東日本インカレエントリ作成の途中ですが,結婚とか出産とか


東日本インカレ試合結果等は試合日の日付でおいおい上げます。(これから書きます)。


たいして長文にするつもりもありません。お紅茶が入るまで。


自分(たち夫妻)には,このまま子どもがいないままかもしれないな,と思っている。そっちの線が濃くなってきた。確定ではないけれど。


最近,その想いを強くするできごともあった。


今の世の中は,なんだかんだ言いながらも,少子化が国家の重大な課題であるという認識が広まり,その対策に本腰を入れねばならないというムードになっているように思う。地方議会の議員選挙では,保育園の待機児童問題対策が政策として語られる。


よろこばしいことだと思っている。わたし自身は,産む/子を持つ選択をできないまま,出産に適した年齢を通り過ぎようとしている。今からでも遅くはないとか,わたしより上の年齢で初産の人も多くいるとかいう話をしたいのではない。少なくとも今,その気持ちになっていない。1か月後には違う気持ちになっているかもしれないが,明日の気持ちは今と変わらないだろう。その「明日」を繰り返して,今日まで来た。起点は結婚したときでもいいしもっと前でもいい。


特別に強い理由はなかった。今もない。自分が子どもを持つことに対して,ポジティブな想像よりもネガティブな想像のほうが,少し勝っている程度だ。ネガティブな想像のうちの一つには,仕事との両立もある。これも,実際にできるとかできないとか,やっている人がたくさんいるだとかの話をしたいのではない。逆に言えば,仕事との両立だけが理由でもない。


わたしは単にずるずるしているだけだ。今よりも子どもを持つ選択をしやすい世の中になれば,わたしのような人のいくらかは子どもをもつようになるだろう。可能であれば,わたしより若い世代の人には,もっと構えずに,子どもを持ちたいと思えるようになってほしい。


だから,今の世の流れが良い方に進んでいって,出産しようと思えば(気軽にという表現が適切かはともかく,気軽に)出産できる環境が整い,環境が整えば出産できる人達が「産む」決断を(決断というほど重くなく)できる世の中になるなら,それはとてもよろこばしいことだと思う。もっと,子どもを産むこと,子どもを育てること,世の中に子どもがいることが,当たり前のこととして存在している世の中になればいいと思う。


それまでの道のりは平坦ではないだろう。おそらく「あるべき姿」は人それぞれで異なっているだろうから,なかなかかみ合わないこともあるだろう。どの方向に舵を切っても,それではうまくない人が出てくるのも仕方ないだろう。


例えば,わたしが,自分自身の将来の都合のためだけに今危惧しているのは,これから数十年で世の人々の認識がかわった結果,将来子どものいない老人への風当たりがきつくなることだ。そんなことはないと信じたいけれど,石を投げられるのではないかと心配になってしまう。


子どもをもつことが当たり前になることと,もたない人(子どもがいない人には人それぞれにさまざまな理由があり,もたない人が少なくなったとしてもけしていなくなりはしない)の肩身が狭くなることとはイコールではない。


昔は,結婚するのが当たり前だったし結婚したら子どもがいるのが当たり前だった。その時代に「戻る」ことはけして望ましくないし,よろこばしいとは思わない。


1人でも,同性とでも,結婚という形をとらなくても,生きていきやすい世の中になるべきだし,結婚という形をとったカップルに子どもがいなくても,やはり生きていきやすい世の中であってほしい。


仮に過去数十年の日本がそういう方向に進んだ結果の今の深刻な少子化であったとしても,そこをなくしてほしくはない。


子どもが社会の宝であり社会全体で育てる存在であるとしたら,それは,必ずしも「みんなが必ず親となる」ことによってのみ成立するものではないだろう。たとえば子の保護者が育児休職をすれば,その分仕事をする人だって広い意味で育児に参加しているとわたしは考えているし,ベビーシッターなり保育園なりに預けるなら,預かった人も子どもを育てている。


私見ですけれども。わたしが書くと言い訳がましく見えちゃうけれども。


そしてもちろん,その一切に何一つ関与しない(しなかった)命だって,粗末にされるべきではない。自分のことですけれども。


元来,子どもは産むものではなくて産まれるもののはずなのに「産む」なる能動的なことばで語られるのが現代の日本なんだが。


いずれにしても,子どもは誰のもとにも必ず訪れるものではないし,希望通りになるものでもない。選べるものじゃない。あ,でも,今の状態を選んだのはほかならぬ自分だな。


うまく言えないけど。選べる世の中という方向は失わないままで,もっといろんなことを選びやすく,って,そういうこと。