2013年度関東大学春季リーグ男子1部・7日目


当初予定されていた東海大学湘南校舎の総合体育館が使えなくなったとのことで,2会場に分かれて開催された。


祝日。私立は通常授業の大学も多い。実際,会場の一つとなった中央大学多摩キャンパスは授業日だったようで,モノレールの駅にも構内にも学生がたくさん。十代とおぼしき若い男女をたくさん見られたのは眼福だった。試合を行う第一体育館も,建物内の他スペースが授業中とのことで,アップ場所等いくつか制限がされていた。


大学を卒業して十年以上経つが,こうしてよそさまのキャンパスの敷地内にお邪魔できるのが楽しい。中大多摩キャンパスは,専修大生田キャンパスに少し似た雰囲気。郊外の山をまるごと使っているので,敷地が広くて道路が立体交差していて軽くダンジョン。今日は体育館に向かう途中サークル棟に迷い込んだ。エントロピーが無限に増大するカオスな環境とアヤシイサークルの数々は,そこそこの規模の総合大学らしくて,非常に懐かしい香りがした。


第一体育館はかなり大きな建物で,柔道場など多くの部屋に分かれていた。その中で試合会場となった通称「板張り」はやや奥まったところにあり,先着している人達から「建物の中で迷った」という声がちらほら。しかしわたしが到着して中に入ると,建物を入ってすぐのところに立っていた中大の立ち当の子がすぐさま「バレーっすか」と声をかけてわかりやすく案内してくださった。


仮説:学生っぽい外見なら中大生と思われて放置,どっからどうみても学生じゃない人間は観戦と判断してご案内。俺後者。


十年以上経ちますからねえ。いずれにしても,ご案内ありがとうございました。おかげで迷わずスムーズに到着。


一面のコート,両エンド側に4列ずつパイプ椅子。向かって左手のエンドが応援スペース,右手エンドが一般観覧席。サイドライン沿いにも壁に沿って一列だけパイプ椅子観客席。フロアの上は,両エンドはそこそこ広く,アナリストスペース。サイド側はほんのり立ち見できる程度の通路で,第3試合では中大の学生らしき人が鈴なっていた。


もう一つの会場は,早稲田大学東伏見キャンパスのスポーツホール。こちらも,西武線東伏見駅ほぼ直結状態で,アクセスは良かった。しばらく公道を歩いた後に門が現れ,門を入るとすぐに体育館の入り口,体育館の入り口入ってすぐ正面がフロアの入り口だったので,キャンパス探訪という感はなく,他の学生ともすれ違わなかった。(もちろん,駅周辺なので,人はたくさんいた)。


フロアの広さは中大の体育館と同じくらいか,やや手狭。わたしが到着したときは,サイドライン側にパイプ椅子2列。エンド側には席を設けていなかった。スペースは多少はあった。が,シート敷かないと椅子置けないしね。第1試合は客入りがそれほど多くなく,2列のサイド席でも空きがあったぐらい。そのあとは知らない。上は,サイド側に通路があり,応援はそちらで。


観客の数は中大の方が多かったかなあ。椅子の数も多かったですし,CさんやKOさんの広報さんや筑波の学生さんが熱心に発信してらっしゃいましたし。


今回は非常事態だったゆえ,できれば同一会場でできるにこしたことはない,というのは第一にある。ただ,1コートに専念できる機会ではあり,ひとつの試合に集中してじっくり見られたのは良かった。そして,フロアレベルの至近距離から見ることもふだんはないので,新鮮だった。臨場感,迫力。ふだん文字通り上から目線であーだこーだ言ってるけど,フロアレベルで見ると一つ一つのプレーがどれだけ難しくて緻密でハイレベルなことか。


そして,背番号と背格好とプレースタイルでしか認知できていない選手の顔が分かるというオプション付き。なかなか顔を覚えるには至らないのですが。間近で見るとかっこよさも倍増。にやにや。

東海大3-0法政大(25-16 25-23 30-28)


東海:35椿 1鶴田 22栗山 3池田 31久原 12鈴木頌 L2大西


→法政:9池田 17小粥 1小川 15木村 10村上 20長谷川 L6神谷/13久保田


前日の法政の様子と東海大の様子を見ていて,今日あたり法政の初勝利もあるのではと思い,うっかり1月の春高&チャレンジ小平以来の西武池袋線に揺られて東伏見まで流れ着いてしまったわけですが。


