Vチャレンジリーグ川崎大会@宮前スポーツセンター


行ってきた。


建物の正面玄関入って真正面の壁に掲示してあるその日の予定を書いたホワイトボードにでかでかと「富士通ホームゲーム」。


違います。


川崎大会だけど今週は富士通はお休み。土曜日が警視庁,日曜日が東京トヨペットと,在京2チームが日替わりで主催。警視庁はこれまでおみかけしなかったピーポさんがおいでなすっていた。隣県までご苦労様です。


ご近所で試合がない富士通は,今後の対戦に備えてビデオ撮影にきていたようす。監督の姿もちらり。

大分三好ヴァイセアドラー3-1大同特殊鋼レッドスター


三好は,前日,徳丸の今リーグ限りの退団が発表された。ちょうどヴァイセアドラー誕生前後に入団した選手という印象で,入団直後からほぼ出ずっぱりであった。まだ若いのに長いように感じるのはそのせいか。わたしにとってはヴァイセアドラーという”新しい”チームの象徴的存在のひとりでもあり,きょうもプレーを見ながら,まだ実感が湧かぬとじたばたしていた。


第2セットだったかな。終盤まで同点(三好アドバンテージ)で推移していたところ,22-21からワンポイントブロッカーで小川が入った。前衛で,小川と徳丸が並ぶ。小川が移動する側で,徳丸の肩にちょっと手をかけて。


一瞬視界が歪んだが気のせいだ。


小川は当然とばかりにキルブロックを決めてブレイクに成功し,その点差をいかして三好が2セット連取した。わたしが観る試合観る試合,ワンブロ小川は必ずおいしい場面でブロックを決める。


対する大同特殊鋼,試合序盤は倉田も辰巳も上がってこず,特に倉田のサーブのネットからの嫌われ具合は相当なものであった。第3セットには辰巳の調子が上がってきて,寄せてくるブロックの右端の僅かな隙間をストレートに抜くだとか,指の先を狙ったブロックアウトを放つだとかのきゃあ辰巳さん素敵シフトに。


第3セットを特殊鋼が取って,第4セット。第1セット序盤と同じく,開始早々に順番が回ってくるカタブ(モーさん)のサーブで三好が5-1ぐらいまでリード。特殊鋼は1stTTOまでに2度のタイムを使い切っていた。


それが,終盤には2点差まで追い上げていたんだものな。


あと少し,というところで,特殊鋼側にミスが出たりして,追いつききらなかったんだけど。


ヒーローインタビューは細川。個人的には石垣にかわって入った井口の働きが効いていたように見えた。


それから,今日がリーグデビュー戦だったそうな橋本大樹@東亜大。ものすごく元気でものすごく面白い。楽しみが増えた。

つくばユナイテッドサンガイア3-2兵庫デルフィーノ


第1セットは25-13でサンガイアが取った。浜崎サーブの時だったかなあ。ぜんぜんローテーションが回らない。


こりゃひでえな,と目の前の試合に飽きかけていたのだが,第2セット終盤だったか第3セットに入ってからだったか。いるかが少しずつ別いるかにかわろうとしていた。


キルブロックが出るわけじゃないんだけど,しっかりワンタッチを取って粘り強く繋ぐ。ひとつひとつのラリーが長く,なかなか試合が進まなかった。ゆっくり時間が流れている感じがした。デルフィが10点に乗った頃にサンガイアがタイムを取ったのだけれど,そのとき,まだ10点であることに驚いた。まだ序盤でありひっくり返せない点差ではないはずだったが,サンガイアの歯車も徐々に狂い始め,デルフィはどんどん乗っていく。


試合によって選手がいたりいなかったりするだけでなく,試合中にオーダーがかわることも,デルフィをとらえにくく感じる一因だろう。どうやらMBとサイドアタッカーの属人的区別がない。最初のセットは竹永がMBで川合がWS,第3セットから川合がMB,竹永がWS,と書くことはできるが,よくわからない。前衛でセンターブロックに跳ぶ人と後衛でリベロと変わる人は同じである必要も無いし,前の3枚も常に同じ人が真ん中にいる必要もない。


