2012年度関東大学秋季リーグ男子1部・4日目


わたくしの1部開幕。ああ楽しい。すごく楽しい。14時から20時45分まで缶詰楽しい。

中央大学3-2明治大学(23-25 19-25 25-17 28-26 18-16)


→中央:8新井 16井澤(第3セットから17手塚) 15江頭 1渡辺 7傳田 13石井 L5山香


明治:17杉本 8鎌田 13大塚 11飯塚 1澤田 12新 L21中村


中大に初日が出た。目出度い。とりあえず1個勝てたのは大きいんじゃないかな。まだ先は長いのでこっからですよ。


関田→傳田ラインにもにょもにょしていた者としては,石井→傳田ラインの気持ち良いミート音にきゅんきゅんするものではある。それだけでどうにかなるものでもないが。


飯塚かわいい。しかし最初の2セットを悪くなく取っていた明治にとっては,切り替えづらい敗戦になった気がする。

慶應義塾3ー0東京学芸(25-19 25-22 25-19)


体育館に着いたときに奥で紫のユニフォームが試合をしていて,その次に手前に目をやったら手前でも紫のユニフォームが試合をしていて。一瞬混乱。


こちらの試合はほとんど見てない。学芸が連続してブレイクして盛り上がる場面もあったが,全体的に慶應が目下一位の迫力で強さを見せつけていた様子だった。

東海大2-3順天堂(19-25 23-25 27-25 27-21 9-15)


順大:34浅野 11細中 4竹浪 12佐野 2久保 24柳田 L29館石/36小芝


→東海:3星野 18鈴木頌 32鈴木匡 8北林 2阿部 1深津 L15大西


順大のリベロの入れ替わり方がよくわからなかった。外に出る(MBのサーブ)たびに交代していたのかな。


浅野は最後のほう西尾と交代。MBは,途中くりす→やまと。でも戻った。


国体で良いなと思った百織,リーグに入ってもなかなかイイ。竹浪・もおりのSR対角ツーセッターなんだけど,一時期の順大から感じられた「どうせ前衛からしか攻撃してこないからつまんなーい」感が随分薄れていた。実際には後衛がセットして前衛が打ってるんだとは思うんだけど,もおりの助走の取り方がダイナミックで,せせこましい感じがしなかった。


竹浪のセットもずいぶんセッターらしくなっていた。ちゃんとセッターに見える。贔屓目あり。


東海と順と比べたらたしかに平均身長自体にも差はあるだろうけど,それだけじゃない高さを感じた。伏見も出てたけどずっと出てたわけじゃないし。順のスパイクは打点が高いし打球も速い。佐野なんかほとんどブロックの上から打ってた。


久保中心にキルブロックもばんばん出る。東海の通過点も全体的に低め。それは今に始まったことじゃないけど。ブロックというよりネットにかかってるのが多かった。そのわりにエンドライン割るスパイクアウトも多かったし。


コートが広く見える=穴がある,なんだよなあ。守備位置の確認とか些細なところがもったいないなあと思う場面はちらほらあった。


第3セットと第4セットは,どちらも16-10ぐらいまで順大がリードしていたのにそこから東海が逆転した。そういうところが順大の詰めの甘さなんだと思う。だけど第5セットは15点までしかないので,スタートダッシュをかけて追いつかれる前に逃げ切った。


東海は,どのセットも開始後最初に回ってくるクリスサーブのローテーションでぼっこぼこに殴られていたのに,第5セットもそのまんまのオーダーで始めた。じゃあどうすれば良かったのと言われても困るけれど,結局その通りの展開になっちゃったので,何かしら奇策に賭けてもよかったんじゃないかしらと。


順大が東海のセンター線を完全に封じたのが大きかったんだろうなあ。MBのクイックが合いづらそうというのはあったけど,サイドアタッカー含め真ん中から攻撃しようとするとコミットブロックでドシャット喰らうので自然サイドサイドになって,しかしあまりに端っこで勝負しようとするとそれもまた厳しいという。


