天皇杯ファイナルラウンド・1回戦(簡易版)
あとで追記する。たぶん。
今年の天皇杯皇后杯ファイナルラウンドは見せ方がうまい。東京体育館敷地内には,都道府県ラウンドを含めたでっかいトーナメントが立っていて,全日本選手権らしさを出している。
スタンド自由席のチケットもべらぼうに安い。3日目までは4試合×4コートで1500円。当日17時以降の割引(ドリンクチケットつきで1000円)チケットもある。準決勝4試合×1コートはたしか500円,決勝戦は,準決勝よりも高いけどVリーグの試合に比べたら安い。
会場で楽しめそうな企画もありそう。なんたって立地が最高なので,ぜひ体育館へ足を運んでくださいな。
さて,初日。大学勢がどこも4年生が概ね出場していたことを喜ばしく感じつつ。
A1 つくばユナイテッド Sun GAIA 3-0 仙台大学(25-13 25-21 25-21)
つくば:6瀧澤 16柳川 19浜田 10五十嵐 3奥村 S2浜崎 L22吉野
仙台大:2嶋田 11鈴木 4小針 5笹原 1堀内 S15鈴木 L3下川/8佐藤
サンガイアがラリー中に1打目を浜崎が拾ってしまい,アタックライン付近に上がるスイカ球。どーすんのと思ったら,はましょーがセッターばりの軽やかさでセットアップし,軽やかにライトにバックトスを上げた。それを打つ奥村。
ちら見の印象は「♪おくむらおくむらおくむら(どどどん」という奥村無双。アップゾーンには南と白石だけという,ミニマムな戦隊である。
B1 甲南大学 3-2 東亜大学(26-24 25-22 23-25 20-25 15-8)
甲南:S5井上 3藤田 17松崎(5s:6水野) 16石原 2加藤 20田中 L7千代野
東亜:14冨永(24坂井) 3今村 2園田 16高野 4小泉(1s途中-15高山) S9吉田 L17成田/33原田
天皇杯ファイナルでは4年生が抜けることも多い東亜が4年生スタメンずらりだったのは嬉しかったけれど,そのかわりに,そこがいないのか,というところがいなかった。
振り返ってみれば,with大宅の試合よりwithout大宅の試合の観戦数のほうが多かったような気がする今年度。
観てて「あー,こりゃ厳しいなあ」という場面は多々あるんだ。これがまた。冨永がレセプション崩されて坂井入れてみたけど,攻撃が手薄になるから冨永に戻して,そしたられせぷsh,みたいな。
このメンバーで,2セットダウンからフルセットに持ち込めただけでも上等,か。逆に言うと,甲南が,前週専修に勝った試合に比べるとやや物足りない感じもした。
甲南はキャプテンがベンチスタート。第4セットの後半松崎がでんでん決まらなくて(スパイクも決まらないしサーブも入らないし)満を持して登場なさった。
加藤が腹立たしいほどうまい(さすが大塚高のキャプテンだなあと。180cmないんだぜ。ちびっ子スキーとしては,敵じゃなければたぶん大好きだ)。藤田もうまい。ディグからのトランジションに東亜はそうとうやられた。甲南のバレー楽しいわ。
A2 東海大付属第四高等学校 0-3 中央大学(25-27 23-25 23-25)
四高:S5大竹 2藤村 13古川 1柳町 3小山 4戸田 L17外崎
中大:17井上 1手塚 2江頭 25武智 22大竹 S13関田 L20伊賀/8鈴木
中大はいろいろやろうぜ風味。MBはセット毎に組合せをかえて,手塚-大竹,井澤-大竹,手塚-井澤。第3セットの大竹はOP(スタートからだったか途中からだったか,見損ねたが)。OP大竹ってたしか以前にも見たことがあるけど,案外好き。もしかして来年度(江頭抜けるので)これで来ます? などと。
26山下がたしか四高OBで,ちょいちょい出場。出ると点差を詰められて関田に戻すというパターンもありつつ(おっと)。
