2014年度関東大学春季リーグ男子1部・11日目(最終日)
最終日も安定の遅刻でした。6週にわたる長いリーグ戦に幕。選手,スタッフの皆様,お疲れ様でした。ありがとうございました。
そして,かまってくださった方々にも,心よりありがとうございました(深々)。
中央大3-1専修大(21-25 25-20 25-22 25-20)
3セット目のオーダー。たぶん第1セットも同じ感じ。
中:13関田 23石川 15渡邊 2江頭 25武智 22大竹 L20伊賀
→専:6藤中 12川波 1山本 9古賀 7高橋 18小森 L25井上
今日も専修MB1。上記の半周回したスタートローテーションは第3セットからかも。にわかにはやっているセッター前衛スタート。専修のセッター前衛は大いにアリ。わたしが楽しいから。
そして冴え渡る山本湧の奇才ぶり。ほんとうに面白い。とんでもないコンビミスがあるのも含めて。
第1セットの専修を見て,中大の全勝阻止と鼻息が荒くなったが,まあ……専修なので……なんというか……。安定感がある専修なんてつまらないし(負け惜しみ)。
面白かった。面白かったよ。ついつい握りしめた手に力が入ってしまった。
藤中は偉い。上級生になってお父さんぶりに磨きがかかったように思う。
前週からベンチには入っていた冨田がリリーフサーバで出場。サイドのポジション争いがますます熱くなりそうな夏。
中大は失セット4の圧倒的な強さで最後まで走り抜けた。何より強かったのがサーブ。ラリーが続く場面では(そらあまあ石川さんやえがちゃんががすんとお決め遊ばされたりはするのだけれども)他チームと比べて圧倒的な優位性や力の差があるようには見えなかったけれど,サーブに関しては抜きん出ていた。サーブ賞を取った石川を筆頭に武智と大竹の1年生3人衆のスパイクサーブももちろん効果的ではあったろうけれど,スパイクサーブはミスも多い。関田の胸元を狙ったコントロールサーブやリリーフサーバーで出てきて1度のサーブだけでは戻らない尾松のおまつりが中大ビッグイニング(連続ブレイク)のカギとなっていたように見える。
また,スターティングオーダーこそ固定されていたけれど,試合中には層の厚さも見せていた。ほかのチームがどのように対策を練ってくるか,中大がどこまで高みを目指せるか。
東京学芸3-0法政大(29-27 25-21 25-18)
こちらは第2セットスターター。
法:12長谷川 10千住 1村上 7木村 5久保田 11田中 L27小林
学:16樫原 20高澤 7大西 9柳澤 19中村 18小野 L12園田
学芸が土壇場で法政をストレートで下し,入れ替え戦回避に望みを繋ぐ。正直なところストレート決着は意外だった。初日の明治戦以来である(えーっと……)。
法政が粗いつーか雑い感じもあったけれど,学芸がいつもならずるずる落ちていくセット後半に踏ん張ったのは大きい。学芸はリーグ通してメンバーの変更が多いチームだったけれど,個人的には今日のオーダーは好みかも。さいきん柳澤がすごく気になる。坊主が目立つからか。1年生たちも良いお仕事。
慶應義塾3-0順天堂(25-20 25-23 25-22)
慶:12上田 8丸谷 10佐藤 6稲田 1柳田 3野口 L16野瀬
順:12浅野(3s:7西尾) 25濱道 1柳田 10堤 5廣瀬 11渡邉(3s途中:29坂口) L20松崎
1番キャプテンやなぎだ対決! どちらかがどちらか(忘れた)を1枚で止めたときには上がった。
今季好不調の差が激しく読みづらいチーム同士の対戦。最終順位から見るとストレートで慶應は意外な感じもしたけれど,試合を見ている間は全く意外には思えず。今リーグこの2チームをあまり追っていないので慶應がすっごく良かったとも順大がすっごく悪かったとも言えないのだが,慶應にとっても,とっても不思議な(不本意な)リーグだっただろうなあ。
柳田さんにかかっているところはあるにせよ,丸谷が良かった。成尾/黒田起用が,丸谷とりんたろうくんのカンフル剤になったか。
順大は恐ろしいぐらいに拾う順大とそうでもない順大がいて,対戦相手を応援している人は自分とことの対戦のときにどっちの順大が来るかdkdkしているという噂(嘘です)。
