山梨県にタッチ


日帰りで甲府に行ってきた。ほうとうも食べんと信玄餅も買わんと,小瀬スポーツ公園体育館ピンポイント往復。すんません。


小瀬の体育館は2009年の天皇杯関東ブロック大会以来2度目。Vリーグでは初めて。サントリーのサブホームなので毎年必ず開催されているんだけど,時期が合わなかったり,そもそもそれなりに遠かったりで,今までふんぎりがつかなかった。


甲府までのアクセスは有料特急とはいえ新幹線よりはハードルが低い。うちからのルートも(慣れてなくて勝手が分からない点さえ除けば)新幹線に乗るよりも断然楽。ネックは,甲府駅からのアクセス。事実上タクシーに20分ぐらい乗るしかない。今回は行きは混んでて2400円ちょい,帰りは15分ぐらいで2100円ちょい。トータルの所要時間が2時間半ちょっと。


このぐらいの距離感,慣れてると平気だけど慣れてないと疲れる。列車の時刻を調べてから行きましょう,な感じ。交通費も,意識する程度にはかかる。谷を越えトンネルを抜けを繰り返しながらあずさに揺られていると,山梨県はたしかに関東地方ではないな,と実感する。


それでも,甲府駅はタクシー豊富にあるし,体育館にもちゃんと広いタクシー乗り場があるので,マシだなあ。09天皇杯から3年,だんだんわたしの感覚が麻痺してきたかもしれない。


道中,山の紅葉が綺麗だった。体育館前の道沿いも楓の並木になっていて,見頃は過ぎていたけれど,まだ美しい赤と黄のグラデーションが目を楽しませてくれた。東京は曇り空だったけれど山梨に入ると青空が広がっていて,錦秋の○○,という慣用表現が頭に浮かぶ。


小瀬の体育館は座席配置とチケット券種が複雑で,知らずに前売りで買うと凹みそうだった。(やる気が出れば覚書を別項に起こす)。当日券売り場であれこれ訊いた挙げ句,結局スタンド自由席を買った。エンド側スタンドが自由席と仰るので,むしろ願ったり叶ったり。

JTサンダーズ1-3大分三好ヴァイセアドラー


1レグ最終戦,6連敗同士の直接対決。


帳票もあるので,いつものアレはなし,か。なんとなくルーティンとしてアレを書かないと落ち着かない。そわそわ。


JTが白ユニ,三好が青ユニ。両チーム今季ユニフォームを一新。三好の新ユニは白ユニがクールだと思う。青も悪くない。JTの新ユニは第一印象はあまり良くなかったんだけど,袖とパンツの裾の赤いラインがかわいい。右裾の前面に背番号,背面にもう一回り小さいJTロゴが入っているのもちんまりしていてかわいい。後ろ裾のロゴ,流行ってるのかしら。合成もついてますね。


バレーボールは前よりも後ろの方が近くから見るものね。前はネット越し。広告入れるなら,袖,脇,お尻,背中の肩の部分,裾。デザインも,後ろ姿がかっこいいのがいい。


試合前半は,三好のMBのクイックがいいなあと。2人とも,間の取り方が楽しい。それからブロックも随分出ていた。


第1セットは最後の最後に山田がちょっとだけ焦った感じはした。結果的に三好の得点にはなったけれど一度の攻撃で取れなかったラリーあたり。


後半はキルブロックは減ってったけど,ディグが上がっていた。リベロの橘が良い具合にパス返してた。


第3セットだったか,山田が伝家の宝刀を抜いたときには,よしきた,と思った。彼がおもしろいのは,レセプションアタックでのツーアタックなどという常套手段は見せないままで,ラリー中にしれっと「ここにいる人セッターじゃないですよ」の体で普通にスパイクを打ってくるところ。


第1セットこそJTが取ったけど,第2セットを三好が取って,これでよし,の雰囲気になってからは,差が開く一方。第4セットのスコアが25-23だったので,第2・第3セットよりはマシ,なの?


