全早慶明定期戦@早稲田大学上井草体育館


8月の雷雨以来の上井草。行く前はびくびくしていましたが,当然雷鳴はとどろかず,寒くもなく。ちょっと暗いのとスタンドが遠い(高い)のと柵が遮る点は難ですが,まずまず快適でした。


秋の1部1・2・4位ということもあってか,3チームのどこかのファン(やOBや身内)ではない一般客もそこそこいたようで,1辺にしか観覧席がない上井草は観客もりもりの盛況。列数は多いしベンチシートなので収容人数は明大和泉よりも多かった。


インカレまであと3週間を切ったところで,どういう布陣で臨むかdkdkしていましたが。OBは早稲田に倉坂(H23卒),慶應に小川(H22卒)の各1名,明治は現役のみ。スタメンもガチ。

全早稲田0-2全慶應(21-25 20-25)


W:1吉村 11福山 3七里 9専田 7濱松 19山口 L2本間


→K:8稲田 1岡田 15丸谷 6星谷 9柳田 12野口 L16野瀬


慶應,強いっす……ね。という感じの初戦。なんでしょう。忘れてしまいましたが。サーブがよいのと,繋ぎが良いのと。いくつかは幸運もあるのかもしれないけれど,跳ね返ったボールがちゃんと繋がってた。パス大事。


いま早稲田のセンター線に対して俄にマイブームが来ていて,近頃やたらはままつはままつうるさいんだけど,慶應さんはその早稲田のセンター線ちゃんとおさえていた。怖い。


それから,多少は気楽にできるから,というのもあるのかもしれないけれども,良い具合に肩の力が抜けた岡田さんが良かったような気がする。次の試合も含めて。


星谷さんは素敵なジャンプスパイクサーブを打ちますのう。もともとずっとスタンディングのフローターの人だったので,べっくらした。球が重い。そういう視点で見ると,ガタイも1年生のころと比べると随分ごつくなった。逞しい。プレミアリーガーになるんだねえ。

全明治0-2全慶應(17-25 19-25)


M:6飯塚 1大塚 3鎌田 2新 10杉本(1s途中-11竹内) 5佐藤 L14中村/22瀧野


→K:8稲田 1岡田 15丸谷 6星谷 9柳田 26池田(2s途中-12野口) L16野瀬


こちらはさらに慶應のりのり。ただ,明治は,第1試合の2チームは開場したころからたっぷりフロアでボールも使って練習ができたのにそれができなくて,しかもアップする場所もあまりなくて,というのもこの試合に関してはあったような気もする。あったまってない感じ。ボールが手に付かない感じ。贔屓しますよ。


試合開始直後から主将のサーブカットは珍しく安定しないし,杉本さんはアタックラインを踏み越しまくる。4-0で1stTO,8-3で2ndTO。やれやれ。


終盤小川氏ワンブロで出場。


ラストも明治のスパイクミスというかコンビミスというか。


慶應セッターの池田くん(春にGW明けの2週出ていましたね)が個人的にはなかなか好みだったんだけど,第2セットは明治がリードしていて,中盤でサーブに下がったところで野口に交代。半周回ったらまた戻るかなーと思っていたのだけれど(省略されました)。


明治も1セット分こなしてからだがあたたまってきた感じではあった。第2セットスタートは杉本に戻す。だいたい明治ペースで,M18-14Kで慶應が2回目のタイムアウトを取った。この試合はフルセットになるかな,というモードだった。新が柳田を1枚でキルブロックしたときのドヤ顔。


その後,スコアはわからないけれどおそらくサイドアウト取り合っての19-16から,だったと思う。サーバーは岡田。


そこから慶應大逆転。あれよあれよ。サーブで崩す崩す。明治のスパイクミスも多かった。踏み越し(うろ覚え),スパイクアウト,スパイクがネット。それから慶應のブロックワンタッチやディグからのトランジションアタック。柳田だけじゃなく岡田も打ってたかな。最後は岡田のサービスエースだった。岡田さんかっこいいいいいい。9本連続でサーブをミスらない。全部攻めてた。素敵ーーー。このクオリティを全カレでも維持してくれれば。


ということで池田さん戻るまもなく,という感じでした。


カットが乱れたところから(大塚がセッティングした場面が多かった。リベロ狙いだったのか杉本狙いだったのか或いはラリー中のセッターファーストタッチか,記憶にない)無理矢理セッターのスパイクで点を取りに行こうとする大塚さんが大変面白かった。リーグ中はあまり新のスパイクが見られなくなっていて,それは本来あるべき姿だとは思うのだけれど,ネタとしてはやはりちょっぴりつまらない。今日は,新のスパイク打数(ツーは少なかったよ)が多かったのが,正否抜きにして楽しかった。

全早稲田2-1全明治(25-20 22-25 25-22)


→W:1吉村 11福山 3七里 9専田 7濱松 19山口 L2本間


M:6飯塚 1大塚 3鎌田 2新 10杉本 5佐藤 L14中村/22瀧野


えんじとむらさきが試合してるだけで眼福です。おしまい。


2週間前のリーグ最終戦の再戦。今回はフルセットで,やはり早稲田に軍配。


上段の繰り返しになるけど,はままつさんマイブーム(福山はそのルックスの時点で常にマイブーム)到来中。一見細長そうに見える選手が実はごつかったりするとギャップに嵌る。あんまりAクイック(11,かな? いずれにしてもまいなすてんぽと呼ばれるであろう上がり端のスパイクは少ない気がする。なくないけど)には入らなくて,31とかひょっとすると51のほうが11よりも多いくらいで,それがいい。囮にしても囮が囮じゃないというか,サボらずに打ち気で入るので,明治のブロックが必ず釣られて跳ぶ。釣られてっていうか。ケアしないわけにいかない打数の多さとジャンプ&テイクバックの全力さ。スロット3に濱松が入って実際スロット5に飛ばす,とか,濱松がレフトサイドからセンターに斬り込んで囮ジャンプしてるところに後ろから時間差で突っ込んでくるちびっこ専田のパイプとか,あれは脅威。


明治は,2週前に引き続き飯塚が好調。これでサイド3人の調子の波が良いところで揃えば申し分ないのだが。


2週前の最終戦でなかなか合わなかったセンター線も今日は使えてて,鎌田でサイドアウトをとれる率が高かったのも良かった。


4年力に期待していますよ,と。どちらもね。あせらんでええのよ。

結果


優勝:全慶應 2勝0敗


2位:全早稲田 1勝1敗


3位:全明治 2敗


秋リーグでは最も順位の悪かった慶應が,2戦圧勝で優勝。強かった。よく動けていたし,よく拾えていたし,サーブも良かった。


こういう伝統ある私学の伝統ある定期戦の重みというのは,伝統こそあるもののストレートな母校愛や結束力にはいまいち欠ける大学でスポーツとはこれっぽっちも縁のない学生生活を過ごした身には全くピンと来ないのだけれど,その辺はともかくとして,そこそこガチで,3セットマッチで1日で終わって,1コートで各チーム2試合ずつをじっくり見られて,肩に力も入らず手に汗も握らず頭が沸騰することもなく,好んで見ていた選手達の,とくに4年生の,残り少ない試合をゆるっと楽しめて,楽しかった。


帰宅してテレビで女子のぐらたんを見つつ,今日見たあたりが今の大学男子のトップレベルとして,などと変なことを考え始めて,いかんいかんと思考に蓋をするなど。男子大会が楽しみです。