天皇杯・皇后杯ファイナルラウンド・1日目・東京会場
駒沢体育館。オリンピック公園初体験。広い。
本日はファイナルラウンドの1回戦。Vプレミアチームの登場は明日からということで,今日は天皇杯開催初期のセミファイナルに相当する8試合(東京4試合・都城4試合)が行われた。明日は今日勝ち残った8チームがそれぞれぷれみあ8チームと戦う。
都城の様子は行かれた方にお任せするとして,東京の結果だけ。女子のコートもすぐ隣だったのでちら見がしやすく便利な観戦環境だった。
[D1]慶應義塾大学(関東D)3-0福島大学(東北) 25ー21,25-17,25-14?
オリンピック公園で迷子になっている間に試合が始まった。以下のスタータは,第2・第3セットを元にした想像。
福島大:9猪俣 3近藤 4藤原優 19藤原尚 11佐藤 L18稲村
→慶應大:23柳田 22野口(3s途中-9前田優) 12星谷 8岡田 1間宮 5山本(3s-17稲田) L25野瀬
福島大の4藤原優は,前衛ではセンターブロックに跳ぶけれど,後衛でもリベロプレーヤとは交代せず,サイドからのバックアタックに展開する(レセプションは外れていた)。オポジットの19藤原尚也は左打ちの選手で,彼が後衛時にリベロと交代していた。
その4藤原とキャプテンマークをつける3近藤の二人が攻撃の中心といった印象。二人ともかっこよかった(そこ?)。
しかし,試合展開自体は慶應が差を見せつけて,といったものだった。
[D2]大同特殊鋼レッドスター(東海A)3-1筑波大学(関東B) 15-25,25-20,25-23,25-23
→大同:9淡田 4倉田 5平野 6辰巳 18山下 1山口 L11平井
筑波大:13久原 10田城 11出耒田 19篠村 5李 14前田(3sー1矢野) L2白石
個人的下馬評では筑波が勝つと思っていたけれど。大学勢は先週行われた全日本インカレにピークを合わせている。インカレで優勝した筑波は,勢いはあっただろうが,4日で6試合を戦いぬいて優勝した日曜日から中4日での試合となると,疲労等の面からインカレほどにはがんばれないのも致し方ないところか。
大同はずいぶんメンバーがちがう。辰巳OPで,山口がMBという起用。倉田の対角には山下が入った。スタメンは3セットとも上記だったが,途中セッターが7赤澤になったり,山下にかわって3田中が出たりしていた。
大同のブロックが良かった。そして倉田さんは相変わらず素敵だ。
筑波大対JTだったら筑波大が勝つんじゃないかと思えるのに,大同対JTだったらなんとなくJTかなと思ってしまう心境に名前をつけたい。
[D3]東海大学(関東A)3-0とわの森三愛高等学校(北海道)25ー18,26-24,25-14
とわ:8星 3関山(2s途中-13田城) 7小池 4トイード 1大江 11池田 L12山本
→東海:3星野 29栗山(2s途中-2阿部) 7池田 13鶴田 18鈴木頌 1深津 L15大西
北海道界隈の高校新興勢力,だろうか。途中から入った1年の田城は第2試合の筑波大の田城の末の弟だそうだ。3兄弟の真ん中は東海大学札幌校舎の1年生。先週インカレで東京にやってきて,列の端っこに並んで,アップゾーンで記録つけてた。
リベロの山本はこれまた東海札幌のセッター山本の弟だそうで。兄弟プレーヤー多いよなあ。という話をしていたら,ほにゃらら選手の弟がリベロでほにゃらら高校にいて,という耳寄り情報が。完璧余談です。
わたしは,去年のブロックラウンド対習志野高戦がいやーなトラウマになっているのだけれど,今日の東海大は危なげなく勝ち残れた試合だった。
背番号の並びが少し似ていてマッチアップするする。とわの7番がパワフルなレフトエースで,東海7番池田とエースぶんなぐり対決の展開も楽しかった。
東海の池田のレフト打ちの巧さにはほれぼれする。
阿部が試合に出た。リリーフサーバだけでなくまとまった時間。試合前のアップを半袖でしていたので期待した。白十字のユニフォームでコートに立つ。背番号1・2・3が並ぶ。4・5・6を持っている3人はそれぞれスタッフバッヂをつけてベンチに並ぶ。残されたほんの少し,このメンバーでの戦いを。
[D4]日本体育大学(関東C)3-1新潟教員(北信越)25-18,21-25,25-22,25-16
→新潟:12内山 1渡辺 11沼田 7根布屋 6山田 3澤田 L15泉田
日体大:28山田 17田井中(2s途中-5上西) 9渡辺 1山本 2黒木 16中村 L12吉武
