第3セットと第4セットは国士舘側にドリブルやらホールディングやらタッチネットやらのミスが多く。しかし今日はどの試合もドリブルが多かった。うーん。


国士舘スパイクアウトも多く,それを気にするとこんどは拾われる。井本のスパイクを大西がよく拾ってた。ディグの反応はすごく良い。


東海大について,3〜4年前の幻影がちらついていてそのころを美化している自分がいるのは確かだけれど,それを差し引いても今年の布陣が不安定に見える部分はあり,それなのにそれなりに勝ってしまう。なんとなくおもしろくない。


時間差で隣で始まった試合を横目で観ながら,東海大は面白いバレー(という言い方はあまり好きではないのだが)はしないけど試合には勝つバレーをしていて,それがおもんないところかなあなどと考えていた。個人の感想です。おもんない,ていう言い方も適切じゃないな。素人目にびっくりしたり珍しかったりする選手起用や戦術は出てこない。そういう楽しみ方で見るチームではない。


不安定とは書いたが,3試合目でホーム体育館という地の利もあり,ずいぶんまとまってきた感はある。単に自分が見慣れてきただけかもしんない。今年の得点源として肩にいろいろ乗っているきらいのある池田がのびのびとライトからクロススパイクを決めていた。鶴田が目立たないぐらいがいいのだろう。目立ってるけど。

日本体育大学1-3慶應義塾大学(25-21 22-25 17-25 20-25)


14時になっても試合が始まる気配がなく,アナウンスが,Bコートの準備が整わないのでAコートのみ始める旨を伝える。ネットの高さを測っていたのでそのへんだろうか。結局公式ウォームアップからやり直しとなり,Aコートの第1セット終了ごろに試合開始の運びとなった。珍しい。2試合しか予定されていないBコートだったのは不幸中の幸い。


慶應:12星谷 8岡田 1間宮 5山本 23柳田 22野口 L9前田優/25野瀬


日体:9渡辺 5上西(第3セット?から27小宮) 28山田 1山本 2黒木 24田尻 L12吉武/13大内


スタートのサービスがどちらか記録しそびれているが,慶應星谷からだったような気がする。どことなくひっかかったので。前週に限らず,慶應は柳田スタートが定番だが,今日は目玉を回してきた。


結果としては,両チームS6スタート。


日体のリベロはちらっと見たときには吉武がレセプションで大内がディグ。日体は1枚にしたり2枚使ったりいろいろ。


ほとんど見ていないのだけれど,第1セットは日体がそれなりの点差をキープして進んでいた(セットリザルトはそうでもない)。若々しいチームになったがやはり強い。しかし第3セットからあとは慶應のメンバーの試合慣れ度とチーム安定度に軍配が上がったように見えた。日曜も書いたが,柳田すげえ。


ここのカードに限らず,全体的にラリーが続く試合をよく目にする。拾って繋いでボールが床に落ちないままネットのあちらとこちらを行き来するのは息を呑む展開で大好物だし,強烈なスパイクが上がって繋がっていくと会場も沸くが,一方でそのチャンスを生かし切れないというかラリー中のここぞというときの決定力がうにゃうにゃ,みたいなことも多い。そんな中で柳田は,見ていて爽快になるラストボールを繰り出してくる選手の1人である。

明治大学3-2筑波大学(25-21 17-25 17-25 25-22 15-10)


→明治:17杉本(第3セット途中11飯塚) 8鎌田 13大塚 19有田 1澤田 12新 L29瀧野


筑波:14前田 17宮内 19篠村 11出耒田 5李 13久原 L2白石


何がなにやら。疲れた。


なぜ明治が勝ったのかよくわからない。とくに第2・第3セットの展開のあとでは。


筑波が春の優勝大本命だと読んでいる。それはこの試合の結果が出た今も変わらない。


明治は,上で書いた柳田がいないチームと思っている。別にそれが悪いとか弱そうっていうんじゃないよ。大塚も杉本も有田も,サーブも良いしスパイクも良い。澤田鎌田のMBラインのスパイクも良い。新のトスは面白いうえに,高さもあり空中で止まって打ちやすそう。偏差値60台の選手が6人集まっているイメージ。


