Vチャレンジリーグ男子刈谷大会@刈谷市体育館
最終日。
とりあえず試合分。リーグ個人総括は別途。
大分三好ヴァイセアドラー3-2つくばユナイテッドサンガイア
お互い勝てば入れ替え戦,負ければ3位以下という状況での対戦となった。
どちらかは挑戦権を得られないのがやりきれない。第5セットの始まりにそう思った。帰りたい三好も,何度目かの挑戦をものにしたいつくばも。
前日着地の際に足首を痛めていた瀧澤がスターター。おそらくかなりの強行出場だったとみられる。そのあとの表彰式では足首ぐるぐるで,左右から肩を支えられてけんけんで移動していた。
試合終了後には,両チームの応援団から,死闘を繰り広げた各々のチームへの惜しみない拍手が贈られた。
前日まで4位とがけっぷちにいた三好は,最終週の上位との直接対決で2連勝し,チャレンジマッチの切符を手に入れた。その戦いを,なにやら不思議な気持ちで見ていた。結果だけ見れば,昨季まで上のリーグにいたチームには当然と受け止められるかもしれないけれど,3敗で3位(つくば)とのセット率差も0.4弱という僅差だった。リーグ序盤には下位チーム相手にセットを落としたりと,こんなはずじゃなかった感満載だったろうが,試合を重ねるにつれてストレート勝ちの試合も増え,最終的には「勝てばサンガイアを上回れる」まで持ってこれて最終戦を迎えたのは,伊達じゃないな,と。
試合の記憶はない。ブレイク率の高い試合だった。すさまじかったのは第4セット。セットカウントは1-2でつくばが1セットアップ。序盤はモーのサーブ効果などで三好が走る。8-3と5点差がついた。瀧澤が決めてサイドアウトを取り,瀧澤のサーブに。2本連続のサーブポイントに始まり,三好のスパイクアウトやミスもありつつ,つくばが爆走して8-12と一気にひっくり返した。三好はその間に2度のチャージドタイムアウトを使い切った。それからはサイドアウト主体の展開となったが,もう一度瀧澤にサーブが回ってきたときにまたサーブポイントを取り,瀧澤無双状態16-20。
このセットを取ればつくばが勝ち,三好のチャレンジマッチ行きは赤信号どころではなかった。しかし,追い込まれてからのモーさんがすごかった。カタブカタブカタブ。つくばのスパイクを拾ってトランジションのカタブ。ラリーを全部取って,25-23と三好が逆転した。
そして最終セットへ。
トヨタ自動車サンホークス3-2近畿クラブスフィーダ
トヨタ自動車は7勝,8位でこのシーズンを終えた。これまでは10位が定位置だったので大きく順位を上げた。今季の自動車をかわいく愛でていたけれど,それはそこそこ勝てる試合をしていたから(そして,勝ち試合をいくつも目撃した)からこそだろうということは,心にとどめておかねばならないだろう。
個人的に,第1試合は主にこちらの試合を見ていた。隣で行われていたチャレンジマッチ出場権争いに比べると,いろいろな面で差も感じたが,彼らにとってもまたリーグ最終日であった。うまくコントロールされてくれないボールでも繋いでいけば点になる。そういうの。
フルセットの試合が終了したとき,隣がちょうど第4セットの終わりだった。
警視庁フォートファイターズ3-1富士通カワサキレッドスピリッツ
前の試合の結果を受けて,警視庁は勝てば優勝負ければ2位。富士通はすでに順位確定しての一戦。
全体の印象からすれば,終始警視庁が優位に試合を進めていたように見えた。第3セットには,帰りの新幹線の時間を逆の意味で気にして「今終わったら早すぎて時間をもてあますから」といった理由でストレートで終わらないことを祈っていた。そんな。
第3セットは富士通が取り,早く終わりすぎても困るという気持ちも,「土日両方ストレート負けはしょっぱい」という気持ちも,回収された。
第4セットは序盤から警視庁が着実に差を広げて行った。17-9となったあたりでは,このあと丁寧にサイドアウトを繰り返していくよう心がけていれば(少しブレイクされたとしても)勝利は堅い,という展開になっていた。
だから優勝の瞬間は劇的な訪れではなかったけれど,コートの中もアップゾーンも応援団も,みなで初優勝の喜びをかみしめていた。監督,コーチのあと,全員そろっても14人に満たないベンチ入り選手全員の胴上げが行われた。
きんでんトリニティーブリッツ3-0東京トヨペットグリーンスパークル
みてない。とよぺは徳岡不在で,リベロ中沢。今季初めて拝見いたしました。姿を。昨シーズンも自分が見た試合にいらっさった記憶がほとんどない。