中大はwithout石川だしいろいろやろうぜではあったけれど,言うても中大。そこと(結果ストレートとはいえ)全セット2点差の締まった試合を展開した四高は春高に向けて馬体充実の様子が窺えた。
B2 創造学園高等学校 3-0 愛媛大学(25-20 25-12 25-13)
創造:10中野 5エバデダン 4池田 3岡田 2矢澤 S1小林 L13角
愛大:3三栖 12濱田(1s途中-18石橋) 9馬場 15萩山 19松井 S44古鎌 L11岡崎
試合後に後ろの方から愛大チーム関係者の「悪いところが全部出た」発言が聞こえた。それぐらい一方的な展開だった。試合開始直後,ほんの1ラリーでキャプテンが負傷退場した(腰を痛めたらしく歩くのにも難儀していた)のが,1プレーヤとして以上に大きかったか。
A3 中京大学 2-3 東福岡高等学校(27-25 23-25 25-23 22-25 15-17)
中京:17落合(22具志堅) 18伊藤 7近藤 12中村 15藤田 S10木下 L4山本
東福岡:S9井口 5谷口 3永露 8古賀 7金子 2竹下 L11正近
今日イチ面白かった試合。白熱だった。最後は一進一退。
中京は,後半ちびっこOP近藤がびしばし決めていて,とくにパイプが決まると爽快。レセプションの受け数も多かった。
東福岡ブロックが硬い。第1セットはブロックポイントばすばす出ていた印象。競ったゲームの,最後も,谷口のブロックポイントだった。
B3 日本体育大学 3-0 龍谷大学(25-16 25-17 25-22)
日体:9小宮 S2田尻 20峯村 31矢貫 1山田 13緒方 L23山本/21長谷川
龍谷:S14手原 5米澤 6西村 29宇佐美 13新谷 1藤元 L19石渡
龍谷のセッター,去年のインカレで見たときにはもっとストレートに「上手い」印象だったんだけど,印象かわった。動きが面白い。なんというか「なんでそういう上げ方するの」とか「なんでそんなオーバーアクションやの」みたいな。ワンハンドやらジャンプバックトスやら,いろいろ繰り出してくるのだが,どれも大仰で,ややオカシイ。
うーむ。
OPの宇佐美まだ1年生なのよね。がたいのよい左打ちどっかん,というのが枚方方面の誰かを彷彿とさせるのだけれど,これからが楽しみな選手。
A4 大分三好ヴァイセアドラー 3-0 近畿大学(26-24 25-22 25-21)
三好:6高橋 8石垣 S2木場田 15田中 4池田 14オンテレ L11辻口智
近大:S8下出谷 13濱本 4那須野 14鳥越 1和中 7岩谷 L12帖佐/10山田
近大昨年のジャイキリの再現ならず。各セットシーソーで,途中近大が大きくリードをとることもあったのだけれど,先に25点に載せることができなかった(第1セットは先だったかもしれないが,忘れた)。
B4 東海大学 3-1 大同特殊鋼レッドスター(25-20 25-23 21-25 25-16)
東海:23松林 29小野寺 34宮原 18久原 10栗山 S35龍 L28井上
大同:6辰巳(2s-4倉田) 15金澤 5平野 S7赤澤 19宮原 16川口(3s-1山口) L11平井
個人的には,東海大が勝って翌日の久原兄弟対決の実現を望んでいたので,途中気が気でなかった。このあたりは,対戦してみないとわからないゾーン。
1・2セット目は東海大がさくさく進め,セット終盤にががっと追い上げられるパターン。第3セットは逆に序盤に倉田サーブのローテーションで大同がチャージをかけ,そのまま逃げ切った。
第4セットは東海大が圧倒。東海大ほんとに3-1スコア好きよね。
宮原(どっちの)はがんばってる。