東体ぷれみあ大集合


埼玉大集合の翌日はぷれみあ大集合です。加須に引かれる後ろ髪を振り切って(嘘です大げさです)行ってきましたよ。朝10時試合開始。4試合中フルセット2試合,3-1が1試合,ストレートが1試合。体育館から吐き出されたのは夜7時半ごろでした。滞在9時間半か……。


尤も,5セットマッチ×4試合は,黒鷲旗天皇杯で慣れている。疲れないといえば嘘になるけど,1日でぷれみあ男子8チームを全部観られて超お得。超楽しい。しかも家から近い。


試合間の手持ちぶさたの懸念も,いろんな方に構っていただけたお陰でなんら問題なく。


あー,楽しかった。


ぷれみあは試合ごとの帳票もちゃんと出るので,自分用のぐだ書きだけ。


「現地行くからいいや」とGAORAの録画予約をせずに行ったのですが,行くと「この瞬間をもう一度見たい」「このシーンを保存しておきたい」と思ってしまうから(どうせ見ないのに)難儀ですな。HDがいっぱいで場所をあけるのが難しいのですよ。

ジェイテクトスティングス0-3パナソニックパンサーズ(19-25 13-25 17-25)


体は館内の椅子に座っていたし瞳は試合を映していたけれど,意味のある絵として脳に入ってこなかった。そんな試合。


つまり見ていない。起きてましたよ。


試合時間1時間10分。


試合展開も一方的だったけれど,なによりこちらがあたたまっていなかった。これが第1試合でなかったらもう少し見られていたと思う。東京体育館の自由席の斜め位置とかコートまでの距離とか1人で見ることとか,全てが久しぶりで,戸惑っていた。「タラフレックスのオレンジコートだー,いいなー」(ぼんやり)。


パナソニックがいけいけ(死語)だったんだろうなあ。悪いときなら適当にぐだってくる清水も福澤も最後までぐだらなかった印象。尤も,パナがいいのかジェイテクトが悪いのか,それはわからない。


第2セットは8-10から8-22まで,パナの13連続得点。ずーーーーーーーーーーーーっとダンテがサーブを打ち続けていた。スパイクサーブじゃなくてコントロールサーブもあったのに,ジェイテクトが酷い。カットが返ろうが返るまいが,ブロックにかかりまくり。白澤さんの今日のブロック本数6本,セット平均2.00。2番目が福澤さんの5本(1.67)。笑える。そしてみているわたしはぐだる。


ざくざく点差が開いている途中で,リベロを本間にしたり,セッターを久保山にしたりしたけど,かえても一緒だったね。っていうね。どうにもならん状況の敗戦処理感満載で,せっかくの内定そろい踏みもあまり楽しくなかった。


パナにはいっそ8-25目指そうぜって思ったし,それが無理でも1桁で終わらせようぜって思ったんだけど,セットの最後のほうは古田とか袴谷とかが仕事をして,珍しくもない「ただの酷い得点」になった。うん,これくらいならありふれている。


第3セットはセッターもリベロも戻して,淡々と。途中まではサイドアウトでついていくんだけど,っていう。首位と昇格したばかりのチームの試合らしいとは言えるのかもしれんね。ついジェイテクトさんにはいろんな希望を勝手にのっけてしまう。


それから,古田が試合出場。てっきり今季はリハビリに専念するものと思っていた。スタメンの浅野がぴりっとしなかったようで第1セット途中で交代して,あとはずっと。レセプションにも入っていた。


古田・和人の対角って,それがジェイテクトって,なんか不思議な感じ。です。

堺ブレイザーズ3-2JTサンダーズ(25-22 19-25 18-25 25-23 15-6)


第1セットは堺が良い感じ。よすよすと思っていたのに,第2・第3セットはいまいちかみ合わない。JTがいいっていうか堺が微妙っていうか。


先だって堺が3連敗していて,あんまりよくないのかもしれないなあとは思っていたんだが,2・3セット目を見ていると,あんな感じなのかしら,と。具体的にどこがどうとは言えないのだけれど。


JTも2位だしなあ。この試合の結果で2位と3位は入れ替わったみたいで,団子状態。この2チームは外国人OP頼みになりがちなところが似ている。レセプションアタックはいろいろしても,ラリーが続いた最後はライトからOPがどーん。あと,サーブ。旧ユーゴのエースの殴り合い。迫力でいえば今日はこのカードが一番だったか。


