2013年度関東大学秋季リーグ男子1部・7日目
@専修大学生田キャンパス総合体育館
今日から後半戦。昨季の上位同士・下位同士の対戦が始まります。
東海大3-0国際武道(25-20 25-17 25-17)
→武大:9櫻庭 22山口 7南 2三浦 1王 19桝谷(3s途中-33大坪) L17新井
東海:35椿 31久原 22栗山 36松林 1鶴田 3池田 L41井上/2大西
東海大はアウトサイドの対角を入れ替えた。台風延期分も消化している東海大はこの試合をもってしばしのお休み,次は来月19日の天皇杯ブロックラウンドとなる。その中断前最後にアウトサイド入れ替え。意図は定かではないが,この試合に限ってみれば,相手サーバー陣の中で一番の脅威である三浦のサーブのときに鶴田をレセプションから外せるようになっていた様子(外れていたかどうかはわからないけれど,真ん中へんにいて受け数が多かったのは久原だった)。2週目終了時点でリーグ最多得点+スパイク決定率10傑入りという俺らの鶴田さんがサーブで崩されて攻撃参加できないのは痛い。
このフォーメーションで,S1&S4レセプションローテーションに弱い,というわかりやすすぎる部分も見せながらも,第1セットの序盤を除けば主導権を握り続けることができた。特に第3セットはサーブで攻めて優位に試合を進めていた。
今日の試合を見る限りでは,9位の東海大とそれより下位の3チームとの間には,やはり少し差がありそうだ。というか,今日の武大がとりわけぐずぐずだったようにも見えなくもなくなくなく。
とはいえ,すでに4敗している東海大はこれからそれらのチームと戦って行くわけで,直接対決でやっちゃうとやっちゃいかねないのよ,というところはある。
大西がちょこっと試合に出た。気づいたら出ていた。短い時間のプレーだったけれど,ディグの反応の良さと処理の巧さに安定感を感じられて,彼が後衛にいることを頼もしく感じた。ぜんぜん試合には出ていないけれど,アップゾーンで,ベンチですごく「4年生」してる感じがする。
専修大3-1中央大(25-19 26-24 22-25 25-21)
→専修:18川波 1長友 13高橋 12藤中 8山本 4板宮 L22吉澤/23池田
中央:11手塚 9江頭(3s-5早坂) 1新井 2傳田 21関田(4s途中-7石井)25井上 L28伊賀
中大もアウトサイドの対角入れ替え。
こっちの試合のほうが面白そうだよなー(ちらっ,ちらっ,でした。
ちら見する度に井上が決めるんだぜ。
第1セットは専修。第2セットは中大だった。いちど専修が逆転し18-17。そのあと中大が江頭のサーブポイントなどで再逆転し21-23。でもそこから専修が23-23においついて,逆転で2セット連取した。
第3セット,中大はスタートからOP早坂。それまではちら見頻度も少なく,また,どちらかというと専修よりで見ていたのだけれど,ゆうさんが出た途端に「ゆーさんきゃあああああああ」になった。
やっぱり素敵。あのバックロウからの軽やかなジャンプと,小柄な体躯から繰り出される重いスパイク。
それで第3セットをいい形で取った中大,第4セットも引き続きそのメンバーで,となった。しかし6-5あたりからじわじわ専修大が引き離しにかかる。そして11-6でセッター交代。
でもなあ。第4セットのゆーさんは,あんまし攻撃決まってなかったんだよ。たとえ短い時間でも,1度えがちゃんに戻しても良かっただろうし,昨日スタメンだった今村さんはどうしたのかというのもあり。最終的には少し点差は詰まったものの,形勢を逆転させるには及ばず,もう少し何か手立てが,とがるがるしていた。
川波氏の赤いアンダーが気になります。
日体大2-3明治大(27-29 25-23 19-25 25-14 14-16)
明治:12有田(4s途中-11竹内) 1大塚 3鎌田 2新 10杉本 5佐藤 L22瀧野/14中村
→日体:1渡辺 9田井中 20山田 31峯村 19小宮 16田尻 L34山本/6大内
全勝同士の首位攻防戦。勝った方が文句なし単独首位。
昨秋から秋春連覇で,今の大学シーンでは抜きんでた強さを見せている日体大。今年度ここまで公式戦では2敗しかしていない。この秋季リーグでも,正セッターであろう中村を故障(捻挫?)で欠きながら,脅威のレシーブ力と,MBず&山田の決定力の高さを武器に,崩れそうになっても崩れない安定感で6連勝でリーグ前半を折り返した。