ラリーが長い時間帯では,竹永のディグが良かった。そういう意味で,3s以降川合にリベロを入れていたのは正解だったんだろうか。


後衛の誰かをリベロとかえることは,イコール攻撃枚数の1枚減を意味する。どこの攻撃駒を捨てて守備強化するか,Vリーグの多くのチームはルーティンでMBにリベロを入れるが,いるかみたいに属人ポジションでないチームはその必要がないだけに,判断を誤ると一気に崩れる。たとえば,第2セットの終盤,レシーバーに奥長を入れて,ゆうともゆーきさんも川合くんもみんなコート上にいなくて「これ,誰が打つの」と不安視していたら案の定連続でぼっこぼこにされた。


ただ,第4セット終盤に似たような奥長ピンサからのレシーバー起用をしたときは,たしかゆうとさんを代えて,ゆーきさんは残していて,ぼっこぼこにはならなかった。さすがに同じミスはしない,よね。


オーダーの変更にしてもリリーフの起用にしても,試合中にその日の状態や相手にあわせてフレキシブルに対応できているととらえれば,良いことであろう。が,一方,リーグ後半になっても,チームとしての最適解を模索しているのであれば,あまり望ましい状態とは言えまいとも感じた。


4勝とけして結果が出ているとはいえないいるかさん。新宿で観たときにはなんだかなあという試合をしていた。今日の第1セットもそうだった。でも,今日の第2セット以降のような試合であれば,近頃ファンが増えているのもさもありなんというところ。しかしどっちに転ぶか分からないって対戦相手にとっても怖いぞ。

警視庁フォートファイターズ3-0きんでんトリニティーブリッツ


今季初きんでん


第1セット途中,毛利が足をいためて退場。かわりのセッターが……いない。代打佐々木。第2セットまでにむりやり間に合わせ,凄まじいテーピング具合でコートに戻った。嗚呼。


そんな状態で第1セットはもうどうにもこうにもという展開だったけれど,第2セットに毛利が戻ってからは,競った試合になった。第3セットはデュースになり,きんでんが取ってもおかしくない展開だった。


数シーズンのちゃれんじ観戦において,きんでんを観る機会が極端に少ない。おまけにかかえている人数も多いので,いたりいなかったりいてもいなかったり,さっぱりわからない。松本が入ってから後できんでん観たことあったっけね。塩と毛利以外そうとっかえ,の心境だった。


久しぶりに観た松本に,記憶の奥深くに眠っている大学時代の様子が呼び覚まされた。4年の春リーグがなかったこともあってこのころの明治はほとんど観ていないものの,「エース松本,以上」系の風格があった。


少し前にチーム最多得点選手の得点がチーム総得点に占める割合について話をしていたとき,今はそうではないけれど,以前は弱いチームの方が割合が高い傾向があった,といった話になった。きんでんはけして「弱い」位置づけではないけれど,上位グループではない。松本が躍動する姿に,そんなやりとりを思い出してもいた。


でも,松本ひとりじゃなくて,あつむがいることがでかいんだと思う。それから,軒並みサーブが強い。あつむ,あとむ,松本,田畑と続いて休まらない。


警視庁は小川がスタメン。松本さんはアップゾーンでジャージ上下着込んで,出場する気配皆無。


中村がサーブ・スパイクともに良かった。第3セットの最後のほう,わざとリバウンドを取って自分で打ち直したところがかっこよかった。


そして,しみじみ。中道セッターは素晴らしいね。観ていて楽しいの。躍動感という言葉はアタッカーの形容に思えるけれど,中道はきらきらしている。セッティングがきれいな放物線で無茶をしない。アタッカーが気持ち良く打っている。そしてスパイクが決まった後の笑顔がかわいい。