筑波大3-2駒澤大(25-20 16-25 16-25 28-26 17-15)
筑:14秦(3s:6藤井) 10高橋 7宮下 2篠村 9兒玉 13中根 L12小池
駒:25佐々木 7大野 19高子 21西田 9愛甲 10富永 L29藤岡
試合前のアップで小池がグレーのリベロユニフォームを着ていてまずびっくり。竹澤が水色ユニでまたびっくり。竹澤はちょいちょいレシーバーで出ていた。何を思ってのこの布陣だったのかはわからぬ。小池ちゃんはサーブで狙われたりしていて,最初のうちははらはらだった。
第1セットを見ているうちは,良い試合をしているのにこの順位なのは不思議だと思うの。宮下もいい感じのバックアタックを決めているし。兒玉は線が細めながらブロックがすごくうまいし,体格の高橋けんたろうはナリがいい。しのむーのやるきスイッチさえ押せれば,って。でも,第2・第3セットになると,目を離した隙にあっけないぐらいに点差をつけられている。小さなミスが増えてずるずる。だからなのか,などと話をしていたのだけれど。
学芸は気が気じゃなかったと思う。駒澤がさくっと勝ったら入れ替え戦。フルセットになれば入れ替え回避。追い込まれた第4セットで筑波が踏ん張った。デュースを制して,ファイナルセットへ。第5セットは駒澤リードでデュースに入ったものの,サーブで崩された駒澤が二段トスでドリブルを取られ筑波アドバンテージ。1つずつサイドアウトを取ったのち,最後は佐々木スパイクがアウトとなった。
駒澤は面白い試合をするのだけれど,惜しむらくは失点が多い。つまり,要所でスパイクアウトでブレイクされる印象が強い。ほかもそうなんだけど。スパイクアウトはミスだとは思っていないし,佐々木がどうというわけではなくて。
早稲田2-3明治大(19-25 25-22 23-25 25-13 11-15)
→早*1:1専田 6福山 2三宅 18喜入 3濱松 13山口 L19土屋
明:2有田 11原 19政井 4杉本 9小野寺 12與崎(3-4s:5竹内) L14瀧野
早明戦をよそにBコートを見ていたことを白状します。試合時間がかぶったときにどういう行動をとるかは自分でもよくわからない。
昨秋の1・2位対戦。明治が秋とインカレのリベンジを果たしたことになった。どちらも新しいチームになってはいるけれど,見る側は勝手にそこに何かを見出そうとしてしまう。
第1セットは早稲田がらしくない様子。いつもならひょいひょいサイドアウトを取り長いラリーでも締めくくれるMB2人の決定率が上がらない。打数も多くない。サイドからの攻撃もややスパイクミスが目立つ状態。
第2セットは早稲田がたぶん復調して,そのあたりからほとんど見ていないのだけれど,ええと,第4セットはなんだったんでしょうか……
第5セットは出だしから明治3連続得点で早稲田タイムアウト。あけて今度は早稲田が4連続得点と波乱の幕開け。早稲田1点リードの8-7でコートチェンジ。サイドアウトのあと小野寺のところにリリーフサーバー頼金。レセプションボールがそのまま返り,有田がたたっこんで明治が先行する。頼金くんはリーグ通してぴんさ筆頭としてなかなか悪くない仕事ぶりだった。そこから明治がのっていたようで,早稲田にレセプションアタックを決めさせない。與崎サーブでも連続ブレイクをし,政井や原のブロックも出,最後は杉本のスパイクで勝利。7勝4敗とし,4位に入った。
結果だけ見れば初戦の対学芸ストレート負けが悔やまれるところではあるが,去年のレギュラーから過半数が入れ替わり,監督コーチも変わった今季,順位はともかくとして,チーム作りはまだまだこれからだろうと感じたリーグでもあった。
一方の早稲田は立ち上がりの開幕3連敗が尾を引いて負け越し,5勝6敗組の中でセット率トップとなり,ぎりぎりAクラス。後半調子をあげていたので,東日本インカレ(メンバー次第ではあるが)や秋のリーグに期待したい。
日体大2-3東海大(22-25 30-32 25-19 25-22 13-15)
→日体:2田尻 1山田 31矢貫 13緒方(3s-12橋本) 20峯村 9小宮 L23山本/(2s-)15西村
