「いいな」のキッカケ・49
所属は,自分が認識したチームがスタート。
ポジションは,独断と偏見。
細川延由(NEC)WS
企画の主旨からは外れるが,敢えて2008年の黒鷲旗,と書く。
わたしがブルロケを見始めたころから彼がブルロケをやめるまでの間ほぼ通してレフトの一角を担っていたし,ブルロケファンの中でもトップクラスの人気だった。代表に選出されたあとはなお一層。
スパイクの巧みさ,愛敬のあるキャラクタ。彼の存在感やファンとしての信頼感は,わたしが書くまでもない。だからもちろん,わたしが「いいな」と思ったのはけしてラストプレーとなった08黒鷲ではないのだが。
勇退が発表されたのは,黒鷲旗が終わったあとだった。あそこのチームはいつも事後報告だった。新人の菅(現JT)と,たしか1試合だけ同じコートに立った。4コート進行している府体のグループ戦のわちゃわちゃした中で,菅→細川ラインの鮮やかな鋭さに目を見張った。そのときブルロケの明るい次シーズンを夢見て,それは1試合だけの夢に終わった。
チームにも選手にも事情はあろうから,来る物は拒まず去る者は追わずをモットーにしている。だけど,あのときばかりは口惜しかった。そのあとのチームの顛末を思えば,あの試合が最後の燦めきだったのかしらとさえ。