2012年度関東大学春季リーグ男子1部・6日目


1部の,6日目です。GW中も粛々と日程を消化していた2部は明日が最終日。


本日1セット分ぐらい遅刻。近そうで遠い日吉,どうせ遅刻するならタイフェスにも行きたかった。


黒鷲のグループ戦8試合×3日+準々決勝4試合×1日のあとでは,1日5試合(同一コート最大3試合)が軽く感じられた。なにかまちがっている。とはいえそれ相応の濃さがあり,Aコートは早め進行だったにも拘わらず終了は19時過ぎ。

日本体育大学3-1国際武道大学(22-25 25-23 25-19 25-18)


第3セットの日体をちらっとみるに,2黒木 16中村 15板東 5上西 7豊田 9渡辺,みたいなかんじ。豊田と板東は黒鷲で出ていた。セッターは田尻中村ほぼ併用状態か(今日田尻がいたかは確認していない)。


武大は,ぱっと見いつものメンツ。第3セットの最後もっと点差があったのを日体セットポイントからブレイク続けて詰めたところはねばっこかったが,全体的には日体が危なげなかったようす。

慶應義塾大学2-3順天堂大学(28-30 25-16 25-14 26-28 8-15)


(第2セット)


→順天堂:34浅野(見間違いかも。第3セット以降は23西尾) 21廣瀬 4竹浪 12佐野 9伏見 14藤井 L29館石/39小芝


慶應:17稲田 23柳田 22野口 12星谷 8岡田 1間宮 L9川村/25野瀬


A・B両コート,3勝2敗と1勝4敗との対戦。どちらも第1セットを武大/順大が取るが,第2・3セットは日体/慶應が圧倒する。


第4セットもまあいろいろありまして,で,終わるのかと思いきやBコートが終わらなかった。


第3セットのぐだぐだぐずぐずを見ていると立て直せそうになかったけれど建て直しちゃう順大。好調で止められそうになかった柳田をどう攻略したのかわからないけれど,第4セット20点ごろに逆転した。そのままデュースにもつれ込み,竹浪がライトから狭いコースを抜いてフルセットに。


第2・3セットは慶應のブロックが効果的だったが,第5セットは状況逆転。慶應のスパイクがことごとく順大のブロックにひっかかり,ワンタッチのあとをカバーしてトランジションで竹浪なり佐野なり西尾なりが仕留める理想的なかたちになっていた。


きょうの試合が始まる前1勝4敗で4チームが並んでいた。直接対決が残っているカードもあるが,入れ替え戦回避争いのなかで今日の1勝は大きい。


Bコートはこのあと第2試合もフルセットゲームに。

中央大学0-3早稲田大学(22-25 20-25 17-25)


早稲田:11専田 2小関 1伊藤 5吉村 10濱松 7七里 L6本間


中央:17手塚 15江頭(第1セット途中から23今村) 1渡辺 7傳田 28関田 8新井 L5山香


中大は黒鷲で活躍していた手塚と今村を持ってきた。セッターはわたしが見てるときは関田だったけれど,石井も出ていたとか。セカンドリベロは鈴木弟さんのほう。試合出場は山香ひとりだった模様。


関田のサーブ,ぱっと見強打じゃないしスピードもない。わかりやすい揺れるフローターでもない。でも,すごく効果的。コースがいいのかなあ。取りにくそうなところにコントロールされているかんじ。


前々週あたりからしんどいなーとは思っていたが,ストレートでこの点差は予想外。早稲田も混戦から抜け出したい2勝目。

明治大学3-2国士舘大学(16-25 25-16 25-16 25-27 15-8)


国士舘:4佐藤貴 17佐々木 6浜田 42池田 10上村 1長澤(第4セット43伊藤)L24峰尾/32古田


明治:12新 17杉本 8鎌田 13大塚 19有田 1澤田 L29瀧野


国士舘深谷OBまみれ。1年生の42池田も43伊藤も深谷。大学は永山なのに(ですよね?)。井本は本日姿見えず。


B1と似ているといえば似ている展開。第1セットさくっとコクシ,第2・第3セットさくっと明治。第4セットは開始からコクシが走るも,中盤明治が追いついて逆転。明治が最大21-16までリードしたけれど,22-18から22-21までコクシが4連続得点,そのあとサイドアウトはさんで24-23から明治のミスっぽいものなどもあり一気に24-25に。というぐあいに,突如乱れた明治に国士舘が便乗してフルセットへ。


第5セットもコクシが開始からブレイクする。明治は早い段階でタイムアウトを取る。そのあと明治がブレイクを重ねて8-6でコートチェンジ。そのあとほとんど国士舘に得点を与えることなく,最後はがががががーーーっと猛烈にたたみかけて終了。