東海:23松林 29小野寺 19佐々木博 18久原 10栗山 35龍 L28井上航
2位争いの直接対決。勝った方が2位。
東海大は東北高校出身の1年生小野寺がそんな最終戦で初出場の初スタメン(ほぼ)フル出場。パンフレットによると身長201cm。動きについては,1年生初スタメンらしい初々しさ或いはこのクラスの長身選手にありがちなポテンシャル型のにおいを感じたのだけれど,この起用が的中。縦だけでなく幅もあるので,前衛にいるだけで圧迫感があるのか突然の新顔(東北高なので新顔つーこともないのだが)が不気味なのか,日体大のスパイカーが小野寺をいやがる。結果,佐々木がシャットしたりスパイクアウトになったり。直接ボールに触って直接得点することは多くなかったけれど,存在感を見せた。
リーグ中ずっと「どうして勝っているのかよくわからない」と言い続けた東海大がこの試合を制して2位。12チーム中ゆいいつ,ストレート勝ちもストレート負けもしなかったバレー大好き,こなしたセット数も48セットと,駒澤と並んで2位タイ(1位は早稲田49)。2セット先行から第3セットを落とす印象が強く,そのあたりが(優勝チームと3勝差3位とは1勝差という差の問題だけでなく)2番手感のなさの一因と思われる。
この試合もまさにそれ。第3セットは終盤の橋本のサーブでやられたかなというところもあるのだけれど,なんとも,すかっと勝ちきることのできないチームだった。
奇しくも人づてに聞いた今年のチームへの評価で「2年生サイド3人が3人そろって好調なことがない,たいてい3人のうち誰か1人がいまいち」。
思い切り首を縦に振ってしまった。それが特定の誰かでもないところがまた不思議。
目を引く派手さも奇抜さもない。すべて背負って立ち背中で語るような絶対的なエースアタッカーもいない。天才肌もたぶんいない。目新しい面白いバレーをしているようにも見えない。翼は明らかに好きなタイプのプレーヤだし,翼含めて2年生3人衆はたしかにかわいいけれど,それだけかな,と思っていた。ところが,栗山センターエースモドキの9日目から妙にひっかかってしまった。そのあとは10日目も今日の最終戦もわたしの栗山狙いは外れ続けているんだけど(今日は拾われたり止められたりもしていたし),たぶん,そのわたしの鼻息の荒さをかわしていることも含めて間接的に龍くんが気になっている。それで。しばらく追ってしまいそうな危険な予感。
一方の日体大は勝敗差で3位になったもののセット率は中大に次いで2位。なんだかんだで安定上位の強さを感じる。山田レフトエースの検証はわたしにはできないが(つまり素人考えを披瀝したいが長考の構え),田尻・山田とサーブが続くのはたしかにぞっとしなかった。
最終順位
個人賞
スコアがまったく聞き取れませんで……。書いている数字も間違っている可能性大。
- 優勝監督賞:中央大学 松永理央
- ベストスコアラー賞:法政大#7木村築(-)/次点 慶應義塾#1柳田将洋(258)
- スパイク賞:中央大#15渡邊侑磨(-%)/次点 駒澤大#7大野隆一(59.8%)
- ブロック賞:筑波大#9兒玉康成(-本/S)/次点 明治大#9小野寺徹(1.08本/S)
- サーブ賞:中央大#23石川祐希(23.1%)/次点 慶應義塾#1柳田将洋(21.3%)
- サーブレシーブ賞:東海大#28井上航(-%)/次点 早稲田#1専田和也(68.1%)
- レシーブ賞:早稲田#1専田和也
- セッター賞:中央大#13関田誠大
- リベロ賞:日体大#23山本智大
- 新人賞:中央大#23石川祐希
- 敢闘賞:東海大#4加口蒼空
- ベストオブサポート賞:東海大学
- 会長特別賞:中央大#23石川祐希
- 最優秀選手賞:中央大#2江頭広樹
おまけ
5/10の時点でスコアが間違っていたことが発覚。さかのぼっては修正できないので,ごめんなさい。ここにのっけたのは学連サイト掲載分で確認(見落としはご容赦くだされ)。
それにしても,現地で取ったうさんくさいメモが間違っているのはまだしも,公式サイトの得点を確認したのに転記する際に間違えて入力しているなんて(涙)
勝敗表(最終順位)
星取表(古い順)
星取表(最終順位)
日程別勝敗表
順位の推移