スタメンは三好は固定(和人→中島→チェモス→石垣→徳丸→山田,L橘)。開幕戦のテレビ中継で印象的だった石垣@岡山人を見たかったのも小瀬に行った理由の一つ。和人と対角組むとちっちゃいsにはなるものの,ぴょんぴょん系で楽しい。


JTは1・2セットは八子→安永→イゴール→甲斐→町野→菅,L酒井。第3セットで八子を5にして2に國近,第4セットはその状態からさらにセッター菅→深津,MB安永→筧本。セット途中の選手交代もいくつかあった。


JTは久保監督が前日から体調不良を理由に休養。報道では,徳元コーチが監督代行をつとめ登録上の監督は上級コーチの資格を持っている丹山マネージャということだったけれど,今日の試合を観ていると,監督バッチで監督席に座ってる丹山さんもけして置物ではなかった。交代指示出したりタイムアウトの時に選手捕まえて指示出ししたり。


成績不振のチームの監督が体調不良で休養というと,プロ野球の世界では体調不良はお約束の枕詞でして。ほんとうのところはわからないし,ほんとうに具合が悪いのならそれは心配なんだけど。


そうでなくても心配ですがな。


後ろで見ていた人が,とある選手を評して「全然目立たないね,大学時代凄かったのに」と連れの人に話していたのが,ものすごく心に刺さった。


彼だけじゃないよなあ。なんだかなあ。


俺,精神論嫌いだし。根性論嫌いだし。気合いとか気持ちとか礼儀とかと結果との因果関係は信じない主義。優等生的模範的スポーツマンシップとやらも,わりとどうでもいいと思ってる。


でも,あの全体的に漂っている足取りが重い感じ,だるーい感じ,上空に漂う空気の重い感じ。あれは少なくとも見ていて爽快な気分にはならない。勝敗に拘わらず応援したいと思えるようなものではない。


結果が伴わないときだからこそ,すっげーがんばってるよ,超がんばってるよ,でも勝てないよ悔しいよ歯がゆいよ,応援してくれたのにごめんね,というのが見えてほしい。もし人気商売なのだとしたら。客に見せることを主眼としているのなら。それが主眼でないにしても,勝つこと結果を残すことを目標にしているのなら最後(応援してくれたのに)以外は見えてほしい。


おまえら,そこで試合をすること,がやるべきことの全てだと思ってんじゃないだろうな,と。ちがうだろ。


わたしは単なる特定若手選手一名の盲目的なヲタに過ぎない。チームのファンではないからそういうムードに腹立たしくも哀しくも思わない。ただ,なんとなく空しい。でも,こうやってやたら辛い目で見てしまう時点で,幾らか贔屓している。贔屓しているからこそ自分の理想とのギャップを不愉快なこととしてとらえてしまう。


ていうかだな。おそらく特定若手選手一名(含せんぱいたち)に対して歯がゆく思ってるんだと思うんだけど。


月バレほにゃらら月号の新人特集の手書きの色紙のアレが,ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるしてる。ずーっとしてる。セット間の対人パスとか,笑ってはいるんだけど。だけど。全カレの季節だからね。去年の最後に見た「胴上げしないの?」って走り去ってった(誇張)あの姿が瞼に蘇ってくる。


まだわたしがぷれみあしか観ていなかった頃,黒鷲で大学チームが旗持ってコートの中央に走り寄ってうぉーうぉー叫んでるのを最初に見たときはかなり驚いた。アップの時もやたらうるさいし,応援の声も野太いし。文字通り体育会系な感じに今で言うところの「引いた」。


「いつまでも学生じゃないんだから」とはオトナのシャカイでしばしば使われる表現で,大学生と社会人は同じじゃない。学生の団体競技には,(大学に限らずもっと学齢が下れば下るほど)合理的な意味や価値がよくわからない慣習がたくさんある。そのうちの大部分はわたしが知らないだけで意味や価値があるのだろうけれど,おそらくあまり意味のないものやその年頃だけに意味があるものも混じっているのだろう。だから学生じゃなくなるとやらなくなる。


学生たちも好きこのんでやってるかどうかはわからん。卒業してやらなくてよくなって嬉しく思っているかもしれない。体力的なこともある。さわいでうるさくして盛り上げるのだけが解でもないだろう。


でもなあ。もうちょっと声出してうるさくしてもいいと思うし,もうちょっときびきび動いてもいいと思うんだよ。気合いや気持ちだけで勝てるならスポーツなんて面白くないから,だから勝てないと言いたいんじゃないよ。それとこれとは全く別。


セット終了後のコートチェンジとか,アップゾーンのひとたちのセット間やらタイムアウト間やらのアップの行き帰りやら。全体的に。なんでそんなちんたらしてるのよ。走れとはいわないけど。なんで声出さないの。いや,出してはいるんだけど。わたしがいた席が遠いからあんまり聞こえなかっただけなんだけど。チームの人間が率先してコートと会場を盛り上げなくてスタンドにいる他人が応援に本気出せるか?