明治1敗キープ。しかしおそろしい。その1セットは余計だったのでは的な第4セットを作ってしまうのが明治の仕様なのだろうか。黒鷲のJT戦を思い出した。


残:東海,中央,日体

東海大学3-0筑波大学(25-19 25-19 31-29)


→東海:3星野 18鈴木頌 7池田 2阿部 29栗山 1深津 L15大西


筑波:14前田(第1セット途中から第2セットまで1矢野) 5李 19篠村 11出耒田 17宮内 13久原 L2白石


筑波は前週とはMB対角のポジションが入れ替わっている。


東海大は黒鷲で右手を負傷したっぽい鶴田の姿はなく,星野がスターター。


最初の1セットがまるまる明治-国士舘とかぶっていたので,視界脳内カオス。


4勝1敗同士の対戦,優勝を目指すうえで一つの山場。第1セットを東海大があっさり取った様子には昨年の東日本インカレが頭に蘇ってくるなどした。


東海がむちゃくちゃ良かったかというと,まあ,たしかに,阿部も星野も確変がかかっていたので良かったんだろう。でも,筑波の方にもいまひとつのところがあったかもしれない。


筑波はこれまでの個人成績をみても出耒田にボールが集まっている。1・2セットは東海が敷いた出耒田シフトにかなり難儀させられていた。ブロック避けて打った球筋の先に必ずディガーがいる。


しかし第3セットは出耒田がさらにそれに対応して,打つコースを変えたのか,えらく高いところからずどんと素敵なクロススパイクを決めていた。なので(という言い方もアレだが)第3セットは筑波がリードしていた。


ディグからの繋ぎやラリー中のトランジションの攻撃においては,筑波の方が安定して選択肢が多く確実性も高いように見えた。東海はどうも繋ぎが悪く,プレーに参加してる選手が減っている。そんで二段トスが間延びしててスパイクとのタイミングも合ってない。筑波は,トスが出耒田に偏る傾向はあるにしても,個々の選手がレセプションアタックと同じように各々の役割にそってきっちり動けていて,誰でも(どこからでも)打てますよ体勢になっている。


東海は直接失点となるミスを出さないことを心がけて亀のように甲羅に籠もり,筑波のミスを待ち,チャンスボールになるのを待ち,という。


第3セットは筑波が出耒田シフトをクリアしたうえ東海側に雑なプレーも見え始めた。過去のパターンからして,東海はストレートに勝負をかけないと苦しい展開。


形成は徐々に筑波に傾きつつあった。20-21から久原のサーブが良い感じで筑波ブレイク。東海タイムアウト,あけて引き続き久原のサーブ。池田のスパイクはアウトになった,のだけれどねっちかわんちかなんかしらんが東海に得点が入る。出耒田のスパイクアウトで逆に東海がブレイク。次のレセプションアタックも出耒田にあがり拾われる。すったもんだのすえ李博で決めて22-24と筑波がセットポイントを握る。


前田のサーブは星野がさくっと決めてサイドアウトを取り,23ー24での星野のサーブ。ここで筑波後衛ライトのコート角っこにノータッチエースをかました。これでデュース。次のラリーも東海が制しアドバンテージ,すぐに筑波がブレイクして筑波アドバンテージ,サイドアウトで28-29まで推移してから東海がぎゅぎゅっと3連続得点で筑波をうっちゃった。


デュースに持ち込むブレイクポイントとなった星野のサーブは,すぐに筑波メンがアウトを主張したし,わたしもアウトに見えたので,それで決まっちゃうのもなーとその場ではもやもやしていたのだが,あとで見直したらボール1個分ぐらいきっちりコート内だった。


わたし自身は気づいていなかったが,黒鷲旗サントリー戦で越川にやられた弾丸サーブと似たような場面で似たようなコースに打って決まった一打だった。意識してのことかどうかわからないけれど,意識してのものであれば,そうやって,試合を通じて広がり高まっていくものなのだなあと。


筑波の残り:順天,武大,国士舘


東海の残り:明治,日体,中央


筑波の残りは,今リーグここまで調子が良いとは言えない相手ばかり。そういう意味では,今日2敗目を喫したとはいえ,優勝戦線にしっかり残っている。しかし,筑波との対戦成績だけを見ると,筑波が苦手としている向きも混じっており,調子が良くないなりに読めないチームばかりでもあり。


逆に正念場が続きまくる感のあるのが東海。昨秋負けた相手がずらっと残っている。明治日体は今季も好調。そして,中大とあたるのが最終日の最終試合というのが,何か起こりそう。

おまけ


20120513032328