ブレは金岡で見たときとは様変わり。MBは内藤と松本。セッターが佐川。WS対角は今日は千々木と石島だった。OPペッパー。


落とした第3セットの終盤は,ぺぱ→松岡,石島→伊藤,内藤→できた。セッターも今村に代えた。89同期が3人揃って,一瞬だけ喜んだ。一瞬だけだったのは程なくそのセットが終わったから。


今季のブレは伊藤・石島対角のことが多いようで,わたしも千々木さんががっつり出ているのを見たのは今季今日が初めて。久しぶりに千々木さんを堪能した。


純朴という言葉が似合うまっすぐさ。飼い犬の中型犬のような素直さ。


第1試合を見ている間に溜まってどんよりねっとりしていた黒いものが浄化されていくような心持ちだった。


繋ぎの場面では惜しいなあと思うこともあるものの,レセプションももうすっかり気にならないレベル。越川に狙われていたような気配もあったけれど,あれは相手が悪い。助走に下がるとわくわくする。口が開いてる,喜んでいる。かわいい。


フル出場でヒーローインタビューでもいいんじゃないの,と,贔屓の引き倒しでついつい甘くなっちゃった。


ヒーローインタビューは今日の試合で230試合出場を達成した松本。そらそうよね。


230試合。長かった。でも,移籍で1年リーグに出られなかったのを除けば怪我でシーズンを棒に振ったような記憶もなく,安定した選手だなあと,改めて。何故か,黒いほうのユニフォーム姿が脳裏に浮かんだ。青じゃなくて。もうすっかり黄色だけど。


インタビューでは,後輩の活躍を願っている旨のベテランらしい発言が聞かれた。


新人の佐川翔ちゃんは,みんなにすっごくかわいがられていて,ほんとうにかわいい。ここ数年の今村は,試合中状況悪化すればするほど1人で背負い込んで顔付きが厳しくなることしばしばに見えたので(ぱんだちゃんもいるんだけど),チームとして,翔ちゃんがいて,むーむも控えている今の状況は,喜ばしくかわいらしいことだなあと思った。


そんなこんなで,第4セットは堺が調子を取り戻し,セット中盤から終盤に向かって上がっていく展開。最後らへんで越川さんサーブか何かでJTが追い上げてあわや試合終了かと心配になりかけたが,デュースになる前に逃げ切れた。


第5セットはJTイゴールのサーブから始まった,はず。JTは毎セットS4かS5ローテーションで始めている。イゴール→越川とサーブが続くので,まず序盤にサーブ攻勢をかけることと彼らのサーブ回数を増やしたい意図に見える。井上の前衛が多くても,身長面でそれほど穴にならないし。


その,堺にとってのしょっぱなからの鬼門をちゃんと1回ずつで切れた。1点目がたしかイゴール。それから千々木のサーブのところで堺がブレイク。3-1か4-1ぐらいで,はやくもJTがタイムを取った。


ヤギさん好きなんだけど,このときはてんぱってたように見えたなあ。もう少し早い段階で深津を投入してもよかったんじゃないかと,思う。


なんたって15-6だ。


そのね。ほとんどJTが点を取れなかった第5セット。堺がワンチ・拾う・繋ぐ・ペッパーみたいな祭りを繰り広げて,ひゃっはー楽しいーって言ってたときにですよ。國近→小澤の選手交代をしたんよね。JTがね。


ぷれみあを全く追ってないので,1月に墨田で八子が試合中に足をやっちゃったあと誰が出ているのか把握できていなかった。どうやら小澤っぽい臭いはしていたのだけれど,今日はスタートから國近だった。小澤がいまいちなのか(墨田で見たぬるい小澤さんにはがっかりしたものだ),それとも越川コートキャプテン様があまりにおとばしあそばされるから彼にコートキャプテンをさせられず國近キャプテンのお出ましが必要だったのか,知らんけど。後者なら暴れるよ。前者でも暴れるけど。


