第24回アジア太平洋カップ福岡国際男子バレーボール大会 大会3日目


2試合ともフルセットになったため,終了時刻は予定ぎりぎり。福岡発1945のANAに乗ってが帰宅が23時。うちは羽田から1時間半ぐらいで帰れるけれど,遠方の子たちは大変だよねえ。筑波がいちばん遠いかな。


例によって,東京組の方々と同じ便になってしまうのは,もう仕方ない。それより早い便だったら間に合わなかったかもしれないし,遅い便だと帰宅が遅くなりすぎる。


ということで,楽しかった1泊2日の福岡の旅,さすがにちょっと疲れているようです。疲れていると発想もネガティブになりがちなので,追記は追々。→だいたい書いた。

3日目(6/17) 中国2(22-25, 25-21, 23-25, 25-20, ?)3USA


中国の選手,実際の背番号とパンフレットの背番号が違ってた。昨日はのんべんだらりすぎて,気づいていなかった。


第5セットのスタータ


USA:OH3 CHING, MB12 LABARRE, S1 BECKWITH, OH9 WALKER, MB11 WEST, OP5 HARTLEY, L2 CASTELO


→CHN:OH1 WANG Xinglong, MB10 QIN, OP12 LENG, OH6 JIN, MB8 WANG Hao, S16 MAO, L5 CONG


ふーるせっとー。


中国1番さんはマルガリータ。おそらくポイントゲッターだったんだと思う。頭が丸刈りだからだけでなく目立っていた。OPの12番さんは左利き。セッターさんは去年と同じだと思う。200cm超の選手が1人しかいないとはいえ,リベロでも191cmと高いことには変わりない。


USAは,学生選抜といっても年齢はまちまちで,20代後半の選手も多い。3CHING(テレビ放送では「トニーチン」と一息に読まれていた)もほんとに31歳らしい。MBの12LABARREも30歳。学連登録は最長4年といった日本のルールとは違うのだろう(そりゃそうだ)。


今大会登録は各チーム12人以下なのだが,USAはリベロが2人いた。ここ1〜2年,ベンチ入り人数やリベロ人数が大会単位で異なっていて,非常にめんどくさい。12人で2人というのは初めて見たが,アリなのか。セカンドリベロの7番さんは出場なし。


土日とも,OPは第1セットのスタートが6KESSELで,第2セットから5HARTLEY。それぞれ20歳と19歳とチーム内でも年少組。


中国は高さはあるけれども如何せん若く,USAはパワーはあるけれども如何せん繋ぎが粗い。高さだけならUSAの方が(大人だからか)高かった。中国のようにみんながみんなひょろ長いのではないけれど,セッター(ナマズ髭)とMB対角(11WESTはやっぱりナマズ髭)がとにかく高い。


でも,お互いコートのムードは悪くなかった気がするので,楽しい試合だった。


とくに,USAアップゾーンが8番くんが先頭に立って若々しく盛り上げていて楽しかった。ハワイだからなのか日本語に慣れた子がいる模様で,アップ中のボール客席に飛ばして返してもらったのに対して「ありがとうございます」とか。部長さんは日系人にゆかりがあるような名前で,すれ違いざまなちゅらるーに日本語を発話なさった。観客へのサービスも,試合前に写真撮影に応じたりと実にフレンドリー。楽しい。日本の若者も同様にすべきだと主張したいのではないので,念のため。

3日目(6/17) タイ2(28-26,23-25,25-19,19-25,10-15)3日本


THA:S17 SARANCHIT, OH7 YURANAN, MB5 YAMINE, OP1 JIRAYU, OH9 KITTIKUN, MB12 POLLAWAT, L8 SAPAPOL


→JPN:OH9 星野,MB12 伏見(2s途中-6 安永),OP10 出耒田(ときどき1 小澤),OH8 渡辺,MB5 塩田,S7 深津,L4 古賀


OPは第1セットが出耒田,第2セットが小澤,第3セットが小澤→出耒田(21-14)。第4セットは出耒田スタートで,出耒田が2度目に後衛に下がるところ(9-10)で小澤にスイッチ。そのまま後衛3ローテ回して前衛に来たら出耒田に戻すのかなあという感じで,実際交替の気配はあり出耒田はプレート持ってスタンバッていたのだが結局交替せず,そのままセット終了まで小澤だった。第5セットは構想通りと思われる出耒田→小澤(2-3)→出耒田(5-7)。


