NHKVリーグ中継。縦位置デフォ。


先の2/23ー24は,NHKのBSでVプレミアリーグ男子の試合中継があった。生放送。世の中の男子不人気を反映して,今季のVリーグはテレビ放送の数が大きく減っている。そのかわり,土曜を小牧,日曜を熊本と会場を変えて2日で8チーム全てを放送したのは有り難かった。


土日のそれぞれ第1試合だけ録画したものをざっと見終わっている。第2試合はこれから,というか,おそらく途中で録画が切れているので,オンデマンドの「見逃し番組」で観ようかなあというところ。


TLで指摘があって気づいたのだけれど,今回,リプレイでないライブのプレーで,縦位置(エンドライン側)からの映像が多用されていた。ほぼそちらがデフォルトといっても良いぐらいの時間帯もあった。


16:9の時代に縦位置は画角を作り辛いだろうに,NHKの英断は素晴らしい。


ニコ生のカメラワークに不満があったのでよけいに感激した。


先日,バレーボールワールドに,オリンピックの女子3位決定戦の中継をしたNHKの広坂アナウンサーのインタビューが掲載された。


http://vbw.jp/2568/


このインタビューは,テレビ番組を作る側としての拘りから,はては日本代表チームそのものについてまで言及されていて,大変もりだくさんな内容となっている。その中でサイド側からの映像かエンド側からの映像か,の点に触れられており,気になっていた。上記の3ページ目真ん中辺り。


記事中広坂アナは後頭部が6つ並ぶ絵はどうかという葛藤があるように言っているけれど,実際のVリーグ中継で縦位置が実現されているということは,どうやらそれを乗り越えているようだ。すてきだ。


縦位置,断然わかりやすい。面白い。


バレーボールの映像は横位置がデフォルトというながーーーい歴史が(日本だけでなく)ある以上,不慣れによる違和感・抵抗感も小さくはないだろうから,縦位置引き気味映像がデフォルトとして定着するのはちょっと難しいかなとは思うのだけれど。


バレーボールは究極,ネットを挟んだ駆け引きなのよ。横幅9メートルをどう使うか。横位置からの映像では,横幅9メートルを使った駆け引きを楽しみづらい。


もちろん縦の9メートルも大事だ。球足の長さ,サーブの前後の揺さぶり。


だけど,全体としては,特にラリー中にボールがネットを越える瞬間に於いては,横幅の駆け引きがメインの楽しみどころだ。ブロッカーとセッター,ブロッカーとアタッカー,ブロッカーと味方のレシーバー。


サイド側からでもカメラ位置を高くすれば解決するけど,主審ビューほど上から撮っているものは見かけない。


NHKの中継では,ライブ映像が縦位置の引き気味カメラ中心で,逆にリプレイをサイド映像のネット際中心に寄っていた。これはリプレイで触れる解説の内容により適不適はあるだろうが,ブロックに対峙したときのアタッカーのスパイクスキル(間を抜く,ブロックアウトを取る,ブロックリバウンドを取るなど)は分かりやすい。


テレビならではの顔のアップはプレー前やリプレイで抑えていた。また,ラリー間やリプレイでは,逆サイドのカメラも使っていた。一瞬頭が混乱するけれど主審側寄りで起きたプレイのリプレイには便利だ。


あとはローテーションが表示されるといい。データ放送ではすでにあるかな。


そんで,日曜日のJT-サントリー。解説が元代表監督の植田氏だった。


代表監督時代の彼のVリーグ解説には良い思い出が全くないのでかなり身構えていたのだけれど,良い意味で拍子抜け。案外,悪くかった。良いかどうかはわからないけど。


長く代表監督をつとめていただけのことはあって,今のバレーボールの技術や戦術,戦略にも,個々の選手やチームの課題を見つけることにも,極端に暗くはないのだと思う。自分のチームの結果は出なかったとしてもだ。ブロック強化が日本の課題とサトウ新監督にもパオロにも言われたにしてもだ。


