関東大学春季リーグ男子1部,最終日を前にリーグ雑感その1


別名「12チーム1回戦総当たり2コート進行くたばれ」の怨嗟。


リーグ日程は全部で11日。


たいていはリーグのまんなかあたりで週に3戦こなして最終週は土日2試合となるのだけれど,今年はめずらしく最終週は日曜だけ。最終戦を残して1週空く状況が新鮮なので,この期間に雑感を。


10日目を終えたところで,10分の7日,体育館に足を運びました。懲りていない。


各チームのスタメンを拾いたいという個人的な目標(理由のわからない義務感)に駆られているので遅刻早退もほとんどなし。


根が遅刻魔なので間に合わないこともありましたが(ex.おだきゅうたんが止まった4日目),遅刻魔のわりにはがんばっていたと思う。自画自賛


でも,春の12チーム1回戦総当たりのみ2コート進行って,やっぱり見る側には厳しい。


まず,見られないチームが出てくる。


興味のあるチームだけ見てあとは割り切ってしまえばいいのだろうけれど,ついあれもこれもと欲が出る。せめてメインで出ている選手ぐらいは頭に入れておきたいな,とか。(そのわりに交替出場(リリーフサーバーやワンポイントブロッカー)には興味がないし,ベンチ入り(アップゾーンの動向)にも無関心なので,どうしてそんなにスターターにこだわっているのかは自分でも不明。)。


でも,12チームもある中でひととおりスタメン把握しようなんてどだい無理な話ですよ。単純計算で7人×12チーム=84人。とくに新年度は新戦力が入ってくる。去年4年生がメインだったチームが多かったし,3年以下が張っていたポジションでも冬を越して大きくかわっていた。既存戦力もほとんど背番号が変わっているからそちらの読み替えも大変。また,最初の1〜2週は安定せず,3週目あたりからメンバーが落ち着いてくるのもありがちな展開。


10日目になってもまだパンフレットを手放せず,背番号が同じ選手や名前が似た選手を取り違えて覚えられない,そんな自分にいらいらする。


2コート両方見ようと欲張ってどっちつかずになることに,そろそろ慣れて割り切りを覚えた方が良いのに,まだ諦めきれない。


試合を見るにあたっては2コートのうちのどちらかをメインにしてはいるのだけれど,1チームに絞って見ているわけじゃないからリーグ通してつぶさにみることはできないし,都度選択の結果全然見ないままになるチームが少なからず出てくることも悔しい。


ほんとのところは,1コート進行で試合開始前のアナウンスが入りスタメンコールもできるといいのに,と思う。1日5試合はこのあいだ中国リーグに行ってみてかなり疲れたけれど,なんとかなった。でも今の関東で1コート進行しようと思うと6試合だ。9時スタートでぎりぎりできなくはないかもしれないけれど,遠方から来ている審判やらのことを考えると,無理だろうなあ。フルセット×6試合になったらどうなるの。


昨年の春に(祝日で体育館をおさえられなかったのか)1日だけ2会場に分かれたことがあった。物足りなかったので二度目は望まないけれど,あきらめをつけざるをえないほうが目の前の試合に集中はできる。


毎回会場繰りに苦慮しているようにも見える(日程の発表が遅いことが多いので)のも,2面取れて12チーム+それなりの観客を収容できる広さの体育館という条件のせいもありそうだから,2会場に分けるのをよしとすれば選択肢も増えるかもしれない。


かといって2会場に分かれての開催となると,今度は運営面で負担が増えるし,個人的にもありがたくはない。


それから,終盤に面白い対戦カード来るとは限らない。特に春はばくちだ。


前季順位ベースで試合日程を組んでいるが,春は新しいチームだ。今季は前半終了した時点で,首位の中大を除けば昨季の上位/下位で分かれたので,あながち外しているとも言えないのだけれど,その時点で事実上中大の優勝が見えてしまった点ではリーグをおおいにつまらなくした。


開幕序盤はどのチームも手探りになりがちだから,最終的に上位になるチームが今もう一度中大と対戦したら,或いは,という気もするし。(それでも中大があっさり勝ちそうでもあるが)。


要は,1回戦総当たりのあと上位/下位に分かれて順位決定リーグをやれば,リーグとしては絶対に面白い。でも,12チームあると,1回戦だけで11日。リーグ日程をこれ以上長くするのは無理だろう。今でも,とくに秋はアジアジュニアや世界ジュニア,ユニバーシアード競技会など国際大会との兼ね合いや国体,夏休み,諸々重なって11日の日程をこなすのにも薄氷を踏んでいるように見える(昨秋は11月にかかってしまった)。


ダブルヘッダで試合数を増やすという手段もなくはないが,1日同一コートで3試合やっているのもたいがいぎりぎり(土曜は試合終了が8時近くなることもザラ)なので,増やしどころがまったくない。


結局「リーグ戦」とは言いながら,同一リーグでがっぷり四つになってこってり試合をする,それをじっくり見るという要素はなく,茫洋としたつかみ所のない12個の雲がふわふわ浮かんだ世界で,さらーーっとふわーっとぶつかって(試合をして)みました,というふうになってしまう。当事者のチームはそんなスタンスではないのはわかっているよ。あくまで,リーグ全体を俯瞰しようとする立場にたっての話。


こうやって書いていると,12チームになって良かったことがあまり思い浮かばないのだけれど,各チームの実力が拮抗しているように見える点は,良い効果なのかもしれない。毎シーズン勝率6割あたりに半分ぐらいのチームが団子になる現象が起きている。今季もその気配が濃厚。1位と10位以下は抜けたがあとの8チームの団子ぶりはすごい。これは1部にあるからできることだろうとは思っている。


下位方面は2〜3チーム置いてけぼりになっている傾向が続いているため,実力差のある対戦カードもできてしまう。だから,今の状態だけ見ていると10チームなら混戦になるだろうし,いっそ8チームでもいいように見える。でも,一方的な試合が発生しているのは順位真ん中へんに調子次第でえらく乱高下するチームが複数混じっているせいもあるし,10なら10,8なら8にしても,もしかしたらやっぱり下のほうはおいてけぼりになる,かもしれない。遙か昔2008の10チーム時代,2010ごろの8チーム時代ってどうだったっけなあ。


と考えれば,全体のレベルが下がっているのでなければの但し書き付きではあるものの,「1部でしのぎを削る」意味はあるのかな,と思う。


「1部所属のチームで出場できる」選手も増えるしね。いい選手が少数のチームに固まってしまって出場機会がないのが緩和されるならいいことだし。


中大の目下失セット3という独走に始まり独走に終わりそうな(専修超がんばれ!)今リーグ。関東がこんな状態になったのは2010年以来。しかもその中大が下級生メインのチームだから,この先4年8季これが続くんならもう1部は観に行かなくていいかな,と感じてしまうぐらいには,しらけてしまった。


中国リーグを観に行って,独走状態であってもチームとして工夫をしていたり見所もあることを学んだから,関東もこの先しばらく独走するなら独走するで見所はあるだろうし,それを否定する気はない。まずは,秋(早ければ東日本インカレ)で他チームがどれくらい中大を研究してくるかが楽しみ。


そろそろほかの週末の過ごし方を考えてもいいなあと思いながらまたも足抜けできなかったこの春。そろそろどうにかしないと。


といいながら最終日日体大に行くんだろうなあ。やれやれ。