全日本インカレ・金曜日・トーナメント4回戦・準々決勝
放心中につきそっとしておいてください。
つーか。単純に疲れました。空腹と睡眠不足と疲労は思考が止まります。空腹を満たしたら少しましになりました。でもすごく疲れている。
爪も切らなきゃ。明日のてれびの予約もしなきゃ。
リーグ戦の最中だとか黒鷲のときだとか,夜遅くまで何かを書いているのは,その日のうちに書き出しておかないと,翌日の試合をみたらそれで記憶も印象も上書きされるから。メモを取っていても,上書きされた記憶に邪魔されて,そのとき見た物が歪む。
でも,今日は疲れてて言葉が出てこない。
哀しいとか寂しいとかじゃないんだよ。負けたのはショックだけど,可能性としてはシードもトーナメントも分からないときから頭にあった。だから木・金両方見に行くことにした。トーナメント表を見たときには,正直なところ1-4の各山の中ではいちばん攻略しやすいところに入ったとは思った。少し安心した。でも結果は,同じだった。
2年前とちがって,ベスト8でも驚かない。秋のリーグ8位。という。それだけの。それなりの。
ということで,本日は朝から東京武道館で4回戦2試合と準々決勝1試合を観てきた。実質1コートのみの観戦。武道館は2コート進行だったが,真ん中があいていてコートとコートの間が広かったので,隣の様子は把握しづらかった。
とどろきアリーナのABコートも大変魅力的で,とくにAコートの準々決勝筑波3-2日体大などは事実上の優勝決定戦ではないかと思われる白熱したゲームだったようだ。もともとなぜここを金曜にぶつけるんだと思っていたが,良かったのか残念なのか,予想通りの熱戦だったようだ。今でも5-8シードの日体と専修の入る位置が逆だったならと思っている。それは,わたしが専修を好きな気持ちとか東海を最終日まで見たかった気持ちとは全く別のこととして。
4回戦:東海大学札幌校舎0-3東海大学(湘南校舎)
→湘南:3星野 29栗山 7池田 13鶴田 18鈴木頌 1深津 L15大西
札幌:15山本 22奥田 7笠原 9一刀 12森本 3河西 L6徳本
1セット目の序盤は良かった。2セット目はまだ食らいついていた。3セット目は,もう切れちゃってたように見えた。
疲れかのう。前日対戦していた相手に比べれば湘南は強いだろうが,札幌の落とし方というのは,そればかりじゃなかった。足が動いていなかったしレセプションのジャッジミスも多かった。ルーズボールを落とす。拾いに行ったからって拾えるとは限らないけどもうちょっと追ってほしい。そういうフラストレーションもあった。
戦い挑んで思い切りぶつかって散ったかい? 精一杯だったのならそれでいい。また来年,東日本インカレで魅せて。
4回戦:専修大学3-0東京学芸大学
→専修:3端場 11長友 19高橋 18藤中 14山本 9板宮 L5國弘
学芸:7加藤 14堀込 20柳澤 19井上 5横田 2金丸 L1池田
今日の専修,良かったよねえ。ほんとうに楽しかった。秋の1部9位と10位。もう少し競るかなと思ったけれど,ぜんぜん。秋の専修の藤中高橋の不在+長友もいたりいなかったり,の差だけじゃあるまい。
池田,金丸,横田といった,1部に引き上げた原動力と思われる代が引退する。来年の学芸はどうなるかな。
準々決勝:専修大学3-1東海大学
→専修:3端場 11長友 19高橋 18藤中 14山本 9板宮 L5國弘
東海:3星野 29栗山 7池田 13鶴田 18鈴木頌 1深津 L15大西
第1セットを東海。あと,専修。
専修楽しいねえ。大好きだ。バレーボール観戦の或いは大学男子バレーの何が楽しいって聞かれたら,今日の専修を勧めたい。端場,長友,山本,と強サーブ打者が大挙している。ドライブのかかったスパイクサーブをがんがん打つ。けれど,サーブミスは少なかった。あまりブロックの強い印象はないチームだけれど,今日はキルブロックも多かったし,ワンタッチも機能していた(これについては逆に東海の打つ方が,という側面もあっただろうか)。
何より楽しそうだった。あのねー。しょっちゅう足が出るんですよ。見失ってぽとんとコートに落ちがちなアレ。アレをさっと足で上げる。練習中に足技のメニューも入れているのではないかと思えるぐらいに。足で上げてもOKだし。そんな低いボールは手でいくより足の方が早いし。