ともあれ,今日はこのまま出ないんだろうなあと寂しく思っていたわけですよ。リザーブで暇そうにしてるなーって。


したら,何対何だったかは覚えていないけれど,コートチェンジしてブレが10点台に乗ったぐらいで,國近→小澤の交代。


今ですか,と。このままブレ祭りムードのままつっきって「わーい,勝ったどー」になるつもりでいたのに。


それからの数分は複雑な心境で大変でした。このままサイドアウトで推移したらJTは負ける。負ける瞬間にコートに立っていてほしくない。出るからには活躍してほしい,ひっくり返せない点差じゃない,いやでも,もうさすがに無理じゃないか,みたいな。出て負けるのはいやだし,かといって,ブレが負けるのも困るし嫌だし。


交代してから,サーブがやたら小澤さんの方に飛んでくるわけですよ。そのたびにもうどきどきひやひやですよ。サーブで体勢崩されて立て直せないことも多かったから,前衛のはずなのに全然トスが上がらない。1回だけ打って,たしか拾われた。まるでレシーブ要員で交代したんかという有様。


彼が攻撃枚数になれていない時点でブレの作戦が勝っているんだけど,それでも,ちゃんと返せていたことは嬉しかった。レシーブ要員かってくらいに,ちゃんとね。


そして,ブレが13点のときだったかなあ。サーブが回ってきた。2回ブレイクして,3回サーブを打った。


サーブのあと,トランジションアタックの助走にガチで入れだのトス上がれだの念を送っていたけれど,それはなかったのですが(不満)。


結果的には,試合に出ているところを見られたし,出場してからは受けたサーブも返せて,自身のサーブは効果的でブレイクできて,短い出場時間ながらも良かったんだと思うよ。よどみないブレの流れにちょっとだけ棹をさせた。


そういう意味で,わたしにとっても都合がよかったんだと思うのよ。試合終わった瞬間,素直に「勝ったどー!」できなかったけど,でも,上々だ。贅沢だ。


まあ,いろいろあるだろうけどさ。


応援してますよ。よいプレーを見たい,それだけですけれど。

豊田合成トレフェルサ1-3サントリーサンバーズ(24-26 19-25 25-19 22-25)


豊田合成は,アンデッシュ新監督を迎えた今季好調。2レグに入って首位の座を明け渡しはしたものの,4強圏内をキープしている。


見たい見たいと思っていたが機会がなくて,今日が初見となった。


新しいユニフォームも初めて見る。今日はセカンドの白いほうだった。リベロリベロ専用のもの。赤地にトレフェルサくんが白の線画で描かれている。イタリアのどこかのチームみたいで素敵。


同じく新デザインらしいジャージも,黒地ベースにアシンメトリーに白地を使っていてシャープ。背中のネームが左に寄って小さめに入っていて,超かっこよかった。これを着ている黒澤とかいっせーとか(鼻血)。


おようふく,だいじです。ほんとに。かっこいいウェアやかっこいいシューズはかっこよさが倍増しになる。


結果的には負けたんだけど,好調の様子はなんとなく窺えた。


高松はいつだってかっこいいのだけれど,昨季までの若手顔が消え,チームの中心選手の貫禄がついていた。白岩がその対角をかためる。MBには中心選手の貫禄どころかみんなのお兄さん感さえも漂う近。対角はスタメンが伊織で,途中から,故障で離脱していたらしい山近が復帰出場した。


セッターが内山。日本人は87以降がほとんどというチーム編成のなかで,ベテランと呼べるのがひとり。古賀。キャプテン,ですよね。


世代交代に成功した(まだ完成じゃないかもしれないけれどいい具合に進みつつある)感触を受けた。みんなの顔付きが良いの。内山が拾って古賀が上げる場面,うっちーがファーストタッチにいきがちなことの是非はおいておいて,セッターが拾っても二打目がトスになってちゃんと繋がっていくところが,すごいなと思った。


ミーハーでアップトゥデートな合成応援団でも,変えずに使っている曲が何曲かあって,それが,遠い昔のチームのように懐かしく,また,今のチームに対して使っていることが不思議にさえ感じられたくらい。


偏見だけど,世代交代こそが悩みの種のようなころがあったから。


これで経験を積んで修羅場をくぐり抜けて,そうしたら益々強くて楽しいチームになるだろうなあと思った。


今季のぷれみあはレギュラーラウンド観戦予定が今日で最後だったので,決勝で待ってるよ,という気持ち。


対するサントリーは,スタンリーがベンチ入りもしていないオール日本人。スタンリーだけでなく故障者が多いらしい。天皇杯で怪我人続出して,翌週の三島では鶴田がアタッカーで出ていたんだった。


