この週末(たぶんだらだら長文)


土曜日は,午前中から外出。関東大学リーグ2部を見る予定にしていたけれど,直前にいろいろあって,なぜか浜松町からゆりかもめに揺られてお台場海浜公園に向かっていた。


目的はビーチバレーのJVBツアー,男子は最終戦となるペボニアカップ。土曜日は,男女の5位決定戦と準決勝合計8試合が1コートで行われた。朝9時試合開始でお台場なんて無理,ということで,第2試合(男子5位決定戦の2つめ)からの観戦を目標に。ところが,例によってのんびり支度をしていたら見事に到着寸前に試合が終わる事態に。ひーだーかー。


その後女子の5位決定戦2試合と男子準決勝の1つめを見て,2つめの公式練習が終わって試合開始の笛が吹かれるところで後ろ髪を引かれながらお台場海浜公園を後にした。JR横須賀線武蔵小杉駅から東急東横線の乗り換えを体感しつつ日吉へ移動。こちらも第2試合の開始に間に合うようにという目論見だったのだけれど,この日に限って運の悪いことに第1試合の進行がおそろしく早く,到着したら両コート第二試合の途中だった。


初ビーチはひとつひとつカルチャーショックで,いろいろと思い出に残る体験をしたのだけれど,それは書き出すと長いので省略。


2度目の2部(先週の専修の前にも行こうとしながら結局寝坊してかなわなかったのだがそのことは伏せて2度目)を楽しみにしていたはずなんだけど。2部,4年生で見たいあたりは国体で見られる(金曜勝てば)可能性が高いし,ほかの気になる向きは3年生だから来年の春もあるし。全日本インカレもあるし。と思って。


朝日健太郎さんが,このツアーを最後に現役引退すると表明されていて。ビーチ転向という話に驚いたのが2001年だったか2002年だったか。特別大ファンだったというほどではないけれど,99ワールドカップごろの三羽烏効果でこの道に足を踏み入れた人間として,その3人のうちの一人がいよいよ現役引退するにあたって一度は見ておかなきゃいけないだろうな,と。思った。朝日・佐々木のサントリーの1・2番対角が好きだった。ビーチ転向の報を残念だと思った。プレーヤーとしての彼を見られるのは,この週末が正真正銘最後の機会だった。


日本代表として2度オリンピックに出場,国内ツアー優勝回数35回。今月の月バレにもロングインタビューが掲載されている。わたしにはインドアの(自分が見るようになった初期の)選手としてインプットされているけれど,ビーチでのその華々しい戦歴を聞くと,当たり前なんだけど,ビーチのトッププレイヤーとして君臨し続けてきたんだなあと。そんなビーチバレー界のすごい選手が引退する。雰囲気にもつられて,胸に迫るものがあった。


ビーチの観戦はなにぶん初めてでわからないことだらけ。準決勝の1試合目,朝日・白鳥対仲矢・長谷川(翔)の試合は,朝日白鳥組が盤石といった感じで試合を進め,わりとまああっさりした感じではあった。わたしは男子はその試合だけ見て帰ってしまったのでよくわからない。今日の決勝戦は,朝日・白鳥対西村・ショーンの対戦となり,なんと(というのは失礼だが)西村・ショーン組が勝ったと。


それだけ優勝してたペアが,片方の引退の最後の試合で優勝できなかった,というのも勝負事の綾か。もちろん西村・ショーン組だって,朝日引退するからって負けるわけにはいかないものね。


わたしはその1試合を見に1部を放り投げることまではしなかった。このあとフジテレビの「すぽると!」で話題になるらしいので,それを待っている。正真正銘の最後の試合に立ち会うのはずっと応援してきた人達の役割だろう。いささか廃線となると盛り上がる方面に似た自分の行動はミーハーだ。


でも,何かのトリガーが引かれないと勢いがつかないというのは確か。今回で思わぬビーチデビューを果たしたので,来シーズンも日程が合って天候がまずまずならまた観に行ってもよいかなと思っている。


関東男子1部のほうは,そんなわけで第2試合の途中から。今週は慶應の日吉記念館で,アクセスも良好。しかし,秋も残すところ2週というのに,やたら暑かった。天気が良かったというのもある。それ以上に,慶應の集客力の良さ。いつもならそれほど困らない前日までの星取表(土曜は前週終了時の個人成績付き)が,すべてなくなっていた。日曜も,ほんの小一時間遅れていっただけなのに,なくなっていた。


土曜日が早慶戦だったこともあって,とくに人が集まっていたのかなあ。土曜も日曜も慶應の試合が終わると人が減っていたので慶應関係者(?)が多かったと思われる。早稲田が今季調子がいいのも影響しているのかもしれない。土曜の早慶戦は早稲田側の応援(応援団はいなかったっぽい)の声もかなり飛んでいた。どこのOBさんかはわからないけれど白髪おじいさん世代のOBっぽい方々がわきゃわきゃしている様子もあちこちで見られた。


わたしの中に歴史と伝統と規模と母校愛にあふれた都会の私大へのルサンチマンはあるけれど,この界隈のただの一観戦客としては,大学繋がりでお客さんが増えるなら喜ばしいことだ。


早慶戦は大いに盛り上がった。唯一の無敗で首位を走っていた慶應と,1敗で追う早稲田の一戦。熱戦の末,早稲田が慶應を下した。このところ慶應が盛り返していたので,早稲田としても面目躍如といったところか。これで全勝チームがなくなり,慶應・筑波・早稲田が1敗で並ぶ。