それに,試合に出ているメンバーの去年からの異動が少ない。いうても昨秋リーグ4位,全カレ4位。Vぷれみあへの輩出こそないけれど,全国ベスト4のメンバーが多数残っている。加えて,新しく入った1年リベロの瀧野はほんとうに巧い。春先だけど完成度の高いチーム。上位に入ってきそうとは思っている。


なんだけど,偏差値70台の選手もいないし,大きい選手がいない。つまり,無茶しても決まるような変な選手がいないし,トス割れたり助走ができなくて無茶な状態で打ったら予想通り決まらない。だからまず無茶せずにアンダーとかスタンディングで返しちゃう。その代わり相手の攻撃に備える。そういうかんじ。なのでラリーが長い。


一方の筑波にはできたんがいる。困ったら出耒田にあげればいい,ラリー中の二段トスは出耒田が決めてくれる。だからって出耒田しかいないわけじゃないところが筑波の強さ。最終的に明治が出耒田に対応した,というようにも取れるし,そうでもないようにも見える。筑波も,わからんチームだなあと。


15点先取で決まる第5セット。筑波前田のサーブから始まった。最初は澤田へのトスが合わず筑波のブレイク。次に杉本のスパイクで明治がサイドアウトを取り,その杉本がサーブに回った。そしたら,宮内のクイックを止めーのトランジションの有田のスパイクが拾われーのの末,篠村をシャット(鎌田かな?),杉本のノータッチエース(打ったときにはアウトになるかと思ったが,かなり落ちた),出耒田をシャット。筑波タイムアウトとるも宮内のスパイク拾って切り返しの有田。


序盤5-1は大きい。その後はほぼサイドアウトが続いたが,明治前衛レフトの有田のクロススパイクが素晴らしく,このセットはほとんど一発で決まっていたんじゃないだろうか。上で「決定率悪い印象」と書いたがとんでもない。そしてネット際のルーズボールの押し合いにも明治に分があった。


13-7から筑波が3点連取で追い上げる。それこそそれまで決まっていた有田を出耒田が止めたところで明治がタイムアウトを取るに至ったが,次の大塚のえっくす(?)が決まり,最後は出耒田のスパイクをレシーブした明治が有田にあげて15-10で勝敗が決した。


筑波は慶應に勝って明治に負け,慶應は明治に勝って筑波に負け,明治は筑波に勝って慶應に負け。今季もじわっと展開される三すくみ。


時に,新の打ち屋ぶりが気になる今日この頃。フェイントやネット上の押し合いで流れてきたボールに対してセッターがファーストタッチするのが多くなるのはわかる。そのとき明治はMBではなくライトの大塚が二段トス係をしているようなのだけれど(アタックライン付近より後ろは瀧野),新が当たり前のようににライトにいて大塚が右向いてトス上げる場面がそれなりに見られる。リバウンド拾ってもう一回打ったときには笑いがこみ上げてきた。そしてツーを見せておいて,ツーかと思いきや1人時間差のトス。むかし渡辺俊介が全カレでそんなことしてたなあ。

国際武道大学2-3早稲田大学(26-28 26-24 17-25 26-24 10-15)


武大:2南亨 21南康介 9清水 8三浦 7王 1奥中 L5淵崎


早稲田:11専田 2小関 7七里 5吉村 15福山 1伊藤 L6本間


みてません。ローテーションがちがうかも。


5セット中デュースが3セット。行方のわからない白熱した空気を感じた。第5セットは7-7からたたみかけた早稲田に軍配があがった。最後は七里。

中央大学1-3順天堂大学(22-25 23-25 25-22 21-25)


→順天堂:33渡邉峻 23西尾 9伏見 4竹浪 12佐野 21廣瀬 L29館石/36小芝


中央:28関田 1渡辺 7傳田 15江頭 8新井(第4セット途中から11早坂) 16井澤(第2セット途中から17手塚) L5山香/10森


リーグ初戦(明治戦)のじゅんてんは酷かった。2試合目は(日体戦)で1セット取って光が射したようにも思えたが結果はそれなりだった。


中大も,いろいろありはしようが,なんだかんだ言って強いチーム(中盤で追いつけるチーム)だと思っていた。


今日の順大は高さを活かせていた。先週は,身長が高いわりにブロックがぱらんぱらんしているし,例によってトスはアレなので合いづらいしで勿体ないと思っていたけれど,今日はキルブロックもワンタッチも取れていた。


追記,するかもしれない。