現在6位,5位の東レからも少し差ができており,厳しいシーズンとなっている。


が,栗山ががんばっていた。セッターは,岡本と,こちらも故障が長かったらしい橋本大智。


ヒーローインタビューは栗山。あと8試合ぐらいあるのかな。残り少なくなってきたけれど,まだ予断を許さないなあとも思った試合だった。

FC東京2-3東レアローズ(18-25 25-21 25-22 17-25 9-15)


第2試合の終了直後に興奮で煮えた頭のまま書き殴った「小澤さんだけは,ファンだって言える」をちょっとだけ撤回したくなりました。スマホのバッテリが切れていたので撤回できませんでしたが,そうでなくともやはりスタンスが少し違っていて,ほしのちゃんのことはなぜか「ファンです」と素直に言えない。


試合に出ているって,どれだけありがたいことなんだろう。


三島ではベンチアウト,墨田では出ていて見ているのに自分の不徳で見ていない状態だった。今日こそがっつり見ようと心に決めて,そこだけを見ていた。試合なんざ見てないよ。FC東京側も見ていないよ。


やっぱり見ているだけで,その一挙手一投足に対して,いいとも悪いともないんだけど。


もともと,そういうのがない選手だからなあ。常に悪くしか言ってないし。


アタック決定率は46.4%だった模様。拾われるたびに「むきーっ!」ってなっていたけれど,一方で「まあこんなもんよね,平常運転ね」とも思っていたので,この数字は「らしい」感じ。


それよりも,ブロック1とかサーブ効果率1.5とかサーブレシーブ成功率60%とかのほうが,よくスタメンで5セット全部出してもらえたなあという。


レシーブに関しては,毎セット,中盤のサーブ後に後衛の間だけ田辺と交代というのをやっていた。試合後の反省会では,レシーブが悪かったとの評を聞いた。わたしの見立ては,「めっちゃいいわけじゃないけど,悪くもないしどちらかといえば安定しているほうじゃね?」だったのだけれど,帳票を見る限り交代さもありなん,か。


パイプスキーとしては,後衛でレシーバーと交代しちゃうと,パイプの可能性がゼロになってしまって寂しいのだが。ポジション2はパイプが華だろ。千々木さんをご覧なさいよ。


ほいでもS1レセプションローテーションでのライトからのアタックでサイドアウト奪取もまあまあできていたし,完全贔屓目だけれど,数字に出てこない部分のプレーが悪くなかったと思う。後衛にいるときのブロックワンタッチのフォローとか。言ってしまえばそれだけだけど。


動いてるのを見るのが久しぶりだったんですもの。


つぎにいつ見られるかわからないもの。今季おおかたこれで最後だろうし……って,書いたら寂しくなってきたな。3月の三島は天気が悪ければ行こうかな,と,思っているのだけれど,行っても空振りの可能性が高いのでな。


昨日別項でと書いたことにも少し関連するのだけれど,去年の3月,セミファイナルを観に行ったときに自分の中で区切りをつけた。未練がましい気持ちはあるが,べったり追いかける体力はない。もう少し様子をみて,定着したら観戦数を増やしたい,と言っているうちにずるずると年だけ経っていくのだろう。


始まりがあれば終わりがある。新しい選手が入れば去る選手がいる。FC東京に於いては,やまもとしょーへーの今季の活躍を喜ばしく思う一方で,前田と橋場の退団が発表された。ふたりとも3/16が最終となる由。


来週も再来週も観に行かないわたしにとっては,今日が前田ラストゲームでもあった。もちろん試合には出ていた。惜しまれる。三上に続き,ブルロケから移籍した選手がまたひとり,ぷれみあからいなくなってしまう。惜しまれるが,きっとこれから続く人生の,つぎのステージへと進むのだ。


わたしが最後だからって,今日はフルセットの悔しい敗戦だったし,ラストゲームは墨田のホームゲームだから,最後という雰囲気はなかった。だから,試合が終わってそのままあっさりと引き上げていったし自分も会場をあとにした。


近いうちに観られるんじゃないかという期待もあるの。退団したからって,引退じゃない。そりゃあ,トップリーグで(ほぼ)専従というのはいいプレーができる環境だけれど,そうじゃなくてもできるし,観られるときは観られる。


そうであってほしいな,という期待を込めて。