シーズン初滑り@志賀高原
現時点で2度目の予定がないのが,如何とも。
土日(金曜前泊)で志賀高原に行ってきた。日本最大級の広さを誇るだけのことはあって,とにかく広い。ゲレンデでゲレンデマップを広げるのが(大きすぎて)難しいぐらい広い。
宿が,一ノ瀬エリアと高天が原エリアの間ぐらい,徒歩2分でゲレンデ(リフト)という触れ込みの立地だったので,その辺から攻める。
宿でスキーセットを借りたら,えらく新しくてラッキィだった。あとで聞いたところによるとフリースタイル用のモデルだったとか。そうか,だから一回転したんだな。
しかし,なにぶんにも天候に恵まれなかった。土曜日は9時過ぎから滑り始めて11時半に昼ご飯で長めの休憩,14時ごろに小休憩,で,15時半ごろまで滑ってたかな。午前中から吹雪いていたけれど,午後のほうが激しかった。標高が高いとはいえ,本州で雪の結晶を見るとは思わなかった。風も強いから,空気に触れているところに吹雪が当たって痛い。冷たい通り越して痛い。
極力外気に触れさせまいとマスクをしていたら,吐く息が鼻の上に抜けて,ゴーグルが曇った。曇りを拭こうとゴーグルを外した瞬間に,曇っている蒸気が凍り付いた。
裏目に出るとはまさにこのこと。もちろん外したが最後,ゴーグルの内側に雪が入ってくる。にっちもさっちもいかない。あはは。
そんなこんなで,最後のほうは視界もかなり悪く,えらく難儀しました。
天候さえ悪くなければ,すっごく良さそうなスキー場だったのに。雪は乾雪でさらさらのふかふか,板で雪を掬ってみてもまったく重さ感じないくらいに軽くて,どんどん降り積もる新雪部分に板が突っ込んでもつっかえない。んだけどターンはしやすいし,がたがたしないから膝への負担もない。素晴らしい。
おまけにゲレンデは広々していて,初級者コース(緩斜面)が多い。林間コースも多い。緩斜面や平坦面が多すぎてボーダーは悲鳴を上げていたし,自分も1日でこんなにスケーティングしたことあったっけっていうぐらいスケーティングさせられたり微妙な上り坂を逆ハの字で上らされたりしてそれはしんどかったけど,山から山へゲレンデからゲレンデへとスキーで移動するのはほんとに楽しい。なんだかんだで,昼までには志賀高原中央エリアをほぼ一周していた。
積雪量多かったなあ。リフトとか木の枝とかの感じが,200cmどころじゃなさそうだった。ゲレンデ内に残っている木も(スキー場の方針で)幹に巻物をしていないので,雰囲気も良かった。
これで晴れてさえいれば。一ノ瀬方面から行けるてっぺん寺小屋ゲレンデまで上がってみたものの,風が強すぎて軽い雪が全部飛ばされて逆にかりかりしていたという。なんともはや。午後滑っていた西館あたりが滑り甲斐があった(長野五輪のアルペン大回転コースの隣を通った)。一ノ瀬ファミリーゲレンデも良かった。が,まあなんだか,真っ白すぎでな。雪が良いのとゲレンデが広くて斜面が緩やか(に見える)のとで自分がうまくなったように錯覚しちゃうし,折角の広々斜面だからと地味にターンの体重移動を意識しつつ,だったけど,でもな。
土曜はちょいと早めに撤収して,宿に着いたところで晩ご飯までベッドの上で爆睡。部屋があまり暖かくなくて,布団に入らずに寝たのが,あまりよろしくなかった。
そして風呂場についていたドライヤーが,弱くてちっとも温かくなかった。
夜は警戒して暖かめの恰好で寝たけれど,あんまり暖かくなかった。
それらのコンボで,日曜の朝にはやや風邪がぶり返していた。外を見れば,駐車場にとめてある車のボンネットがのきなみ埋まる(セダンタイプは屋根が辛うじて見えるぐらい)ぐらいに積もっていた。駐車場内で除雪機大活躍。除雪機で通した道の両脇の雪の壁は,大人の胸ぐらいの高さにまでなっていた。
そして相変わらず降り続け,時折吹雪いてもいる。リフトは営業していたけれど,今日の体調では自分には無理だろうとお留守番を申告したら,「じゃあもう,今日は滑るのやめて帰ろうか」ということに。
なんだか申し訳なくもあったけれど,まず車を発掘しないと帰れなかったし,帰路に時間がかかることも予想された。夕方の関越上りは渋滞必至だ。ってーので,車を掘り出して,チェックアウトと同時に帰路についた。駐車場の外気温氷点下12度。そりゃ,くもりゴーグルが瞬時に凍結ゴーグルにもなるわ。山を下りるまでの道路は,どこがはじっこなのか,どこにカーブがあるかわからないぐらい雪まみれで,路面も(除雪していてもなお)白かった。
遠くまで行ったのに1日しか滑れなかったのは残念だった。天気が悪かったことは今までもあったけれど,滑走予定を取りやめたのは初めての経験だった。自分が「行ける」って言えば軽く滑ったかもしれないと思うと悔しくはあるんだが,心から楽しめる天候ではなかったからな……。
2日通しで借りていたスキーも,2日券を買っていたリフト券も,1日分を払い戻ししてくれた。営業はしていてこちら都合でキャンセルだったのに,有り難かった。いつか再訪したい。
それにしても,6シーズン目を迎えるというのにへっぴり腰から進歩しないのは,自分でもどうなんよと。ちゃりんこはかっとばしていたし車もかっとばしていたのにねえ。