チャレンジマッチ2日目/ポエムじゃないほう,でも,ちょっとぽえむ。

パイオニアレッドウィングス3-1上尾メディックス


イオニア2勝→プレミア残留


上尾2敗→チャレンジ残留


恨めしきは自分の体調不良(と春の嵐)。

デンソーエアリービーズ1-3日立リヴァーレ


デンソー1勝1敗(得セット7/失セット4/総得点172/総失点174)→チャレンジ降格*1


日立1勝1敗(得セット7/失セット4/総得点174/総失点172)→プレミア昇格


この試合の第2セット途中あたりから観戦。先に書いたとおり。第4セット日立がじわじわとリードを広げていく中で,どちらにとっても1点1点がほんとうに大切な1点だった。デンソーは,でも。昨日の第4セットに見せたたたみかける攻撃を今日はできなかった。


ここしばらくは上位にいたイメージだったので,入れ替え戦にいること自体が俄に信じがたかったのだけれど,若そうな選手がたくさんいるあたりから察するに,世代交代期なんだろう。まさか,という意味では,デンソーの降格が今季チャレンジマッチ最大の驚き。呆然と涙する鈴木の姿が瞼の裏に焼き付いた。

大分三好ヴァイセアドラー0-3ジェイテクトスティングス(19-25,14ー25,22-25)


大分三好1勝1敗(得セット3/失セット3/総得点131/総失点140)→チャレンジ降格


ジェイテクト1勝1敗(得セット3/失セット3/総得点140/総失点131)→プレミア昇格


記憶が真っ白。


帳票もあるし,有料会員なら詳細版ライスコもあるし。ふだんチャレンジリーグはライブスコアないから,ライスコで実況されるのって,どんな感じなんだろうね。


前日ストレートで三好が勝ち,得失点差でも三好が11上回っていた。単純計算で,ジェイテクトの昇格条件は,各セット相手の得点を21点以下にしてのストレート勝利という,前日ストレートで負けた相手(しかも上位リーグ)に対して,はっきり言って無理ゲー。


結果が出た今だから「やってみないとわからない」と言える。でも,正直なところ,昨日で終わったと思っていた。せめてジェイテクトが試合を投げないように,遠くから応援にかけつけた大勢のカイシャ関係者の前で,精一杯力一杯の試合をするように,と,それぐらいの気持ちでいた。


すまんかった。


前日の敗戦を受けた本日,スタメンは昨日と同じ。ローテーションを1つ回して,S6スタート(3セットとも。昨日は3セットともS1)。あとで帳票を見て気づいたが,1度もメンバーチェンジをしなかった。リリーフサーバーもワンポイントブロッカーも何も。タイムアウトを取ったのも第3セット中盤の1度だけ。やたら白部分の多い帳票。


三好も前日と同じスタメンで,第1セットS1,山田のサーブで試合が始まった。こちらはS1→S6→S6。前日(S6レセプションスタート→S1→S6)とあわせて,スターティングローテーションのパターンが読めないのだけれど,結果的にマッチアップが前日と変わり,ジェイテクトは前日連続失点したローテーションでのマッチアップをずらすことができていたようには思う。


が,そこはおそらく大きな問題ではない。


ジェイテクトのトス配分が前日とは激変していた。


昨日は完全にJPと心中していた。あとで帳票で確認したところ,76本中29本,決定率31%。サーブで崩されてAパスが返らず(チームのサーブレシーブ成功率37.3%が物語る)コンビネーションやクイックを使いづらい状況ではあったが,JP頼みにも程があるうえにJPの調子も頼れるほど良くはなかった。セットの質もしばしば酷いシロモノだったが,特にトランジションアタックが,チャンスボール的なものも含めて,決まらなかった印象。


一夜明けて同じメンバーでどうしてこうなるのか。今日は完全に浅野メインでの組み立てだった。JPと浅野を入れ替えてみれば配球率に大きな変化はないのだけれど,意味が違う。闇雲にJPに上げる,のではなく,浅野の調子が良いから浅野に集める。浅野が前衛にいるときはほぼ浅野。途中いい加減辟易するぐらい浅野ばかりに上げていたので(なんたってライト側のコートからはみ出すような場所からでもレフトの浅野に飛ばすんだ。もちろん,クイック使えるようなボールでも浅野だよ),たまにはセンター使えよーそのうち止められるぞー,と念を飛ばしていたんだけど,念を飛ばした直後にセンター使ったら拾われた。てへ。