新潟教員の根布屋さん。Vリーグと天皇杯は別物なので,登録も別々なんだろう。ブロックラウンドから出ているチームなので,国体のようにたとえばブロックラウンドと同メンバーたるべしなどの規定もあるのかもしれない。都城会場でも,今ジェイテクトにいる島野と袴谷が天皇杯には登録されていないという話が聞こえてきた。東海ブロックラウンドには二人とも岐阜クラブで出ていたし。
いずれにしても,根布屋がいて良かった。と心の底から思うぐらい,根布屋頼みになっていた場面もあった。先生方は,平日に休みを取ってここまで来るの大変だったろうなあ。
試合はもつれたし盛り上がったが,全体的な実力を見ると,新潟教員が取ったセットでさえ日体大だろうとは思う。第1セットは新潟教員にミスや雑なプレーが多く,いささかネムイ展開だった。ところが,日体大は第2セットで少し油断した。そこそこリードしていて目処が立ったからだろう,メンバーを順次,大幅に入れ替え始めた。そしたらそこから一気に崩れた。
日体大19-15新潟教員から新潟教員が6連続得点。日体がひとつサイドアウトを取って20-21になってからまたも新潟教員が3連続得点。交代で入った選手一人一人のパフォーマンスが悪いということではなく,全体的に。
第3セットは逆に新潟教員がリードして終盤を迎えた。沼田のサーブでひとつブレイクを取って日体18-21新潟教員となったところで日体がタイムアウト。あけて,沼田のサーブミス。次のサーブが日体大キャプテンの山本将平。
途中隣コートからボールがまぎれこんでノーカウントになった分も含めて7回連続でサーブを打った。全て絶妙なコントロールとスピードを兼ね備えた効果のあるサーブ。新潟教員がタイムアウトを取っても攻め続け,サーブ+ブロックの連続で一気にセットポイントに手をかけた。相手がいわゆるS1レセプションローテーションにあたるという点を差し引いても。澤田を黒木がブロック,根布屋のスパイクがアウト,根布屋を黒木がブロック,根布屋を山田がブロック,今度は澤田のスパイクを拾って山田が決める。エースこそなかったが,新潟のパスが乱れ,他にあげようがない,という展開。
その怒濤の第3セットを経た第4セットは,新潟教員がスタミナ面で限界に達してしまった感もあり,日体大のペースで事が運んでしまった。
試合としてみれば,白熱した場面もあり,4試合の中でいちばんのシーソーゲームだったかもしれない。日体大は,過去の天皇杯で4年が一人もいないという衝撃を受けたこともあったので,今回いわゆる今年度のガチメンが揃ったことだけでも有り難い話ではある。キャプテンにしてレセプションにサーブに獅子奮迅している山本将平は,東京都出身でFC東京への入団が決まっている。挨拶替わりに明日,一発と言わず二発でも三発でも十発でも,ぶちかましていただきたいところ。
女子(うろ覚え)
[C1]KUROBEアクアフェアリーズ3-0旭川実業高等学校
慶應のスタンドの男子達が旭川実業の応援に合わせてメガホンを叩いてリズムを取っていた。女子高生だから?(冗談です)
試合は点差もある一方的な展開。男子のD1もそうだったので,どちらも1時間足らずで終わった。
女子に於ける大学とチャレンジリーグとの全体的な力関係を考えていた。仙台ベルフィーユは淡目の蛍光ピンクのユニフォームや蛍光ピンクを差し色にしたジャージがかわいい。
日体大は男前だ。男女揃ってこういった場にいるところが日体の強さだと思う。余談だが男子は都道府県ラウンドから出てるというのにね。
[C3]東海大学1-3PFUブルーキャッツ
C2でそんなことを考えていたが,こちらはチャレンジに軍配が。第3試合は男子に夢中だったので,見られなかった。
Vリーグチームの中で比較的大卒割合の高い上尾。筑波の皆本や東海の吉村が所属している。ざっとしか見ていないが上尾の動きはきびきびしてて気持ち良い。吉村フィルタ掛かってます。
明日の対戦
駒沢体育館で11時に第1試合開始。以降の試合は2時間おきに開始予定。前の試合が早く終了しても追い込み開始はありません。
チケットはたしか2500円。当日券でどうぞ。最寄り駅は東急田園都市線の駒沢大学駅。ほか,恵比寿や渋谷からのバス路線も多くあります。
お時間のある方はいらしてください。楽しいよー。駒沢の体育館,傾斜が大きめで見やすいです。
女子(皇后杯)Cコート
[C1]東レアローズ-KUROBEアクアフェアリーズ
[C2]日本体育大学-NECレッドロケッツ
[C3]PFUブルーキャッツ-デンソーエアリービーズ
[C4]上尾メディックス-パイオニアレッドウィングス