じっくり見られると上で書いたわりに,いつもと調子が違いすぎた今日の観戦環境。つばさととみまつはやっぱり似ている,などと見当違いの方向に感心している間に試合が進んでいった。東海が黒鷲に出ないのは残念ですね。並んでいるところを見たかった(え


サイドライン側のアリーナ(フロア)席は遠い側のコートが見えない。ラインもわからないし。


鶴田が超かっこよかった。音が違う。頼もしい。


東海が調子良く2セット連取しての第3セット。ストレートで終わったら中大に移動しようというわたくしの欲を見破らんばかりに,調子をあげる法政。東海微リードで進みながらも,引き離されずについていって,20点目をブレイクポイントで取って追いついた。


追いついたものの,レセプションアタックの木村スパイクがアウトでふたたび東海の2点リード(22-20)。すると今度は村上のサーブネットイン(椿が処理)からの鶴田のスパイクがアウトになり再び同点(22ー22)。サイドアウトを取り合い24-24となったところで法政サーブ。ラリーを法政が制して,法政のアドバンテージ。ここで東海がこのセット1度目のタイムアウトを取る。


次のラリーもやや長いものとなり,じたばたの末東海池田のレフトストレートが決まって25-25。


ここで飛び出した鶴田のサーブポイント。すげえ。それまで静かに見守っていた場内が拍手で湧いた。


はい,鶴田さんかっこよかった,の前振りが長かったです。


試合はそのあと法政が,小粥,村上と続けて東海池田をキルブロックし再び法政のアドバンテージ。胃が痛いよう感満載の中,28-28から,鈴木のブロックで東海逆転。そして,最後はいろいろとはらはらさせてくださったところの池田が池田の手を弾くサービスエースをたたき込んで,東海がぎりぎりのところでストレート勝利を手にした。4勝3敗。


Bコート(中大多摩キャン)第1試合のセットカウントが1-1になっていることを確認し,東伏見駅へダッシュ

専修大3-0東京学芸(25-16 25-22 25-23)

日体大3-0早稲田大(25-18 25-17 25-15)

筑波大1-3順天堂(25-21 22-25 22-25 31-33)


ちらちらと得点経過を追っていた。セットカウント1-2からの第4セット,序盤筑波がかなりリードしていて,これはフルセットか,と思われたところ,13-13で順大が追いついて,わからなくなった。最後の方は様子も追えなかったのだけれど,33-31とは,かなりもつれた試合だったんだろう。


全勝のチームがなくなった。

明治大3-0国士舘(25-21 25-22 25-19)


第1セットの中盤に到着。東伏見から中大への移動には1時間半ぐらいかかるので第2試合は見られないかと思っていたのだけれど,第1試合の試合時間のずれが大きく,第2試合もほぼフルで見ることができた。


第2セットのスタータ


国士舘:27池田 40福島 16河西(3s:31奈良岡) 15権藤 3佐々木 28伊藤裕 L1峰尾/18古田


→明治:1大塚 6飯塚 17小野寺 2新 10杉本 5佐藤 L22瀧野


第1セットも奈良岡。逆に第3セット終盤に奈良岡→河西。


今季の関東1部にはレギュラーで出ている「池田」が4人いるのだが,学年が全部違うとご指摘いただいた。なるほど。コクシの池田は2年。


こちらも,第2セットはコクシ初セット取得なるかという展開ではあったものの,そこを切り抜けた明治に軍配。明治は前日の日体戦に比べるとやや決め手に欠ける部分もあったが,それにコクシがお付き合いしてくれて,結果としては助かったか。今日のコクシはブロックによくかけていたし(権藤以外が大きい),ワンタッチフォローも非常に良かった(権藤の守備範囲がすごすぎる)。拾いまくってはいたが,最後にスパイクミスやスパイクアウトになってせっかくのねばねばを活かせないのが,セット取得に至らない一因なのかな,とは。