わたしが個人的にささやかに気にかけている東海対明治が第3試合。第3試合はAコートだけなので集中して見られる。こちらもフルセットゲームになり,東海が息も絶え絶えにどうにか勝ったという感想。わたしはこの試合を(というか東海さんをというか略)見るために,お台場→神宮(CS出場がかかっていた)ハシゴでもなく味スタ(東京・磐田のデーゲームちょっと興味あり)でもなく日吉に行ったので,ほっと胸をなで下ろす気持ちだった。


誕生日に試合があってそれを見られる機会なんて,滅多にない。少なくとも自分が見始めてからは今年が初めてだったし,この先こそ(公式戦で)あるとは考えにくい。誕生日だからって何がどうということもないのに,誕生日だからというだけの理由でまさに万障繰り合わせてる自分がおかしい。


当然,当の本人になにがしかのアプローチをかけるようなこともなく,淡々と試合を観て,取材されている横を淡々と通りすぎて記念館をあとにした。誕生日といえば,もう十年以上前のことになるが,日本代表選手の誕生日にVリーグの試合があったことがある。水曜のナイターで1試合しかなかったし,たしかそれほど大きな会場でもなかったけれど,ファンの間では盛り上がっていて,誕生日だから行きたいとか出待ちが賑わっていたとか,そんなことがあった。記憶違いかもしれない。


でも昨日はそういう光景が見られなかったので,もしかして,わたしは誕生日だと思っているけれどそれはわたしの勘違いで,本当は誕生日ではないのかもしれない。真顔で書いています。つーか,わたしがさっさと帰っちゃったので,あちらさんが帰るときに両手に山のようにプレゼントをぶらさげていたかもしれん。きっとそうだ。真顔で書いてますよ。


冗談はさておき,今季そうとう厳しい結果になっているのでこの日も厳しかろうと考えてはいたが,幸か不幸か相手さんも怪我人が多く,誕生日だから勝ち試合にしたいよねというささやかな(わたくしの)願望は果たされた。あくまでわたし勝手な思い入れでしかない。何事もなかったかのように淡々と記念館を後にしたが,その後一緒に観戦していた方々に「誕生日だから酒を飲みたい」と申告してちょっと豪勢な夕食に付き合っていただき,彼女たちにはなんの由縁もないのに当人不在で乾杯をした。


翌日は,こんな(どんな)感じの試合でしたけれども。なんだかねえ。そらそうよ,的な。


一喜一憂(溜息ばかり?)の状況ではあるのだが,自分のスタンスを確認してみたりなんだり。一言で言えば,おもしろいです。一方で,全日本インカレのシード権の行方もちらほら気になってくるのも正直な気持ち。


リーグの方は,来週の国体休みをはさんで残り1週。各チーム2試合ずつ残している。2部は,上位4チームの直接対決が始まっていて,今日,全勝だった法政と宇大がそれぞれ国士舘と武大に負けたので,4勝1敗で4チームが並ぶというたいへんな事態になった。上位2チームは来春1部に自動昇格というたいへん熾烈な争い。残りの2試合もこの4チーム内での直接つぶし合いなので,最後までわーきゃー言うことになりそうだ。


1部は,今日の筑波−中央で中央が勝ったので,1敗が2チーム(慶應,早稲田),2敗が2チーム(筑波,日体)となった。


勝ち数で言えば3敗が優勝ラインだが,現在首位の慶應のセット率が3.33333と飛び抜けている(次点が筑波1.8)ので,現状3敗の中央と順天堂は(計算しないと確実なことはいえないが),優勝は現実的ではなさそう。


上位4チーム内での直接対決は,10/13の第1試合に慶應×筑波,早稲田×日体が組まれている。ここが優勝争いの大きな一戦(×2)になるだろう。


最終週の展望と優勝のゆくえについては,2週間あるので別途書くかもしれない。上位4チームの残りの相手は以下。


慶應:筑波,中央


早稲田:日体,明治


筑波:慶應,東海


日体:早稲田,学芸


こうやって並べて見ると,現在首位の慶應は残りの相手はしんどそうだ。でも今季の慶應ほんとに強いからなあ。セット率のアドバンテージも大きい。


慶應視点で見れば,勝ち数でひっくりかえされない限りはいけそう。早ければ,土曜の第1試合で慶應が勝って早稲田が負ければ,その時点で決まるかもしれない(誰か既に計算してる人があるかも)。当たり前だけれど2敗すると厳しい。1勝1敗(計2敗)なら,早稲田次第。


早稲田視点で見れば,この4チームの中でセット率はいちばん低いので,細かい計算は抜きにして2連勝したいところ。少なくとも土曜に日体に負けて日体と2敗で並んじゃうと,慶應云々に拘わらず対日体的に難しい。その上で,慶應がこけてくれるのを願う。


筑波と日体は,どちらも土曜の勝利が大前提。土曜日に上を叩けなかった時点で3敗になり,相手が最大2敗にしかならないことが決まるので,その時点で優勝の可能性がなくなる。


筑波の対東海は,やや不気味な存在か。今季の東海にはオーラがないとかあれがないとかこれがないとか言われているけれど,1週お休みが入る(間に自分達は国体に行かなければならない)ので,そういう意味で不気味。ただ,筑波自体は,すごく状態が良さそう。今日Cに負けたのはもう相性の問題とCの謎パワーとしか。


一方の日体は,他力(慶應負け待ち)とはいえ,学芸戦はアドバンテージにしたいところ。今季日体をまともに見ていないという説が。げふげふ。