結局,代表監督時代は,番組制作側もそういう役割や話を求めていただろうし,本人の意識もそこにあったんだろう。常に,代表ありきだった。


代表選手以外は興味がないんかと。そりゃそうだろうけど,でもさ。VリーグなのにVリーグの解説になっていないことが嫌だった。


だけど,代表監督でなくなれば,個々の選手の善し悪しに彼自身の利害関係や評価が関係しない。だから,フラットに事実として,良い・良くないが言える。


たとえば,JTの筧本。植田さんは第1セットのころ筧本に注目して褒めていた。試合が進んで第3セットあたりでは,JTのセンターブロックの横移動が遅いことを指摘していた。


それから意識して(縦位置映像を)見ていると,確かに,遅れ気味だったり隙間があることに気づく。


要するにといといの横移動が遅いんだ。でも,その指摘はそれほど不愉快ではなかった。


チームがその時点で最下位なのは事実なのだから,当然ダメなところはいっぱいあるはず。何が悪かった(/良かった)かわからないけど負けた(/勝った)というのはわたしが試合を観ていて常に感じることだけど,それはやっぱり,ワカッテナイから,なんだろう。ダメならダメでどこがダメかはっきりわかるほうが,気分もすっきりするし,少なくとも見ていて楽しい。


それに,といとい個人の課題もあって当然だし,まだ若手だからこれから伸びる芽も充分にある(と思いたい)し。


いずれにしても,ブロック云々は縦位置からの映像の本領発揮だなあとは思った。


バレーボール放送で望むべくはないが,例えば,加藤さんが戦術や試合展開を解説し,植田さんがブロックスキルを解説し,津曲さんがコートエンドからゾーンディフェンスを解説する。みたいなことができたら贅沢だよなあ。この例は適当なのでアレだけど,要は持ち味だったり得意分野だったり。


第2試合は土日ともまだ見ていないのだけれど,たしか土曜日が津曲さんの解説。今季一度NHK(たしか)の解説を見たけれど,リベロ出身者ならではのコート全体を捉える広い視野を持っていて,スパイクコースとレシーバーの位置取りの話などをチョークボードを用いて分かりやすく解説されていて,目から鱗がぼろぼろ落ちた。そのときはリプレイが縦位置だった。縦位置じゃないと意味がない。


録画ができていれば,ねえ。


NHKでは,BS2がなくなってからというもの,予定されている時間を過ぎる場合に後の番組をなくしたり遅らせたりするのではなく102chに切り替えて放送を続け,101chでは当初予定の番組を始める対応をしている。昨シーズンぐらいからか。中継打ち切りの心配や後番組のずれ込みの心配がなくなったのは有り難いが,一方,予約録画組には厳しい状況に。録画機の機能など個々の環境による違いが大きく,どうなっているのか/どうすればいいのかが分かりづらい。うちは,事実上延長分録画不可能である。


テレビ放送というのは,あくまで放送されている時間にテレビの前にいてチャンネルを合わせて見ることが前提であって,録画は想定していない(推奨していない,むしろ録画させまいとしている)のが業界の趨勢ではあろう。


ゆえに,途中で切れていると分かっている第2試合を観る気になれずに土日の第1試合をそれぞれざっと観たところで,かれこれ1週間が過ぎようとしている。


最近知ったのだけれど,NHKオンデマンドの「見逃し番組」で配信されている。ばら売り(単品買い)もあって,210円。公式サイトから購入してパソコン,タブレット等から観ることもできるし,うちはJ:COM(テレビ画面)で買って観ることもできる。


期間は放送当日or翌日から13日,視聴期限も購入後1日と長くはないが,観られなかった人・録画失敗して凹んでいる人は是非。


(といいながら,この週末もぎっちり埋まっていて観る暇がなくてどうしましょうという)


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配信は3/10ごろまでです。お早めに。