氷を食べる


面識がある人はご存じのことと思いますが,冷たい飲み物に入っている氷を食べる癖があります。お行儀が悪いからやめたほうがいいよと夫に言われたこともあるのですが,つい食べてしまう。蓋+ストロー付きのカップでも,気がついたら蓋を取って中の氷を食べている。


氷をがりがり食べる人は貧血の人が多いんだそうで。わたしも多分に漏れず若干の貧血傾向が認められます。毎年の健康診断では,標準範囲内の数値で問題なしという結果の年も少なくはないものの,ここ数年は標準を下回りがち。


それでもどうにか,範囲外だけど異常ではないよレベルや,悪くても要経過観察で留まっていたんだけれど,いよいよ今年は再検査の判定をいただきました。どうすっかね。


どうして貧血だと氷を食べたくなるのか,諸説あるけれどはっきりわかってはいないらしい。


氷を食べること自体は,氷食症という言葉もあるぐらいにはポピュラーな現象のようだ。Wikipedia先生によると,好物というわけではないのに無性に氷が食べたくて食べずにはいられない症状で,定義は一日製氷皿一つ。異食症の一種って……そりゃ栄養価はないけどさ。水飲むでしょう,それと一緒でしょう。しょんぼり。


この定義にあてはめれば,自分は「氷食症」まではいかはない。遙か遠い。わざわざ冷凍庫から氷だけ取り出して食べることはないし,製氷皿一つ分もは食べない。氷だけ食べろと言われても戸惑うだろう。専ら,ドリンクを飲んだ後の氷を食べる。


実際に貧血気味だから貧血のせいなのかもしれない。改めて考えてみると氷を食べてる人を見かけない。けれど,わたしの中ではもともとは氷を食べる動機がなんとなくあった。飲み終えたドリンクのグラスやらプラカップやらの容器の中で,氷が放置されて溶けていくのが好きじゃないの。いつまでも容器の外が結露して机とかトレーとかナプキンとかが濡れちゃうし,飲んでもおいしくないし,ドリンクの種類によっては見栄えも悪い。それにファーストフードやフードコートのような場所では片付けるときに氷が残っていると面倒。そもそも食べ物の可食部を残すことがあまり好きじゃない。


それが氷を食べるようになったきっかけだと思う。人の飲み物は気にならない,あくまで自分の飲み物の話。飲むのが早いから,じわじわ溶けるんじゃなくて,氷だけ残って溶けてめちゃ薄くなる。だから残った氷をちゃっちゃと食べて空っぽにしてしまおうと。今は癖になってしまっていてただの氷水でもがりがり食べてしまい,お代わりを注いでもらったらぬるくてorzってなるんだけど,そもそもはそれ。


氷を食べる癖の方が貧血気味の結果が出るようになるよりも古い。だから,「氷食べると貧血になるんだよ」ともっともらしく言われたら信じてしまうかも。実際には氷を食べる→貧血になるという説はあるにはあったけれど疑わしいらしいのだけれど。


そんなわけで,貧血らしいのですが。鉄とヘモグロビンが足りなかった。


もっとも,今年はバイオリズムのうちで最も血が足りないときに血抜いて検査したので薄々予想はしていた。採血している血液の量自体は同じなので血が足りてる足りてないという話じゃないような気もするし,大人しく再検査しろって話なのはわかってますが,だいたい具合がよろしくないので,そういう意味で,いい結果にはならないだろうなとは思っていた。


健康診断のころ豆乳マイブームだったし,外食も控えめだったし,肉も食べる。食事で極端に鉄分が不足しているとは考えにくい。どちらかというと摂取よりも吸収が阻害されているのかもしれない。コーヒーの飲み過ぎとビタミンC不足。


軽度だし頻度もすくないけれどたまに立ちくらみするし,すぐしんどくなる。いいことない。食べ物,だろうなあ。


でも,今年の健康診断は,積年の課題だった(貧血など後回しでいいと思えるぐらいには深刻な)脂質代謝が正常値だったので,それだけで達成感いっぱいでねえ。体重が増えていようが腹囲が増えていようが,時期的にまずいのが分かってる貧血がやっぱりまずかろうが,いいのよ。よくはないけど,がんばった。久しぶりに脂質代謝でA判定を見た。記憶にないぐらい久しぶり。コレステロール値下がった。よくわかんないけどがんばった。中性脂肪は気前よく増えていたものの標準の範囲内。


夏の暑い最中に結果が返ってきて「じゃ,明日から運動しよう」と実行に移しづらいのが難点です。それと,健康診断終わったぜいぇーい,という開放感で,健康診断のときと比べものにならないぐらいむくむく膨らんでいることも。


1度下がったら終わりじゃないからねー。引き続きコレステロールさんとお付き合いしつつ,中性脂肪さんもへらしつつ,貧血さんに取り組む,と。不健康を画に描いたような。あははうふふ。