対する明治大は,東日本インカレを制している。強くないと言ったら嘘になる。結果は出している。しかし春のリーグは6位で,6勝5敗中位ごちゃっと組のうちの1つだった。今リーグは2日目に駒澤相手にあきらかになめてかかってフルセットの薄氷勝利となり肝が冷えたのかしら,それ以外はストレート勝ちをおさめてきてはいるが,というところ。昨季下位グループの中で今季好調の慶應戦も(台風で延期になって)残している。しかも,首位攻防戦の大切なこの日,OPの飯塚を故障(捻挫?)で欠いた。おまいら捻挫好きだな……
「勝ちに不思議の勝ちあり,負けに不思議の負けなし」とは名将野村克也氏の言か。一つの試合で片方が勝ち,片方が負けたとき,その勝者と敗者を見て,勝者に不思議があり,敗者に不思議はないのかしら。
このカードに限っては,真面目にだれかにそれを解説してほしいと思う。「相性」の一言で片付けることは簡単だけれど,なぜその「相性」がうまれているのか。そして,この日のファイナルセットの幕切れは。相性じゃ説明がつかない。なにか不思議な地場が働いているとしか思えない劇的な,鮮やかな逆転劇だった。
日体大今年度3敗目。その3敗,相手はすべて明治大。
さてその白熱の首位攻防戦の様子はいんたーねっとのごらんのちゃんねるで! ……紙幅に限りがあるのでいったんとばします。
筑波大3-0駒澤大(31-29 25-20 25-23)
駒澤:25佐々木(1s途中−3関) 4小田嶋 28柴田 8飯田 9愛甲 1羽原 L15鈴木/29松下
→筑波:1久原 7田城(12宮内) 8出耒田(15藤井) 14篠村 18兒玉 2前田(17吉川) L10竹澤
そんなわけなんで,こちらのコートを気にかける余裕がなかった。筑波はえっらい派手にメンバー交代してましたね。極端なときは4年生が久原だけ,とか。セットスタートは元に戻して,また途中で替えて,という雰囲気。
けして余裕があるから試しているのではなく,むしろあまりにアレだったのですっぱりかえちゃいました,という方向だった模様。
駒澤は,昨日姿が見えなかった小田嶋が現れ,代わりに大野が消えていた。畢竟小田嶋がセンターに。お疲れ様でしたん。
結果はストレートなんだけどさー。そこんとこ,納得いかないよね。第1セットにしろ,第3セットにしろ。第3セットなんて,絶対駒だと思ったもの。うみゅう。駒澤の試練は続く。そしてこのコートのこのあとの試合によってさらなる試練が。
早稲田2-3順天堂(22-25 25-21 18-25 26-24 14-16)
→順天堂:24浅野 2細中 5佐野 22堤 12廣瀬 23渡邉 L31松崎
早稲田:1吉村 11福山 3七里 9専田 7濱松 19山口 L2本間
スタメンは,どちらのチームもはなはだ怪しい。人はあってると思うのだけれどスタートローテーションがわからん。
第3試合は両コートでほぼ同時に始まり,どちらもフルセットになり,ほぼ同時に終わった。
第2試合で抜け殻になったので,最初は抜け殻のままぼーっと見ていたのだけれど,隣のBコートで第2セットを学芸が取らんとするあたりから次第にからだが斜め前のめりになっていき,隣をメインでみつつ,たいてい隣が先行してセットを終わっていたのでそしたらこちらにうつる,するとこちらが佳境である,というパターンに。すみません(どこにともなく)。
忙しかった。
第3セットは順大のブロック祭り。第4セットも順大がかなりリードを広げていたけれど,中盤から早稲田がするすると追いつき追いこし,最後順大に迫られたけれど逃げ切ってフルセットに持ち込む。
順のブロックはそうとうやな感じ。
廣瀬も福山もサイドからオープンで打つのよねー。なかなか楽しい。
慶應義塾3-2東京学芸(25-17 23-25 25-22 18-25 15-12)
学芸:5加藤 14大西 10井上 15柳澤 9堀込 19樫原 L17園田
→慶應:8稲田 1岡田 15丸谷 6星谷 9柳田 12野口 L16野瀬
期せずして,今季はじめて学芸をがっつり見ることに。途中からだけど。
学芸も1部に来て3季目になるけれど,わたしにとってフックになるようなものが特にないために,観戦優先度がつい後回しになり,印象が薄いままであることは否定しない。良いも悪いもない。
こんな楽しげなチームでしたっけ。アップゾーンの一体感と謎の盛り上がり。コート狭しと駆け回る選手たち。勢いにのって活き活きとして楽しそうで,見ていて楽しかった。そして,加藤と柳澤の対角の決定力の高さにしびれた。
第5セットは,まあ,しゃあない。慶應さんとて伊達に慶應さんじゃないのよ。追い詰められて焦りかねない第5セットで,慌てず焦らず仕切り直せた。