サカナクション SAKANAQUARIUM2013 sakanaction @幕張メッセ
6枚目のアルバム「sakanaction」をひっさげてのツアーも終盤。
幕張メッセは1年半ぶり。前回,2011年11月6日は雨だった。2度目になる今回は好天に恵まれ,客の導線もかわって劇的にスムーズになっていた。
1年半経つのについこないだのように思えてしまう。
あのとき,5年間を振り返って,幕張メッセのような大きな会場でライブをやれるようになった今を,緊張気味に話していた山口さん。今回は2日間の公演,両日ソールドアウト。大きな会場で満員の観衆を前に演奏するのも板について,じつに堂々としたステージングだった。
お花がね。音楽番組中心にテレビ局やらの大手メディアさんやタレントさんから来ているわけですよ。どばーーーっと。それをみて,ああ,押しも押されもせぬ大物アーティストさんなのだなあと。テレビ見ないからぴんとこないんだけどね。ドラマの主題歌,CM,スポーツ番組のテーマ曲。
すげーなと思いながら入場して,実際ライブ見て,1年半前と比べて。その間にもライブには行っていたわけだけれども,ともかく幕張メッセの前回と比較して,たしかに,ひとまわりもふたまわりも大きくなっているだろうと感じた。
楽しいライブだった。充実した2時間15分。
いろいろ細々書きたいことはあるのだがー。ネタバレ上等。
・踊り子。楽しい面白いを通り越して,感動さえしていた。
タイトル決まったときから「……『伊豆の踊子』?」と思っていたわけだけど,もちろんそれは冗談のつもりだったのさ。そしたら,ほんとに伊豆の踊子系だったから驚いた。いや,伊豆の踊子がどんなだったかは忘れたけれど,とにかく踊りは踊りでも日本舞踊。鴇色の着物に鬘もつけて。生身の舞手が2人。いちろうくんにんぎょうでも出てくるかと思ったらさにあらずですよ。
後ろはバンド,鮮やかで激しいライティング,たてのりのオーディエンス。の中で踊る2人の舞手さんが,ふしぎと調和していて,なんかすっげー楽しかった。映像化されたらこのためだけに買いたいぐらい。
・レーザーすげえ。
・6.1サラウンド。オープニングの演出はさながら映画館のようだった。
6.1chのおかげかどうかはわからないけれど,箱のわりに音が良かった。前方スピーカー前でもうるさすぎる感じがしないのがありがたかった。
・体で聴く。耳じゃなくて。音が空気の振動ということを体で感じていた。体に直接くる。耳から入れて頭で考えるのではなくて。あんな歌詞を書くくせにそんなインストをつくるところがあのバンドのすごいところで。
入場してさいしょはまんなかへんにいたんだけど,あまりの人口密度に開演前からめげちゃって端に逃げたら,実に快適。広い。遠慮なく踊れる。まわりも自由に踊りたい人ばかりで,それぞれ勝手に楽しんでるふうで,視界もクリアで,堪能。
自分のリズム音痴と運動神経のなさが残念。
だいたいそんなところか。あらためていちろうさんはマイベストオブ単体萌えであることを認識して帰路。さんざんはしゃぎまくって汗びっしょりのうえに食べ過ぎ飲み過ぎでへろへろですが楽しかったです。掛け値なしに。