前日に引き続いての,謎(ではない)二枚換えは,第1セットが塩田→前田と深津→安永(17-21),第2セットはなし(22-24で深津→出耒田のワンブロ1枚換え),第3セットが塩田→前田と深津→伏見(18-13),第4セットはなし(15-20で安永→伊藤%リリーフサーバ),第5セットもなし。


結果的にフルセットの末日本が勝ったから,良かった・結果が出た,というべきなのだろう。


しかし落としたセット(特に第3セット)の落とし方が悪かった印象が強い。そして,第3・第4セットはほとんどチームなんちゃら*1だったことにももやもや。


タイのセッターのサランチットはけっこう無茶振りしてる気がするんだけど,アウトサイド対角の7ユラナンと9キッティクンが揃って二十代半ばにしてベテラン臭い職人芸。レセプションやディグも安定しているし,スパイクも技巧派。この二人が土台を支えて,OPジラーユがのびのび「スーパーエース」してる図。MBはわたしの意識が回ってないが2モントリは去年見た記憶がない。5ヤーミン(?)は二十歳の203cmで,上背の迫力とインド洋を渡ってきたっぽい外見通りのバネ系。


試合開始の日本の出だしはよく,第1セットは序盤の日本ちょいリードをキープして進行。10点ごろジラーユのSPなどで点差が縮まるが,日本もブレイク仕返したり。リリーフサーバで入った前田が神ディグを連発して20-22とリードを広げるが,22-23からサランチットのSP(たぶん星野が弾いてエースだった)でタイが同点に。日本アドバンテージでデュースになるが,26-26からふたたびジラーユがエンドラインど真ん中にノータッチエースを決めて逆転,次のラリーもジラーユのサーブで崩し,日本はブロックリバウンドを取りつつがんばったが最後はキッティクンに決められた。なんだか互角。


第2セットは打って変わって双方に連続ブレイクが続く展開に。タイのスパイクアウトが目立った。7-9で伏見→安永。特段伏見がどうという感じではなかったが(第2セットの数字上はいささか空気感)。2ndTTO直前にタイが3連続得点。タイがややリードして終盤にさしかかるが,日本もねばり,22-21から3連続得点で先にセットポイントを握り23-25で日本が取った。22点目は塩田のそっこー,23点目は小澤のサーブポイント,24点目はタイのタッチネット


第3セットはしかし,スタートからタイがががががが。タイは第1セットからローテーションを1個戻してS2スタート。日本はレセプションが安定せず,自然トスも安定せず,スパイクアウト量産体制に入ってしまってさっぱりサイドアウトが取れない。6-2でタイムアウトを取ってみたりしたけれど,10-5あたりでセットの流れができてしまった。後半はタイのキルブロックがおもしろいように決まり(3枚付いてる中に突っ込む方がどうかと),わーいぐずぐずー。という感じ,だった。そして日本のブロックは基本的にアレ。終盤交替で入ったできちゃんは良い感じだったが時既に遅く,第4セットはスタートからできちゃん。


なんだかなあの第4セットは14-14から日本が怒濤の5連続得点で勝負あり。逆に日本にキルブロックが何本か出た。最後らへんも,キッティクンを深津(違うかも)がブロックしたあと,塩田のサーブポイントで3連続得点。


フルセットですよ。第1試合もフルセットだったために試合開始が40分ぐらい遅れていたのに。


たぶんこの辺で日本の優勝が決まっていたのかもしれないけれどもそれはさておき,第5セットは日本の推しムード。なぜか妙に打数の多い安永。5ー6からの4連続得点でだいたい決まった感じだった。終盤はできたんに集めぎみで,10-15で日本が勝ち。

順位

  1. JPN 3-0
  2. USA 2-1
  3. THA 1-2
  4. CHN 0-3