浅野の決定率は26本打って57.7%。試合中の印象では,ほとんど決まっているように思えた。レフトからのクロス。ライトからの切り込み(が効いちゃうのってどーなのという意見には黙って耳を塞ぐ。いいの。好きなの。)。ブロックアウト


冷静に公平に試合を見ていた人達からは,三好の調子が悪かったと。


前日に比べると細川の存在感が薄かった。たしかにあまり気持ち良く振り切れていない印象で,すっきり決まらないのでどんどん追い込まれて,その分チェモスに集中した。結果,ジェイテクトのキルブロックの本数も増える。


立ち上がりはセンターのA1(Cクイック?)を多用していて,それがよく決まっていたんだけど,ジェイテクトがセンターのクイックを警戒しだして1本止めたあたりから,風向きが少し怪しくなったかな。


前日のストレート勝ちにより「1セット取れば残留」という状況になってしまったことが,却って悪い方向に作用したのではないかという意見も聞かれた。去年の入れ替え戦は,1日目に1-3で敗れた翌日のストレート勝ちで残留を決めていたので。


いずれにしても,わたしは冷静にも公平にも見られなかったので。ほんとにもう,どきどきどきどきしていた。2点差は同点ぐらいの気持ちだし,4点差5点差あっても全く安心できない。前日の第2セットのことがあったから,セーフティーリードなんてないのですよ。いつ突然崩れるかわからない。崩れだしたらどうしようもなく,は? と思っているうちにするする進んでいくのがバレーボールの怖いところだし。


そういう意味では,ココを落としたらマズイという雰囲気の場面で三好のミスが出ていた部分もあるかもしれない。たとえば第3セットのジェイテクト8点目。ものすごく白熱したラリーで,ばしばし奇跡のようなディグが上がって,固唾を呑んで行方を見守っているところに,パスミスからエアポケットのようなお見合い。とか。


ジェイテクトの面々の集中力と気迫はすごかった。第2セットを大差で取ったためジェイテクトが得失点差で上回り,第3セットを取れば昇格というところまでこぎ着けた。そこで気が抜けることを懸念したし,第3セット中盤に追い上げられたときには気が気じゃなかったけど,最後まで手放さなかった。


ラリーのボールに対する,繋ごうとする執念が凄まじかった。どこに行ったボールでもひたすら追って,スパイクまで持っていけなくても,とにかく繋いで3回目に相手コートに返す。


第3セットのジェイテクトが24点目を取った場面,だそうだ。覚えてない。大きく弾いてアリーナのひな壇の客席付近まで届きそうなボールに,浅野と興梠が二人して板を超えて突っ込んだ。突っ込んで人は倒れて,ボールはジェイテクトのコートに綺麗に返った。そこからどうやって得点したか全く覚えていない。2人が揃って突っ込んでいったことと,そのボールがちゃんと繋がったところだけ,切り取られていて,あとの記憶がない。ナイスファイトで終わらなかった。


25点目。興梠がきれいに返したパスをJPがきれいに決めて,ジェイテクトサイドは歓喜に湧いた。

FC東京3-1つくばユナイテッドSUNGAIA


FC東京2勝→プレミア残留


つくば2敗→チャレンジ残留


放心完了で抜け殻でした。


初日の結果では,数字上いちばん入れ替わりの可能性が高いのはこのカードだったんだけど。やってみないと分からない。


東京は,けして,盤石とも安泰とも言えない戦い方ではあったけれど,リードされても早いうちに追いついて取り返して。


前日の第3・第4セット(東京が取ったセット)の得失点差が大きかったので,東京は第3セットを取ってセットカウント2-1としたところで,残留濃厚の気配になった。第4セットの21点目,ぐらいかな。で確定。


仮にフルセットになったら,という計算を必死でしていた当方をよそに,第4セットで勝利をおさめ,2勝で残留を決めた。


本日も,交替出場の木村が,いい働き。贔屓目。

*1:仮。以下同