わかてのいくせいとか(記事の前段階)


アウトライン以前の「とりあえず出す」段階。まとめる気なんぞありゃしない。まとめる前に福岡に行く。


わたしは低学齢にはまったく明るくないのだけれど,ばれー界隈の年代別代表は,ユース(だいたい高校生?)→ジュニア(だいたいU-20?)→ユニバ(だいたいU-23),というところのようだ。


ただし,ユースとジュニアはFIVB主管の大会があるが,ユニバはオリンピックの大学生版のような位置づけで主管は違う。


で,ジュニアやユニバとシニアとの隔絶が云々,みたいな話。


わたしはもう「そこで試合があるから」以上でも以下でもない見方しかできないので,率直には「なんでもいいしどうででもいい」が近い感情だけれど,でも書く。


個人的には,ですね。旧社会主義国みたいな「強化」って好きじゃない。バレーぐらいの人口規模だとそれが効率的なのかもしれないけれども,好きじゃないの。各選手が自分の地元(でないにしてもそれに準じた)のそれぞれのチームで研鑽を積み,代表はそこから選抜された選手が集まって短期間でより高めたチームに仕上げてgoという憧れの場であってほしいの。どの年代においても。裾野と間口が広いのがいい。アルプスよりも富士山。


あくまでも好みの話。小さいうちから選抜してその限られた選手を育てて育ててっていうのはあまり好きじゃない。身長だけ伸びませんでしたっていう話にもなりがちだし(いちばん辛いのは本人だろう),身長以外の面でも,本人の好みや適正が見極められないうちに狭めてしまうのはどうだろう。


そういう意味で,たとえば中高時代に期待された有望選手が大人になると伸び悩んだ,というのは珍しい話でもなかろうし,そのことを過剰に問題視しなくていいんじゃないかと。


そのかわり,年齢が大きくなってから始める選手や伸びる選手が出てくれば,バランスは取れる。


たとえば,セントラル強化方式が効果的かしらと思うのは,(今もあるけど)高身長選手を集めた育成・強化会。


ある程度身長が物を言う世界であることは避けて通れない以上,高校生以降ぐらいの本格的な競技経験がない(基礎的な運動能力は高い)選手を集めて,幼い頃からやってる選手とのギャップを埋めるといった方向。


直弘(JT)は高校球児だったそうだし,安永(JT)も高校から始めたらしい。大学界隈で目下(わたしが)売出中の星谷(慶應)は渋谷幕張高校出身理系学部という異色の経歴。そういう類の選手は,ふつーの選抜強化合宿に選ばれたとしても「周りが子どものころからやっててついてけない」と思うものらしく(前述の3選手がそうというのではない),それが良い方向に作用すればよいけれども,合宿の効率の面では,別枠も設けておくとよいのではと。


話がそうとう逸れていった。


しかし現実問題として,いわゆる育成年代の世代別代表のセレクトの基準が,その選手が「つよい」チームにいるかどうかに左右されすぎの感はある。


とくに大学生の選抜は,あまりゆとりのない大学カレンダーの合間を縫っている関係上,選抜チームにあまり時間がかけられない事情はありそうだ。Vリーグは4月に終わり,黒鷲旗は主力抜けてもいい感も漂っているが,大学リーグは春と秋に地域ごとに異なる日程で開かれている。もちろん大人の事情で主力が出られないこともあるしわたしとしてはそれも良かろうとも思うけれども,各大学チームとしては簡単に「主力抜けてもいいよ」とは言いづらい重みがある。


で,どーなるかっていうと,てっとりばやく,限られたチームからある程度固まって出す,と。


それって,半分ぱなで半分とーれで残りが堺とサントだったどこかのA代表と同じじゃん,というツッコミは禁止。


いずれにしても,世代別代表をそのままA代表に持ち上げることは,もともとあまり意識されていないのではないかと。どちらかというとその世代で選抜しやすいチーム,という感じ。


それを一概にいいとも悪いとも言えないと思うんだよ。さきに書いたように,個々の選手のピーキングの問題もあるし(若いころにピークが来る選手が必ずしも残念でもないし勿体なくもない),旧社会主義国的な筋の通りすぎた育成好きじゃないし。


それに,ジュニア・ユニバ・A代表の連続性が見られないというイメージはあるけれど,だからといってA代表でちゃぶ台ひっくり返っているわけでもなく,結局エリート街道を歩いてきた選手がそのままエリート街道になっている例の方が圧倒的に多いんじゃないかと。街道的なことを意識し始めたのがつい最近なので全然わからないんだけど適当に書いてみた。


