2014春関東男子1部各チーム雑感(前半)


1か月ほどメインマシンのMacBookが壊れていたので,シーズンごとや年ごとにため込んで更新している諸々のファイルにアクセスできなかった。そのまま失われかねない状況でたいへん怖かった。


日々の対戦成績をたまたまEvernoteにクリップしていたのは,奇跡としか言いようがない。


幸い治ってファイルたちも救済できた。よかった。


ということで,東日本インカレの前に,各チームのおもなスタメンなどをダシに軽くチームの印象まとめ。


おもなスタメンは例によって,GWあけのリーグ後半をメインにしつつ,なんとなくの「だいたいこんなところかなー」である。その「なんとなく」さえも許してくれないチームがいくつかあったわけだが,そこは適宜。東日本インカレでは4年生が抜けるチームも多いので,この通りとはいかないだろうが,参考程度に。


図が(これも例によって)見づらいのだがご容赦願いたい。


○:セッター △:ミドルブロッカー □:サイドアタッカー


黒字:右打ち又は不明 青字:左打ち


左右大事って思っているのにいっつも見落としているのは何故なんだぜ。

中央大学


中央大


開幕日に度肝を抜かれたスタメン(さあ,どこがでしょう)。リーグ通して,スタメンはほぼこれで固定していた。石川のサーブで始まる。


ただし,試合中にメンバーをかえてくることは多く,それについて,(余裕勝ちに見えて)がるがるしていたのも記憶に新しい。パターンとして多かったのは今村in。SR二枚替えもあった。


井上慎くんがサイド(パンフ)なのかMB(チーム作成メンバー紹介チラシ)なのかと言っていたら,リーグ中に両方で出ていたよね。


全勝優勝。ただただ強かった。去年の(秋の)中大を考えると,MVPを取った江頭がリーグ通してOPを張れていたのは大きい。そして,つい石川に注目してしまうけれど,両MBの活躍も素晴らしかった。とくにスパイク賞を取ったわたなべゆうまは,去年1度も公式戦で観た記憶がないので,ダークホース極まりなかった。


どこか1つでぶっちぎりで強いのは,2009-2010の東海大以来だけれど,当時東海大に全く興味ないままあれこれ楽しんで観ていたので,今後についてもあまり心配しないことにしている。

東海大学


東海大


東海大もリーグ通してスタメンはほぼコレで固定。昨秋ちらちら出ていた加口がほぼ唯一の4年生だった(ベンチにはいたし,秋庭はピンサ筆頭で毎試合出てはいたけれど)。


2年生サイド3人+リベロ1人。東海大の試合はそこそこ観たのに,最後までレセプション体制を確認しないままだった(その気でみていないだけ。ささきが外れてたんだっけ,まつばやしだっけ,ローテーション次第だっけ)。


混戦の中の紙一重の2位という感じは強く,何がよかったのかよくわからない。試合順? 運? っていうと身も蓋もないけど。


井上がサーブレシーブ賞。久原とふたり,レセプションは比較的安定していた。それから,セッターが1年生だったことやエースらしいエースが突出していなかったことは,相手に的を絞らせない点において特に春は効果的だったのかもしれない。


ほかの上位どころと比べてサーブの差が大きいように見えるので(ひょっとすると案外効果率高かったのか……いやいや)夏に是非。

日本体育大学


日体大


安定3位。


山田がアウトサイドに回って,田尻→山田と続くサーブは大きな武器の1つだった。


シンプルなレフトエースのチームに。良くも悪くも。つまり,行き詰まると攻撃が山田に偏り山田の調子次第になってしまう。それが,勝負どころで吉と出るか凶と出るか。

明治大学


明治大


リーグ序盤は不安定だったけれど,要所の試合を押さえて4位に入った。2週目以降は基本的にこのメンバー。10日目にスタメンから有田と杉本の両4年生を外したのは,彼らのカンフル剤としてものすごく効いた。


セッター前衛スタートは”打ちたい左腕”の新様すぺしゃると思いきや,今季も継続。この図はS4だけどS3スタートが多かったかも。


セッター前衛は,攻撃が2枚になるとかブロックに穴ができるとかのリスクはあるものの,レセプション時にセッターが前に走らなくていい(セッターが動くためにレセプションしづらいとか,フォーメーションがややこしいとか)メリットも小さくはないものなあと,あとで気づいた。明治がなぜセッター前衛スタートにしているのかはわからないけれど,ほかのチームにもちょいちょいセッター前衛スタートがみられたので気になった今年の春。


今季はいっそうレシーブもスパイクも杉本にかかっている感じは受ける。明治についても,東海同様レセプション体形を確認せぬままだった。サイドみんなレシーブ入ってるよねー(てきとー)みたいな曖昧な。

順天堂大学


順天堂


濱道と廣瀬は逆のことも多かった。


P2は西尾の名前も入れたけれどほぼ浅野。OPのもおりと後藤は,トータル半々かちょいもおり多め。リーグ序盤は後藤。中盤はもおりスタート→途中後藤にチェンジ→もおりに戻すというルーティン,終盤はもおり。という感じ。もおりは,なんていうのかなあ。俊介さんに似ているというと(かなり)語弊があるけれど,とても順大ぽい,ごつくなくて動きがコンパクトで,すばしこくてうまくて,そのくせ球はごつくてたくましい。


順大はMBが華やかなチームというイメージが強く,その点において今リーグはやや物足りなかった。悪くはないんだけど,もっとすごいでしょう,もっとできるでしょう,って思ってしまう。

早稲田大学


早稲田


Aクラスに滑り込んだものの,リーグ戦負け越し。開幕3連敗と序盤の立ち上がりの悪さが響いた。昨年の4年生の抜けた穴文脈で語るのは容易だけれど(予想していたよりも大きかったのだろうとさえ感じた),本職リベロが2人とも不在だったのも辛かったと思うわ。開幕からしばらく,太田がリベロをつとめていた。その後は1年生リベロの土屋。


OPも途中でかわった。開幕週は山崎,途中から三宅。サーブ効果を期待するなら断然山崎。高校時代の実績も充分あり,そうとう迷うところだろうけれど,思い切ったな。リーグ終盤(9日目あたり)にちまちまメモを取ってみた限り,OPの打数は少なめだった。ただ,三宅はもともとMBということもあってか,ブロックでかなり(数字に出ない部分含めて)貢献していた様子。


打数で言えば専田がいちばん多かったのだろうけれど,専田に明治杉本的な(或いは慶應柳田的な)ニオイはあまりなかった。ラリーが続いたときのトランジションアタックは多かったけれど,レセプションアタックの占有率を下げることで印象を薄めていたのかしら,などと話していた記憶がある。


後半は調子を上げ順天堂や日体大に勝っている。今後の期待は大きい。