第67回国民体育大会関東ブロック大会バレーボール競技(成年男子)・2日目(仮)


立川泉体育館にて,代表決定戦3試合が行われた。立川泉体育館というと,駅近(多摩モノレール泉体育館駅ほぼ直結)ではあるけれど設備が古くて全体的に暗い印象(行くの冬だし)だったが,改装されて,すごく綺麗になっていた。前は体育館自体が土禁だったけれど,こんどは施設自体は土足OK。今回は客席にシートを敷いてくだすっていたので上履き不要。アリーナの客席が木製ベンチなのはかわらず。競技場も,壁を塗り替えたのか,ぐっと明るい印象を受けた。冷房も効いていて快適である。


ロビーで来年の本大会で使う幟への寄せ書きを募っていたので,「●●*1Fight!」となぜか何故か緑色のマーカーで書いてみたりした。


一見したところ館内に休憩スペース(ごはん食べる場所)がなさそうに見えたのが難か。贅沢は言うまい。例によって休憩中の買い出し先はいなげや。あぢい。


前日暗躍した(?)パンフレットは,本日の第1試合終了後から500円で販売されていた。


わたしがどうやら結果的にごねたようなかたちで前日購入したことについては心苦しい想いであるが,わずかとは言え物好きな観客がいて物好きに購入したがるのだから,一般配布NGならNG,売るなら(部数限ってでも)売るときっぱり決められていればよかったのにと思う。少なくとも昨年(茨城ひたちなか)一昨年(群馬伊勢崎)は最初から販売していた。「余ったから売るよ」スタンスであることは薄々推測されるのだが,関係者配布用の必要部数をあらかじめ見積もっておくことは難しいのだろうか。今回は,会場が多すぎたうえに成年が2日間開催だったので融通しづらかったのかもしれないが,たったあれだけのパンフレットでも物好きには良い記念になるのだ。とくにブロック国体はマニア資料としても重要なのに。

東京3-0栃木


試合のことはちょっとおいておいて。今日はわたくし,どうやら,ついてない一日だったようだ。出がけに足をくじく。痛む足をかばいつつ3分ほど歩いたところで忘れ物に気づく。徒歩にて引き返す。昼ご飯の調達ができていなかったので乗り換え駅で購入を試みたところ予定していた乗り換え列車(とくくっていいのか,ものれーる)をすんでの所で逃す。多摩モノレールは10分に1本である。


そのほかにもひとつひとつは些細だけれど積み重なると「ついてねぇな」と思える細々とした筋の悪さに見舞われ,最後は駅から自宅までのタクシー(だってあんよ痛いし)がやたら台数が少なくて珍しくそこそこ待つというイベントで〆,だった。「今日」はあと2時間近く残っているが,もう何事もなかろう(と願う)。


というわけで,要するに,試合開始に間に合いませんでした,という話。いつものことだけど。


第1セット東京が大量リードでものにする。前日群馬相手に熱戦を繰り広げた栃木だったが,(若手主体といえど)ぷれみあチーム相手だと歯が立たないかんじ。第2セット。


→東京:17橋場,26木村,25杉崎,30手塚,28前田,16高橋,L19高志保


栃木:10生井,9森崎,5堀込,2手塚,6佐々木,3木村,L12久田


ベンチ12人で,リベロが2人。じぶんが見た範囲では,もう1人のリベロユニの三上は本日は出場していなかった。東京が2人だったから,なのかどうなのか,栃木も11関根と12久田の2人がリベロユニだった(次の試合では関根はふつうのユニフォームを着ていた)。


安心と信頼の武大リベロブランド,武大時代にリベロじゃなかった高志保においても発動された。いやはや。しかし,残念なことに結局東京さんのリベロの入り方ルーチンを確認しそびれた。第3セットは衛藤・木村のMB対角でOPに前田が入るかたちだったので,おそらく極オーソドックスに後衛MBと替わって入っていたはず。


第2セットの18-12の場面で,駿→佐藤と交代したところ,そのあと2ローテ分(まだ前衛にいた)杉崎がセッターをつとめて後衛に下がってサーブのあと山岡と交代するという時間差二枚換えがみられた。今回の国体,変則ツーセッター(?)大流行だった。コート内で同時にツーセッターをしていたのはこんにちのツーセッター業界のリーダー的存在(違)の千葉だけだったものの,「セッター/ライト」を兼ねる選手が1人いて,試合の途中で切り替えるという使い方を頻繁に目にすることになった。


このメンバーだと,橋場と前田が若い子たちを引っ張って行く。コートでプレーでがんばります,というだけでなく。お手本になるプレーをし,声をかけ,指示を出す。前田がキャプテンとして存在感を発揮している姿に感慨深いものもある。


