今年気になったバレーボール選手2012

人数無制限,ポジション縛りなしの順不同。原則は心の琴線に触れたのが今年だった選手。但し例外は広く認める。

  • 安井勇誠(サイド/ジェイテクトスティングスJTサンダース)


    俺の純情を返せ,と言う意味でも。今年いちばん熱くなった試合は間違いなく3月のちゃれ最終戦サンガイアとの直接対決。吼えて気合い入れて客煽って上げてく。かっこよかったなあ。そしてさらっとJTに移籍して,ネタ的に話題をさらった。チャレンジマッチでの古巣との直接対決に向けてまだ予断を許さない展開。ていうか避けろ。

  • 浅野博亮(サイド/愛知大学


    名前はずーっと目にしていてようやく今年見ることができた。天皇杯の東海ブロックラウンドで「あの素敵な8番だれ」と思ったら音に聞く浅野さんだった。東西対抗でも堪能した。とにかく巧い。そして佇まいが素敵。年が明けたらジェイテクト。わくわくが続く。

  • 間宮秀太(サイド/慶応義塾大学)


    正確には今年気になったではないけれど。今年で最後と知ってそれなりの心構えで臨んだ。慶應の扇の要のキャプテンでありオポジットであった。2部からスタートし4年でインカレ準優勝。天皇杯のファイナルラウンドに進み東レアローズと対戦した。いつかまたどこかで見られることもあるかもしれないしないかもしれない。学生スポーツの一側面に立ち会わせてもらった選手。

  • 阿部純也(サイド・MB/東海大学


    正直なところ,今年彼がここまで試合に出るとは予想していなかった。それだけ今期の東海大学に故障者が多かった,或いはメンバーが揃わなかった,と言うと失礼か。悪い選手じゃないけれど便利屋さんすぎて。一年間それだけ頑張って,それでもインカレはほとんどベンチで。気になると言ってこれだけ気になった選手もいない。ジェイテクトにはMBとして入るのかしら。ブロックの印象があまりないのでそこを伸ばしていただき,ぜひ早晩の残念キャラ返上を。

  • 池田政之(サイド/東海大学


    去年のスタメンが4人抜けた東海大の点取り屋を担う(担わざるを得ない)選手として注目していた。春のリーグでは試合を重ねるごとにめきめき伸びていった。それはもう気持ちいいくらいに。何度も書いているが,左打ちにしてレフト側からの決定力があるのが魅力。頼れるオポジットとして迎えるはずだった秋を足の故障で丸々棒に振ったのは痛すぎたし復帰後も公式戦のチーム戦績はふるわなかったけれど,最終学年となる来年の爆発を期待したい。池田だけでなく左利きのオポジットが気になった一年でもあった。

  • 横田一義(MB/堺ブレイザーズ


    なんだかんだでブレファンの方々と親しくさせてもらって,サポーターズクラブにも入った。ブレで誰が気になるか訊かれたら(今年の新人を除けば)横田なんだけど,そう返事をすると何故か一様に反応が微妙・笑。期待シテマスヨー。

  • 細川優樹(サイド/大分三好ヴァイセアドラー


    内定で大車輪の働き。東西対抗に選べだのパンパシに選べだの言っていたらアジアカップのメンバーには選ばれた。今シーズンはあまり出ていないようで,怪我などでないならもったいない。内定ではないけれど東京の手塚(一年目?)も今年ブレイクだったかしら。兎角チーム成績やリーグ成績に左右されがちな団体競技に於いて,注目されにくいリーグで力を付けていた本人もそれを見ていたスカウトも,なんとなく嬉しくなる。

  • 古賀太一郎(リベロ豊田合成トレフェルサ


    パンパシでの風格が印象的。同じく豊田合成リベロである兄とは遠目に双子のようにそっくりで,それだけでも見所じゅうぶん。年齢差があるから同じチームで同じユニフォームって初めてじゃないかしら。黒鷲旗でそっくりユニフォーム姿をお披露目し,こっそり入れ替わる作戦も決行。国体ではリベロ一人登録で,新人らしからぬ豪胆さで優勝に貢献した。

  • 新貴裕(セッター/明治大学


    春のリーグのいつかの試合で見せた打ちやすそうでそれでいて攻撃的なトスが印象深くて,その後少々多少イマイチな日があっても脳内補正がかかってしまう。大塚との対角で見せる阿吽の呼吸(主に打つ時)も素晴らしい。インカレ前にやらかすとかバッカじゃないの。来年最終学年ですってよ。

  • 吉村康祐(サイド/早稲田大)


    関東の大学シーン,今年の後半は早稲田大の躍進が記憶に新しい。早稲田から1人に絞って取り上げるなら吉村。専田と迷ったけど。本間もかなり気になっているけれど。国体に長崎代表として出ていて,そちらでの活躍も併せて。長崎選抜でにこにこきらきらしてて,かわいかったんですよ,なんかね。

10人で打ち止め。他にもたくさんいるのになあ。
七里(早稲田大),千々木(堺),久原(筑波大),平野(大同),田城(筑波大),石垣(三好),岡村(富士通),櫻庭(国際武道大)。などなど。
時節柄,所感添えての個人名出しにはVリーグの選手は少なめになる傾向。