2014年度関東大学秋季リーグ男子1部・第6日
@早稲田大学記念会堂
本日中日
明治大0-3東京学芸(21-25 22-25 18-25)
明:19政井 4杉本 9小野寺 5竹内 18濱中(3s:27川村) 11原 L14瀧野
→学:16樫原 20高澤 14竹元 9柳澤 1白川 5井上 L12園田
明治がスターティングローテーションを半分回した。こちらの試合をあまり観ていないのでその意図にしろ結果への影響にしろわからんのだが,久しぶりに見たS6スタートにちょっとびっくらした。OPに竹内。
学芸の竹元は身長200cmの由。真ん中にいられるのを,大きくはない明治が厭がっていたようには見えた。アタッカーがいまいちなのかセッターがいまいちなのかわからんが……あんまり……みんながみんなしてってことは,たぶん,うん……。
学芸は,井上MBコンバートが奏功している感。柳澤もったいない現象が解消されたし,秋からスタメン(たぶん初出場よね)の竹元とあわせてMB対角がかなり「つよく」なった印象。高さ(らしきもの)をセンターに任せて,レフトはすっぱり高澤・白川のちびっこパワー系でおさえている。春は全く固定されていなかったスタメンが固定されているのも,ええ方向なんだろう。といってもこれでようやく2勝目というところではあるのだが。
中央大1-3専修大(22-25 25-16 21-25 22-25)
→C:17井上 15渡邊 2江頭 25武智 22大竹 13関田 L20伊賀
S:6藤中 7高橋 1山本 18小森 8小林 12川波 L22平原(r)/15平安山(d)
本日注目の一戦。春リーグ全勝優勝(&ここまで唯一の全勝)の中大と東日本インカレ優勝の専修。中大には石川がいないことは,この際問題じゃない(東日本インカレは,石川のいる中大が負けたのだし)。今季の中大が(秋なのに)安定して好調だったから,土をつけられるチームがあるのかあるとしたらそれはどこよ,という話だった。もちろん中大は春の最下位から順にあたってはいるんだけど。
コロンブスの卵みたいな,ね。
なんだけど,隣の紫対決も気になるので,結局どっちつかずに終始した。セットごとに観るコート決めるといった手法も検討すべきか。
第2セットを専修がさくっと(10点すぎぐらいですでに諦めムードが漂っていた)落としたときには,「またフルセットか」と思ったけれど,第3セットで仕切り直してそのまま行った感。それ以上はなんとも。
リーグの優勝の行方を占う意味では,おもしろくなってきた。
ときに今季の山本湧はスパイク決定率があまり高くなくて,わたしの気持ちがくすぶっている。おおかたふつうの決定率なんだろうけど,セッターってつい100%近い決定率を期待しちゃうので,一発で決まらないと悪い意味で印象が強い。たしかに打数も多いのだが,せっかく打つなら決めようぜ。すかっとするのを見たいです。
早稲田3-1慶應義塾(25-23 24-26 25-23 25-13)
早:13山口 18喜入 6福山 15山崎 1専田 3濱松 L14後藤/19土屋
→慶:3野口 6稲田 5成尾 8丸谷 12上田 28黒田 L16野瀬
早稲田ホームでの早慶戦。早稲田はチアも来ていた。
試合は一進一退。第2セットは21-23と慶應リードから早稲田が追いつき,一度は早稲田が取るかに見えたが慶應が競り勝つ。第3セットはスタートから早稲田。喜入サーブが延々と続き8-0まできてサーブミスで慶應にようやく1点が入った。
それがセット終盤には23-23の同点になっていたのだから慶應の追い上げも相当なものだった。そのわりに第4セットは一方的な展開のままになってしまったのだが。
慶應,厳しいな。考えてみれば春も厳しい戦いをしていたから,こんなものというかなんというかかもしれないが,しかし,厳しいな。このあとの試合で法政が勝ったので単独11位。
東海大3-0国士舘(25-21 25-22 25-20)
東海:23松林 29小野寺 19佐々木博 18久原 10栗山 35龍 L28井上航
→国:12池田 16奈良岡 50石井 48工藤 28小島 13伊藤 L14村山
小島ちゃん大好きです(しつこい)。あと,工藤まじいけめん(しつこい)。
開幕週2連敗スタートで先行きに暗雲垂れ込めていた感のあった東海大だが,その後4連勝で4勝2敗と白星が先行し,多少は未来も明るくなった。ただし,ここから先は春の上位との対戦である。
