豊田合成トレフェルサ内定勝手に紹介・その1


どどんと4人。ファンクラブの会報にもう1人載っているとのことですが,Vリーグ公式サイトやチーム公式サイトにまだ載っていないので保留。どのみち高校生はわかりませんので,その2は,たぶんありません。


企画説明→勝手にVリーグ入団内定選手紹介

前田一誠(佐世保南→筑波大#2/つくばユナイテッドサンガイア)S・181cm/右


合成は重村(86)と内山(87)という年の近い2人のセッターがいて,逆に言うとその2人しかいなくてセッター需要が比較的強そうなチーム。しかし,今年の4年生は関東では(少なくとも1部では)セッターがあまり多くなく,ぱっと出てくる名前は順大の藤井か筑波の一誠か明治の新か*1。あとは,日体の中村,中大の石井,駒澤の羽原……おっと,けっこういた。


その中で,前田は,サンガイアで3シーズン正セッターを務め,昨年のインカレで優勝し,2013カザンユニバーシアードの代表にも選ばれ*2,2012からは国体長崎のメンバーにも入っており,実績の多さや経験しているチームの多さは抜きんでている。


ぜひその豊富な経験を活かしてもらいたいところ。


ただ,せっかくユニバーシアード代表に選ばれても,1学年上の深津の控えになっちゃうところが,この代の辛いところではあり。そういえば,2011世界ジュニアのセッターって誰だったっけ……ああ,それこそ久保山(東亜大⇒ジェイテクト内定)か。

筑波大


黒澤雄介(深谷→宇都宮大#1/東京ヴェルディ)WS・189cm/右


2012国体埼玉がきっかけ,かな。その前に1-2部入れ替え戦で見たこともあったかな。国体埼玉代表の深谷クラブが,ブロック国体のときも*3岐阜での本国体のときもみんな仲良くて和気藹々としていて実に楽しそうで,その中にいる黒澤もすごく楽しい選手だった。彼を見たくて(だけじゃないけど)2部を観に行った。


今年は2部観戦のタイミングも逃したし,宇大の成績も春秋ともにあまり振るわなかった。そもそも,宇大はいつも入れ替え戦(上位2位以内)が見えそうな位置につけながら最後にはまくられることが多くはないかい。最近は入れ替え戦でお見かけしない。でも,インカレ類で強豪相手にジャイキリ寸前まで行くことしばしばで,ほんとにジャイキリすることもある,なにやら恐ろしいチームという印象。


黒澤は3年次の昨シーズンにインターシップ生としてヴェルディに登録し,試合にも出場した。それまで全てにおいてすごく良い印象を持っていたけれど,ヴェルディの試合をちょこっと見た感じ,必ずしもいつもすごく良いわけでもないらしい。サーブレシーブも入って打つのも打つけど,攻撃の方は通らないことも多かった。なかなかもどかしくも歯がゆいシーズンだった。


それでも,である。


他に優先しちゃうカテゴリがあるから追いかけてはいない。それでも心のどこかにひっかかり続けている選手。このまま見られなくなるかもしれないなーそれはいやだなーでもなー,などとうじうじしていたところで,Vで続けるって分かったときの驚きと嬉しさたるや。


合成はサイドも多い。どこに役割を見いだしどういう位置を目指すのか含め,わたしの彼への期待は異常に高騰している。


宇大からのVプレミアは大木以来。大木もチームは違うがちゃれんじのチームを経由した*4。いわゆるぷれみあルートの開けていない大学からぷれみあを目指す彼らの道のりを思う。関東2部(行ったり来たりではない2部)からのぷれみあーは中央学院がそこそこ多いが,その中院はちゃれんじでやっていたわけでもなくぽこっと出てくるので不思議,かつ楽しい。

宇都宮


  • OB:88→大木貴之(東レ
  • インカレ:グループ戦から

    初戦は火曜墨田メインD5(4G)

  • 天皇杯:-

新井洋介(大塚→中央大#1)WS・186cm/右


大塚高校がインターハイ優勝したときのメンバー。まだ,春高が冬にうつる前の,インハイが選手権だった最後の年。という基本情報は,1年のときに全く別ルートの大塚OBから聞いた。


2つ上に千々木(堺)と白岩(合成)。1つ上に渡邉奏吾(パナ)。同期に早坂。1つ下に江頭,2つ下に今村。サイドの人材が豊富すぎる。レギュラーポジションについたのは,今年,か。去年の奏吾の対角はだいたい早坂だった。


キャプテンにもなった今年は春からがっつり出ていた。中大はアウトサイドとOPというよりもサイド3枚のスタンス。春の始めはフロントオーダーの新井OPだった。リーグ後半からはレフト。若干レセプションが不安視されるような攻撃的布陣の中でレセプションにも参加し,随分サーブが集まっていたようなおぼろげな記憶もある。


秋の後半(天皇杯を境)は,怪我をしたとかでベンチにも入らずスタッフをやっていた。怪我したキャプテンがスタッフって,2年前のデジャブなんだけど,見ている側としてはたいへん消化不良なので,インカレでの燃焼を期待している。新井さんが達者だと早坂がはじき出されるのがもったいないすぎて納得いかないんだけどねー。


実は,今年の4年生の中ではげしく進路が気になっていたうちの1人が新井だった。こうしてぷれみあの門を叩くことがわかったのは嬉しい。

中央大


細中久里寿(市立船橋順天堂大#2)MB・195cm/右


セルビア魂・細中久里寿」


2010年の全日本インカレの決勝戦で,東京体育館の壁にはられた,順大作の幕である。セルビア出身の母を持つ。余談になるがそのとき隣に並んでいたのが「東体のドン・伊藤康貴」。一部界隈で伊藤を「丼」と呼ぶのはこれに由来している。


順大は選手交代がめまぐるしく7人固定で戦うチームではないうえに,スタメンもばんばん変わる。MBの人材も豊富すぎるほど豊富。だからスタメンレギュラーですというノリはないし,実際スタメンではない試合が多かったりほとんど試合出場しないリーグもあったりするけれど,1年の春からまあまあコンスタントに出場を続けてきた。高身長コレクターの順大においては上背では劣るぐらいながら2013秋リーグではブロック賞を受賞した。ブロックもいいし,スパイクのキレもいい。なによりムードがいい。


クリスを筆頭に得点毎に文字通りチームを鼓舞しているジャパンアップゾーンが注目されたのは,2011世界ジュニアでしたっけ。熱く面白く声援を送ってコートを明るくし,プレーで魅せ,吼えて士気を高める。これを,照れずに,劣勢でも,できるのはそれだけで貴重な才能だ。


この秋のリーグだから,もう進路は決まっていたんだと思う。リーグを見に来ていたとあるチームの首脳さんが,ウチには彼のような盛り上げるタイプ(だったか,元気がいい,だったか)の選手がいないというようなことを言って嘆いていた。最終日の閉会式後の4年生の集合写真ではまずママが踊りながらビデオカメラを持って登場し,それを受けた息子が謎の決めポーズを見せて,その場にいた全員の笑顔を引き出した。

順天堂


*1:結果的に3人ともVリーグ

*2:出場はしていない。東アジア競技大会で出たんだっけか。

*3:神奈川に勝って本国に行ったことがまず快挙。

*4:つくばユナイテッドサンガイア