第3セットのその布陣のほうが東京としてはよかったのか,対戦相手の栃木の気持ちが切れた(栃木としてはどう考えても3位決定戦に照準を絞りたいところ)のか,第3セットを25-14と東京があっさりとやっつけ,試合時間はちょうど60分だった。


第3セット15-13まではそれほど大きな差がつかずに展開していたが,そこから東京が23-13まで8連続得点。栃木1鈴木のサーブで栃木がひとつブレイクをしたあと,橋場のスパイクでサイドアウトを取って16点目。サーバーはセッターの高橋。森崎スパイクミスで17点。そこで東京は高橋→山岡の選手交代をする。山岡のサーブでプレー再開。レセプションボールが東京コートに戻って橋場がダイレクトで決めて18点,生井のスパイクをブロックして19点。栃木2度目のタイムアウト。あけて,堀込のドリブルで20点,森崎のスパイクをブロックして21点,生井のスパイクをブロックして22点。東京の前衛は橋場,衛藤,前田。とどめに山岡のサーブポイントで23点。山岡のサーブアウトでようやく山岡無双タイム終了となった。こわやこわや。

茨城3-0埼玉


さいたまといばらきってどっちがどうなん? そりゃあいばらきじゃないの な試合前の会話。茨城としては埼玉×神奈川で埼玉が勝ったのは今日やりやすかった,だろうか。しかし筑波大対コクシという視点で見ると,筑波はコクシに対しておぼろげな苦手意識を持っているように見えなくもない(注:茨城代表は筑波大学ではありませんし,埼玉代深谷クラブは国士舘大学ではありません)。


茨城:7久原,5李,8出来田,6加藤,4椿山,11矢野,L12竹澤


→埼玉:4佐藤,3間瀬,2井本,7黒澤,6野口,5浜田,L12古田


今日は埼玉の監督さんがベンチにいらっさっていた。指示出しの声がけっこう聞こえる。


第1セット半ばにいったん埼玉がリードしたが逆転した筑波が25-22で第1セットを取る。埼玉,ちょっとセッターのトスがぶっとんでんなー(アタッカーと合ってないなー)とおもてたら,第2セットは浜田さんお休みの巻。


第2セットの埼玉は,7黒澤,1水野,2井本,9池田浩,6野口,10伊藤。ワンポイントの交代は各種。井本のサーブで崩すなどして埼玉が出足よく,10-10まではまあまあ,という感じ。そこから筑波が小さいブレイクポイントを重ねてって,ビッグイニングはないものの,終わってみれば25ー19。


第3セットの埼玉はお休みグループをちょいちょい戻した。4佐藤,3間瀬,2井本,9池田浩,1水野,5浜田。しかし,茨城はセットの前半から出来田にトランジションのスパイクを集中させつつじわじわとブレイクを重ねていく。出来田,この2試合は(お約束のホームランももちろんあったが),滞空時間の気持ち良い,たとえディガーが構えていても上にあげられない,素敵なスパイクがたくさん見られた。21-13と大量点差がついたところで茨城も出来田を西田と交代したり,椿山を菊池と交代したり。


茨城は椿山が存在感たっぷりだった。前衛にいればその体格だけで圧倒されるし(守備範囲も広い),サーブに下がればサーブポイントを量産する。けっこうな勢いでまっすぐ胸元に飛んでくるサーブは取りづらそう。記憶がうすれているせいか,記憶にあるよりも一回り大きかった。


埼玉は第3セット一度もブレイクできぬままだった。ラリーが続かないわけではないんだけど,得点まで持っていけない。理論上ブレイクなしでは勝てない。ポジショナルフォルト(?)なミスなどもあったりと気がつけばマッチポイントな感じになってしまったのは,埼玉としては仕方ないところか。前日フルセットでしんどい試合をしていて,ここで負けたらすぐに次の試合が(5セットマッチで)行われるのはたしかにハードだったろう。第3セットは25-17で,勝った茨城が本大会出場権を得た。

栃木2-3埼玉(25-22,13-25,25-22,16-25,9-15)


しばし休憩しようとついったを覗いたら,ご当地名産にちなんだユニフォームの話題が展開されて,今,たいへんなことになっているのですが。


埼玉は単独チームではないけれど,チームとしてのまとまりがあって,ふだんは別々のチームとは思えないぐらい。1試合目の前には,ぶかぶかのユニフォームを着た選手たちがみんなできゃっきゃしながら遊んでいた。