明治はよく堪えていた。至近距離でプレーを見てすごいなあと思うのは,クールというかしれっとした雰囲気の明治メンツなのに,ボールの追い方は執拗なところ。伊達に体育会で関東のトップリーグでやってはいないなあと妙なところで感動していた。狭い体育館で椅子や机がぎっしりあっても,弾いたボールを取りに行く姿は真剣。それは明治に限らないんだけど,ギャップが(偏見です)。キャプテンの,腰の据わった落ち着いたレセプションから一瞬で切り替わる素早い助走へのギャップもたいへんおいしい。


明治にとって,連勝で黒鷲休みに入れたのは大きいだろう。GWあけに鎌田が戻ってこられるといいのだけれど。あ,でも,小野寺くんかわいい(え

慶應義塾3-1中央大(28-26 25-22 20-25 25-17)


たまずう移動の最大の要因。4勝2敗同士の対決。開幕2連敗のあと4連勝,かつ,滅多にないホームでの試合となる中大と,勝ったり負けたりヨクワカラナイ(え)慶應


ごはん食べてコーヒー飲んでたら試合始まってた。ので,スタメンは控えられず第2セットのもの。


慶應:1岡田 3益田 8稲田 9柳田 12野口 6星谷 L16野瀬


→中大:21関田 2傳田 17今村 1新井 11手塚(3s-10井澤) 25井上 L28伊賀


第1セットは上の通路にギャラリー鈴なりーだった。中大の得点1点1点に湧く,ホーム感溢れる雰囲気。なんとなくバレー部が試合やってるからちょっと覗いていく感が素敵だった。体育館の窓から見える新緑や,水の張られた青いプールも。中大が2セット続けて落としたためか,授業の関係か,終盤ギャラリーが減っていたのは残念なことではあった。


得点板が見づらい位置だったこともあり,どちらが押しているのかが分かりづらい試合ではあった。セットカウントとスコアの割には競っていた印象ではあるが,中大が取った第3セットも,必ずしも一方的ではなく。


第4セットはどんどん慶應が引き離していた。中盤,やたらと中大のスパイクアウトが続いた。20-14になってから井上→早坂の交代をするも手遅れ感。その早坂のスパイクアウトとか,最後も早坂の被ブロックとか。いや,ゆうさんが悪いというより使われ方の問題で,とわたしは擁護したい。うわーん。


アウェーの慶應は,やたら楽しげでしたね。野瀬くんって,あんなに一点ごとに全力ジャンプ全力ぶーんな子でしたっけ。めっさ楽しそうだった。MBへのリリーフサーバとして入った佐藤さんも,野瀬に負けず劣らずハイジャンプ。長ラリーになって3連続ディグ(含ワンタッチ後のレシーブ)になり全部ちゃんと返してたのも,いい仕事してた。


慶應って,去年からそうなんだけど,岡田さんの調子次第なところが見え隠れしている。今日はぼちぼち良かったけれどそれでもたまに残念キャラを発動していたので「全体的に悪くないのに,おいしいところでミスするんですよねー」なんて言ってたら,その矢先に2連続サービスエースをお決め遊ばされた。ごめんなさい。コートの左右幅の真ん中からサーブ打つのね。柳田さんもやや真ん中げ。見づらくないのか。跳べば見えるのかしら。少なくとも受ける方は受けづらそう。慶應が向こう側にいるとき,どこからサーブ来るのか分からなかった。


いずれにしても4勝2敗直接対決を制した慶應が5勝。順大,専修と並んで2番手グループに付けた。試合数が進むにつれ,団子になっていた勝敗が少しずつ分散する。この3日で大きく動いた感はあるが,まだまだこれから。


次週末は,黒鷲旗に出るチームがある関係で1部はお休み。次の試合は5月11日。毎年この休み明けに練り直してくるチームが多いので,後半が楽しみ。


そして,明日移動明後日から試合の黒鷲組。キタイシテマスヨー。

おまけ


星取表


20130430002213


今の順位で並べ直すと,↓こうなる。専修がひじょうに不気味。栗山がいた年の1部昇格直後の4位を彷彿とさせる。


20130430002214


順位順の勝敗表。毎回サイズがまちまちなのは,いつもメモするのを忘れてしまうからです。


20130430002302


日程別勝敗表。残り試合数の方が少ない。あと2週,4試合。びっくり。


20130430002215



順位の推移。下位4チーム改め5チームにて安定飛行。東海も明治も勝ったけど,順位に変動はなし。3位グループは直対もあったためカオス。


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