実際にそこにあるのって,転換じゃなくて,単なる人数の絞り込みじゃないかなあ。A代表は年代で切られないんだから秀でた選手が10年単位で代表にいるのも当然のことだし,そうなると一学年あたりのA代表人数が絞り込まれるのも当然。そのうえで多少の転換はあるだろう。大人になって伸びた選手が入るのはわるいことじゃないし,若い頃に活躍した選手がその後さほど伸びなかったとして(残念でも)そりゃ仕方ないし。


問題は,年代の断絶(空白年代ができること)の方かな。キャリアを積んだ脂がのった選手達の間に少なくとも経験値で確実に劣る若手が割って入るのは難しいから,目先の結果とその時のベストメンバーという視点でセレクトしていると,自然と年代の断絶が生まれる。年代の断絶については,メリットよりもデメリットの方が大きいと感じられるので(根拠はない),難しいところ。ある程度我慢して使ってみないとわからないし経験を積まないと育たない。プレッシャーのかかる場面で試合をすることによって伸びる部分はあると思うので。(ということを春リーグのあべじゅんに対して書いた)。


そこでぱんぱしのはなし。ぷれぱんぱしその3。


今のメンバーが不満というのではないのだ。OQTのときも思ったけれど「○○に入ってほしいとは思うけれど,かわりに外れてもいいと思う選手がいるわけではない」。


今回のパンパシ代表は,去年の東西対抗の東軍メンバーですがナニカ,みたいな顔ぶれなので,そういう意味では連続性はあるんだよ。切れてはいないの。だけど,大学ベースが過ぎて,現状のVプレミアの期待の若手と乖離しているように見える部分もあるよね。


固有名詞で言えば,細川(三好)入れてみても良かったんじゃないの,と。手塚(東京)は88だっけ。


パンパシって,唯一といっていい,定期的に日本で開催されている(=あまりお金のかからない),結果度外視で臨める国際大会じゃないか。プレッシャーはかかりにくいかもしれないけれど,上背に勝る中国やアメリカ,身長は高くないけどA代表のタイと対戦できるのはいい経験にはなる。


ここ数年のようなユニバ候補チームの練習試合としても適当な大会だと思うし,数年前に見られた全日本Bでもいい。とくに今年のようなユニバのない年はいろいろできる。ユニバ候補に拘ることもない。


猛烈に推している選手を思いきりくさすことに定評があるわたくしですので期待の裏返しで書くけれども,ほしの3年連続ぱんぱしヽ(´ー`)ノなどと(おれが)喜んでいる場合じゃないだろうと思うの。


ほしのが入ってるのは個人的にはうれしいけれど,もうここで試さなくていい選手だと思うの。4年連続出場となるちーさまにしてもそう。ちーさまとどんの対角が実現するかもしれない期待はあるけれど,それはたとえば近総でもできる。たしかに今ちーさまをA代表でいきなりどうぞというのはアレかもしれないけど,どちらかというとWLに行ってほしいぐらいなんだが。


自分が見たい/見たくないとは別軸の話。そりゃ自分が見られるところで試合してるのを見たいさ。そんなの当たり前じゃん。


ぱんぱし以上WL未満(?)というと,アジア選手権だか東アジア選手権だかアジアカップだか,そういうややこしい名前の幾つかの大会の中に,いちおう結果も求められるけれど三大大会やWLほどのプレッシャーではない大会もあるような気がする。よく分かっていない。


そのあたりの大会をもう少しうまく使えるといいのだろうし,それはわたしが言うまでもなく,どうやら毎年のように目論見としてはその辺にB代表を送り込もうとする気配は感じられるのだけれど,なぜか直前でぶれることが多くその場凌ぎになっている感じがあるのが残念。で,結局その辺のその場凌ぎっぽい印象が,全体としての「連続性のなさ」「軸のなさ」という印象に繋がっているんじゃないかしらん。


難しい戦略はわからないけれど,どうせお茶の間的な注目も集めない男子のアウェーの大会なら,日本代表としての各大会の位置づけを決めて,それをもとにそれぞれ選抜チームを作って臨むことは,(そりゃ現場は大変だろうしいろいろあるのだろうと推測はされるけれども),比較的取り組みやすい方向のような気はするのだが。


本当はWLをそういう試みの場にできると良いのだろうけれど,出場できるかどうか瀬戸際ランクの日本としてはガチで臨むしかないんでしょうなあ。出場権なくすと痛いのは2010にまざまざと見せつけられているわけでござりましょうからねえ。