こういう感想を持つのはわたしの主義に反してます。思いっきり。だって高校野球よりプロ野球の方が好きだもん。プロ野球の選手,外野手でも歩くもん。気にならないもん。Vリーグだって,歩いてるのはどのチームも同じだもん。


大学時代を知ってて,むしろ大学時代の方をよく知ってて。そいつらがコートの半分ぐらい占めてる。それなのに,あのころの(空元気でも伝統の押しつけでもなんでもいいから)うるさいぐらい元気だった様子が欠片も見られないのが,おばちゃん寂しいのよ。それだけなのよ。

サントリーサンバーズ3-0豊田合成トレフェルサ


自分が,試合中にセッターのことを全然見ていないことが改めて明らかになった試合。おそらく。


この結果+金岡の結果(東レ3-0堺,パナ3-1東京)でもって,総当たり1巡目終了時点で5勝2敗が4チームと大混戦の様相。もちろん三すくみ状態もあちこちにある。で,東レが5位で東京が6位,かしら。


予想していたよりは一方的な結果。合成はなかなかスパイクが一度で決まらない。メロでも。元サントリーの選手だからコースとか知られてるのかしら。とこれは今思いつきで適当に書いた。


第1セットの両チームのサーブミスの合計が12/35で。試合にのりきれん感じを合成はひきずった。その後もサーブ攻めにくかったり狙ったボールを外したり。サーブに関しては,サントリーの方が試合中に修正したんだと思う。メモも帳票も見ずに書いてる。


メロがけっこうシャットされたり拾われたりしてたのも痛かったかな。ここはサイドアウト取りたい,とか,ここは切りたい,ってときにレセプションアタックで決まらないと,次の手に困るもの。見ているほうはエース殴り合いをディグりあいのラリーで,大いに楽しんだんだけど。


サントリーの阿部ちゃんは,ラリー中3連続○○とかやりまくりで相変わらずの強気。そしてとくに前衛で大変楽しそう。ブロック決めーのネット際のルーズボールの押し合いにガチで挑みーの。ツーアタック封印はさびしいですがね。


合成の方がMBの打数は多かったみたいだけど,その分無茶振りも多いよ。あと,うっちーが走り回るorうっちーが上げないとどうしてもメロにコミットでブロックついちゃう。サントリーはメロ様の癖は熟知してるだろうから,やりにくい。そんで,今日は両レフトとも攻撃面はもうちょっとがんばりましょうだったかもしれない。帳票も見ずに以下略


いずれにせよ,両チーム,スイングのスピードが速くて,スパイクのボールに緩急がある。緩急という表現は適切でないかもしれないが,目にも留まらぬ早さで床にたたきつけるような素早いスパイクもあれば,レシーブの穴を突く落とすボールもあれば。ブロックアウトの取り方も上手いし,ワンタッチアウトも狙って取ってる。それから,米達がうまいなあと感じたのはブロックリバウンドを狙ったスパイク。ブロックフォローが構えているところに綺麗にボールが跳ね返って落ちてくる。それも,パスしやすい場所で。


コートで人が無駄に重なったり溜まったりしないのって,うまいチームだからなんだよねー。とかなんとか。


合成は最後に盛重が入ったんだけど,安定のレセプションと職人芸で,惚れ惚れしてもうた。だからこそ,ヤングな合成さんには背中を見てがんばってもらいたい。近・加藤が対角組んでスタメンって想像してなかったよ。ほんのり喜ばしいよ。大学時代ほとんど知らないんだけど。シゲも相変わらず可愛かったよ。古賀兄トス上手くなったよ。高松の袖はまくれない素材になったのかしら。


寝て起きたら書き直すかもしれない。