わたしがいた側がちょうど専修のスタンドの声出しの子たちや親御さんたちだったのでよく聞こえたのだが,スタンドも賑やかに盛り上がっていた。好プレーに指笛ひゅーひゅー。選手も決めると全身で喜んでアピール。
目当ての山本のスパイク(こればかり書いてると何を見てるんだと思われるでしょうが)打数はそれほど多くなく,今日は調子が良いのか,トスもまずまずだった。たまに長友が右手を出すようなことも(たまにじゃない)あるんだけど,良い部分が悪い部分を補って余りある。ラリー中にそこ使うの? みたいなところから打たせる。そこにちゃんと選手がいる。しかもスパイクのスイングの速いのなんの。
それでもじっくり構えて待っていたら勝手にこけて自滅するのが専修なんだけど,タイムアウトのタイミングも良かった。東海がひとつブレイクして流れが渡りそう,というところで,少し早めでもすかさずタイムを取る。東海はハシゴを外される感じ。ずっと。
第2セットはわたしの眠気がピークで朦朧とした意識で見ていたのでなんとも言いかねるのだけれど。
そんで東海は何があかんかったん,みたいなのは,そこまで見ていないからよくわからない。わたしが,専修ひゅーひゅーの勢いに呑まれていた。
まあ,そういうことだ。
最後に勝って終われるのは基本的に2チームだけなので(グループ戦1敗1勝セット率敗退のケースもありうるが),それ以外の116校は負けて終わる。最終日まで試合ができるのもたった4校。秋の順位を考えても,東海のベスト8は(個人的な希望はおいといて)そんなにびっくりするほどのことでもない。
見ているわたしがそうやってあっさりと,金曜に有休取れて良かった,程度に構えていても,選手はそうじゃない。
勝った専修が,その瞬間優勝したかのようなお祭り騒ぎで,山本なんてめちゃめちゃ泣いてた。あまりに喜びすぎて泣きすぎて,試合終了のホイッスルと握手のとき,何人かの選手は気まずそうに頭を掻いていた。そのあと,専スポに載せるであろう集合写真までとっていたのが楽しい。
逆に負けた東海の落ち込みぶりはもう見てらんないレベルだった。あれは見て楽しいものじゃない。ベスト8で終わることの重さが,とてつもなく重い。どんだけここに懸けてきたんだろう。それはどのチームも同じだろうけれど。それでも,ここで終わるつもりじゃなかったのに試合中にどうにもできなかったという悔いがコート中に漂っていた。2年前の東京体育館の光景がだぶって見える。コートから,その場から立ち去りたくなかったんだと思う,サイドラインの上に立ってた子達。ようやく引き上げて,外でのながーい反省会(想像)のあとにスタンドにあがってきたけれど,みんなユニフォーム姿のまま泣きはらした顔でしばらく呆然としていた。
天皇杯ができてから必ずしも「4年はこれで引退」ではないはずだけど,出るチームでもこれで引退と表現する。それでも来週天皇杯がある。見ているだけの勝手な希望。肩の荷が下りた状態で,結果を気にしても仕方ない大会で,もう一度,最後に悔いのない試合をしてほしい。
お隣のコート。
4回戦:中大3ー1順大。たぶん。こちら,多少競っていたが,後半は中大が飛ばしていた。このカードが4回戦なのも納得がいかん。
4回戦:早稲田3ー0近大。たぶん。意識朦朧タイム(寝てはいない)。近大は関西秋1部1位。良い具合に進行がずれていたので,まとまって見る時間はあったんだけど,疲労がピークだったのが残念だった。もともとはこっちのコートの順大対中大見たさに武道館にしたはずなのに,札幌が上がってきたあたりでいろいろと予定が狂った(楽しかったからいい)。体育館はなんだかアートなつくりで,中も見やすくて快適でした。2コートは見づらいけど。駅からもそんなに遠くない立地で(うちからはべらぼうに遠いけど)駅前もそこそこ整っていて便利。
準々決勝:早稲田3-1中大。ここはやってみないとわからないしどっちが勝ってもおかしくないし。秋の順位を見ると中大だった。から,早稲田ががんばってたということなんだろう。ちらっと見たとき専田のサーブが火を噴いていた。