しかし星野は凄かった。個人的にたいへん応援しているので何かにつけ「もうちょっとどうにかならんのか」と言いたい部分が多々あるのだけれど,「それ上げる?」みたいなディグとか「それ打つ?」みたいなスパイクとかのはっとさせられるプレーも随所に見られ,良い意味でいろいろ背負って戦ってるなー,と思った。彼の自コートにボールを落とさない根性の座り方って凄いものがあると思うんだけど,それに加えて相手コートに(返すのではなく)落とす気概が見られたのが何より。第1週終了時点で,スパイク決定率圏外だけど最多得点ランクの3位っていうのが,良くも悪くもお察しください感。

筑波大3-1日体大(25-20 28-26 26-28 25-21)


筑波:14前田 13久原 10田城 11出耒田 19篠村 5李 L2白石


→日体:28山田 5上西 9渡辺 1山本 17田井中 16中村 L12吉武


あれ,山田ってオポジットじゃなかったっけ,と一瞬。大地ライトシフト自体はしかし見慣れない光景ではない。


中村んとこは試合後半に田尻。あと上西も試合後半に黒木になってた。


2勝1敗同士の対決。2セット連取した筑波が第3セットも大量にリードしていたのでそのまま終わるのだろうと思っていたらあに図らんや,第3セットの終盤で日体が怒濤の追い上げと逆転を見せた。しかし筑波の仕上がりに一日の長ありか。この試合のあと2勝1敗グループにつけていた東海が負けたので,筑波が唯一の1敗チームとして慶應・早稲田の後を追う。

早稲田3-2専修大(20-25 27-29 25-20 25-11 15-7)

→S:3端場 11長友 8孫 1杉本 14山本 9板宮 L5國弘


W:15福山 11専田 7七里 10濱松 5吉村 1伊藤(途中4梅澤) L6本間


慶應と並んで2チームだけ第1週全勝した早稲田。すごいと聞いてはいたが,本当にすごかったし何よりとっても楽しかった。伊藤梅澤の4年生の2人のセッターの交代によるほんのりとした「何か」の変わり方もいい具合に効いている。


七里止まらん。拾われた場面はあったけど,止められた場面ってあったか? サーブとなればレセプションで並んでいる2人の間にきっちり落としてくるし,スパイクも,あいているところに綺麗にたたきつけるか,ディガーを吹っ飛ばすか。


サイド3人が縦横無尽に駆け回り3人とも凄い,という意味では,調子のいいときの明治にそういうところがあるんだけど,それがさらにパワーアップしている感じ。今までは七里頼みの傾向が強かったけれど,吉村と専田が安定してる。3人ともサーブが効く。3人とも後衛からがすがす打ってくる。


福山・濱松の両MBは打つ方ではあんまり目立たないけれど,地味にブロックが良くなっていて,ちゃんとワンチ取ってる。濱松はキルブロックも量産していた。そんでリベロの本間と,専田と吉村で猛烈に繋ぐ。


試合は最初の2セット専修が取ったんだけど,そのときから,早稲田良さそうだな,という感じはしていた。


専修は,例によって専修。前週長友が出てないという話を小耳に挟んだが,恙なく11番にキャプテンマークをつけて出場していた。


試合を観ているあいだじゅう,山本に目が釘付け。彼に関しては善し悪し関係ない。欲を言えばもっとスパイクスキルを磨いてほしいが。まがりなりにもセッターなので,スパイクに確実性を期待してしまうんだよ,どうしても。


スパイカーなみに打ち損じるのも含めて面白いんだけどねー。春高の王子はワタシの中で今やすっかりネタ王子と化してしまった。


いずれにせよ,もしかして専修が勝つかもとの(早く終わってほしい)期待も空しく,フルセットになだれ込み,21時近くまでホイッスルの音が鳴り響いたのでありました。

おまけ


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