わたし自身は母校に対する愛はあるけれど,母校や同窓生のために何かするとか同窓生と一緒にがんばる,といった行動に表す自分は想像できない。同じ部であっても直接かぶってない学年は限りなく知らない誰かだ。だから深谷クラブの面々の深谷愛と団結力は微笑ましくも尊敬する。わたしが大学カテゴリを気にかけるようになって,出身校としての高校の固有名詞に多少意識が行くようになったここ数年,大きな大会の埼玉県代表に深谷の名を見ていないような気がする。気のせいかもしれないが。少子化時代の地方の公立高校。時代の趨勢はあるだろうし勢力図もかわって当然だ。ただ,県下を取れるか否かとは別に,深谷OBの母校繋がりの強さは維持されてもらいたいな,としがない外野ながら願った今日の試合。


栃木:10生井 9森崎 5堀込 2手塚 6佐々木 7村上 L12久田


→埼玉:4佐藤 3間瀬 2井本 7黒澤 6野口 5浜田 L12古田


番号かぶり(ポジションもサーブ順も)が甚だしくてね。どっちの選手もよく知らないからね。わけわかんなくなるのよね。ということでたぶんいろいろ混乱した。ごめんなさい。きのうの栃木群馬よりは(コクシ成分が多い埼玉の方が)まだマシだったけど。


栃木が宇大主体で埼玉の黒澤が宇大で,と考えると,ふしぎな感じ。宇大は昨年秋の入れ替え戦で1試合ちょろっと(壁の隙間から)見たぐらいでほぼ初見。3試合も見ていたら,ぜんぜんわからないなりにほんのり近しさが芽生えてきた。そのうえ国士舘もしばらくぶりに2部へ行く。秋リーグの2部,少なくとも1部と日程がかぶらない初日は観に行きたいなと思っているところ。


栃木→埼玉→栃木→埼玉と取り合った末のフルセット。埼玉の,取ったセットの点差が酷い。はまればそれだけできるのに,でも落とす。はまったときの連続得点がすごいのですごいことになる。


はまるときはだいたいブロック。第3セット(栃木が取った)ではそれほど意識にひっかかってこなかったのだけれど,第4セットで埼玉が連続得点しているときに様子をみていたら,栃木のアタッカー陣にどんぴしゃで対応していて,キルブロックもけっこう出るし,そうでなくてもほとんどワンタッチにかけていた。ブロックワンタッチはそれまでと軌道が変わるけれど,リベロの古田が矢のようなスピードでワンタッチフォローに走る。埼玉はじぶんたちのスパイクもブロックにかかりまくっていたのだけれど,神がかり的なリバウンドフォローで全部繋いで繋いで,だった。


それからサーブ。埼玉が一度に得点を重ねていたのはサーブによるところが大きいようだった。間瀬サーブ→井本サーブと続くところがひとつの山で,レセプションをぐずぐずにしてたいへん分かりやすい状態で放たれるレセプションアタックに,待ち構える野口の図。栃木は手塚→山川とレフトエース的な選手をかえてみたが,埼玉の作戦は封じられなかった。


でもフルセットなので。わからん。まったくわからん。


第5セット6-7から埼玉がひとつブレイクしてコートチェンジ。つぎのラリーは少し長いものになったが,最後黒澤のスパイクで埼玉が取る。栃木タイムアウト


埼玉のサーバーは佐藤。栃木前衛はレフト(から打つ人)が生井,ミドルが森崎,そしてセッター堀込。生井・森崎どちらを使っても切れない。レセプションは両チームほとんど12(リベロ),少し7。第5セットに入るまでは,どちらもサイドのレセプションが多かったのに最終セットはなぜかほとんどリベロだった。


ともあれ,森崎の速攻をブロック,リバウンドからの生井を間瀬(たぶん)がブロック。生井スパイクアウト,森崎スパイクアウト,6-12となって栃木2度目のタイムアウト。ふたりともブロックを気にして避けたりタッチアウトを狙ったりしているが,それが裏目に出てしまった。


タイムアウトあけも森崎のスパイクアウト。生井・生井ときたのをブロック(たぶん間瀬,ブロックはいずれも見えてないけどとりあえず喜んでるから間瀬にしとけ,的な適当さです)。6-14となると,なかなか厳しい。


とはいえ何が起きるかわからないわけで,栃木はようやく綺麗に決まった生井のスパイクでサイドアウトを取ると,その生井と交代してサーバー内山投入。ばれーぼーる界における内山率の意外な高さよ。初日の群馬との試合でも秘密平気になっていた。


黒澤のスパイクを堀込(たぶん)がブロック。安八町を目の前にした埼玉がタイムアウトタイムアウト開けは黒澤の真っ正面胸元の,弾くしかないレベルの打球で,サーブポイント。9-14。


どうなるかわからないよとボルテージがあがってきたところだったが,次のサーブがアウトになり,埼玉が本大会への出場権を手に入れた。


20120826150556

*1:ご想像にお任せします