順天堂2-3法政大(25-20 25-20 23-25 21-25 11-15)
J:12浅野 5廣瀬 1柳田 26吉野 25濱道 11渡邊 L20松崎
→H:12長谷川 4鈴木 1村上 7木村 5久保田 11田中 L27小林
法政が2セットダウンからの逆転勝ち。清々しいまでの木村一辺倒。まだ中日なれど,木村は得点王待ったなし状態に違いない。
1・2セット目はさくっと順大だったが,第3セット法政が前半で逆転する。P2に入った鈴木が悪くなく,ことに鈴木サーブのローテーション(S6サーブローテーションはどのチームも強い傾向はある)では,鈴木のディグから田中のCクイック(というかA1的な)が多用されてブレイクを重ねた。しかしやはりデフォルトは木村。法政は24点を取ってからしばしもたついたが,その間ずっと木村のライト。拾われても止められても木村。23-24まで迫られたところで,するっと久保田で交わした長谷川はいろんな意味でサディスティックだ。
第4セットも出だしから木村木村で法政リードの4-8で順大タイム。タイムアウトがあけて少しして,気がついたときには千住の姿がコートにあり木村がコートを離れていた。足を捻ったのか攣ったのか,ベンチで治療を受けている。木村アウトでも法政は失速することなくリードを保ち,フルセットゲームのにおいがぷんぷんし始めた14-18で,木村がコートに戻った。
そのあとの木村は明らかに打点が低くなっていて,被ブロックの失点も多かった。いくらなんでも無茶でしょうと思うのにそれでも木村に上げる。そのくせ最後はツーアタックで締めるのだから,いやらしい。
その様子を見ていて,フルセットまで持ち込んだものの木村さんもう限界超えたでしょうと思ったわたしが甘かった。第5セット。それでもやっぱり木村だった。法政が取った15点の内訳(おれカウント間違い多し)は,木村8,田中3(内ブロック2),村上2,鈴木1,順大もおりのスパイクアウト1というとんちきなものである。もちろん得点がそれなので打数は推して知るべし。後半少なくとも2回はシャットアウトを喰らってもいる。
法政が順大に勝ったのは何年ぶりだろうと法政ファンが言うので手元の対戦成績(大学公式戦のみ)をひもといたら,記録をつけ始めた2010年以降一度も勝っていなかった。それぐらい久しぶりだった,と。
今日は池田がスタメンを外れ(ベンチ入りはしていたが)出場機会もなかった。春高決勝戦を見て大学に入る前に名前を覚えた数少ない選手の1人なので,なんとなく寂しい。そんな感じで1部と2部を行ったり来たりしながらやってきた4年間だったなあ,などと。その間,わたしには伏兵だった木村は酷使に耐えられるスーパー木村に改造されたらしい。
日体大3-1筑波大(25-23 25-20 22-25 25-17)
N:2田尻 20峯村 28宮原 1山田 12橋本(3s:13緒方) 9小宮 L23山本
筑:8吉川 9兒玉 7宮下(2s途中:11ロジャース) 14秦 10高橋 13中根 L1竹澤
こちらも筑波が2セットダウンから第3セットを取る。試合開始がほぼ同時だったのでここまでほぼ同時進行。しかし第4セットの展開は異なった。10点過ぎまでは大きな差がついていなかったが,そこで日体大がリリーフサーバー8小林投入。
小林は東日本インカレのころからリリーフサーバーとしてすごくいい仕事をしているが,この日ここまでのセットでは筑波が1度でサイドアウトを取っていた(それを珍しいと感じるぐらいにブレイク率が高い)。ところが,このセットで4セット分のブレイクがまとめて来てしまった。たぶん。14-11で筑波最初のタイムアウト,タイムアウトがあけても流れは切れず17-11で2度目のタイムアウト。返せていないわけじゃないんだけど,なぜか決めきらない。ブロックワンタッチからディグ。小林がMBのところに入っているからリベロがいないのだが小林のディグがいい。そして日体には山田がいる。2度目のタイムアウトあけにようやくサーブミスになって小林祭りが止まったが,そこからの挽回はならなかった。
余談になるが,この試合の線審を担当した国士舘のラインズがすごくびしっとしていた。スタンドでの演技ばかりに注目してしまう(ややおばかなイメージのある)国士舘ゆえ,そのびしっとした動きに舌を巻いた。もっとも,スタンドのコミカルな応援も統一された動作という点ではラインズと同じと言えるか。