全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会|男子東部決勝リーグ千葉大会
大会2週目(通算3日目)@新日鐵住金君津体育館
男子東部決勝リーグは今季は8チーム*1。5セットマッチ1回戦総当たり。
上位2チームが西部上位2チームと戦うグランドチャンピオンマッチに出場する。順位決定方法は,Vリーグとは違う勝ち点制らしい。よくわかっていない。開幕週の結果も全く把握していない。てきとう。
Vリーグのほうで来季のVチャレンジリーグ2分割の話が出たので,来季以降のこの大会がどうなるのか気がかりではあるが,それはそれ。
なお,この大会はjvaのサイトに概要や試合結果が載っている。試合速報も行っている。→概要|第5回 全国6人制 バレーボールリーグ 総合男女優勝大会|国内大会|JVA 日本バレーボール協会
体育館ロビーの壁に,堺ブレイザーズのポスターが貼ってあった。
さて,知らない選手がほとんどなので,おなまえはパンフレット完全準拠です。いちぶで明らかに確認されたシャツネームとの齟齬については斟酌しません。
千葉ゼルバ3-0新日鐵住金君津(25-17 25-17 26-24)
君津:S11塚崎 1五十嵐 7近藤 4小原 2大成 5和田 L15中村
千葉:S5荒木 11杉崎 13中野 17浅野 12大町 25石田 L6古家/7杉山
千葉ゼルバは途中でメンバー交代をしていて,第3セットの途中には大幅に変わっていたようす。そうしたらけっこうついていた点差がするすると縮まって,すわ君津セット取得かとなったのだが,最後はゼルバが鼻差でかわした。
東京海上日動3-1アイシン精機(25-22 25-16 24-26 25-14)
アイシン:S11山田 1達川 7川合 4辻 6寺澤 16西田 L10鈴木
海上:16太田 2松永(7鶴原) 3七里 8大塚 1渋谷 S18阿部 L6蜂須賀
まりーぬさんたちは,おおはばなメンバーチェンジ。内定選手で太田(早稲田大)と阿部(法政大)が名を連ねた。七里と大塚が1年目であることを考えると,かなり様変わりした感があるのだろうな。
内定ちゃんは,パンフレットにはもうひとり白川(東京学芸大)の名前もあるけれど,本日不在の様子。
そこまではいい。驚いたのは,ひとつには,リベロの阿部がセッターをやっていたことだ。昨季までセッターだった蜂須賀もたしかリベロだったような気がする。慢性的なセッター不足なのだろうか。数年後に新しくリベロが入ったらその子がセッターをやって阿部がリベロになるのだろうか。
ふたつめには,渋谷がMBで出ていたこと。律儀に後衛ではリベロと交代していたけれど交代する必要があるのだろうか。バックアタック打てるオプションもあるからそのままでもいいのではないだろうか,などと。
セッターは急造だし,あれだしこれだしで,練習不足の雰囲気は否めなかった。しかし,サーブで崩してなんちゃら,みたいなところで要所をおさえて,まりんの勝利。太田サーブ時のブレイク率が高かったし,第4セットの終盤には七里の9連続サーブもあった。七里さんには,去年の今頃は大学現役時代と引退後(つまりまりーぬでの内定なり1年目序盤なり試合)とのギャップが大きくてぐにゅぐにゅ思っていたものだけれど,こちらが慣れたのかあちらが慣れたのか,それともサーブが良かったからなのか,あまりぐにゅぐにゅ思わなかった。このときは。
第3セットで太田と大塚を入れ替えたらなんでかぜんぜんうまく回らなくてセットを落とし,第4セットは元に戻した。ポジション2と5って,重要かつ作用予測が難しいものであると再認識。もちろん相手(のローテーション)のあることだから自チームの都合だけ考えてもいけない。
自チーム側でみれば,セッターと一緒にまわる回数やOPとの位置関係があるだろう。左から打つ回数は一緒,だよな。まりんのレフト対角の場合,太田が左打ちということもあって,太田が前衛レフトからのスパイクに苦戦していた様子だった。そのローテーションを如何に(太田レフトに頼らずに)得点するかが一つの懸念だったような気がするが,どうだったんだろう。
対するアイシンは東部といっても東海なので,あまり観る機会がない。達川(中大OB)がいるので,達川達川,と思いながら観ていた。リベロの鈴木康平も中大OBだが,なぜか頭が達川でいっぱいになっていた。
んだけど,なんか,4番がすごく目立って気になるわけで,確認したところ,辻。どっかで聞いたぞこの名前。
去年アイシンの試合を観て自分好みの素敵なスパイカーがいると騒ぎ,鈴鹿国際大の辻だと教えてもらったことをぼんやりと思い出した。あらゆる方面に失礼なことにそのことをさっぱり忘れて観ていたんだが,1年経ってもやっぱり同じ選手にひっかかるんだなあと我ながら溜息交じりに諦め混じりに感心した。
VC長野トライデンツ3-0トヨタ車体(25-19 25-12 25-21)
車体:5安部 11田代 20白元 4三浦 S9宮田 19竹川 L12前田
VC長野:S20多田 7栗木*2 3堀内*3 6峯村 9小池 1市川 L10杉山
「VC長野の7番の人,明らかに知ってる選手なんだけどユニフォームの名前が違うの」から始まった栗木祭り。どうやらTLが「HOT:NUMATA」になっていたらしい。
VC長野たんはなかなかメンバーを把握できない。覚えているのが峯村ぐらい。
車体はもっとわからない。隣コートをみていたので,ちょいちょい得点を確認する程度だったのだが,全体的にVC長野が押しまくり,栗木サーブ祭りまくりで,ものすごく早い展開で試合が進んでいた様子。
三菱東京UFJ銀行3-2富士通グループ長野(22-25 25-19 25-17 22-25 15-13)
F長野:S14春日*4(→15壬生) 8大槻 12山崎 1小林 2田中 13渡邉 L5夏目
BTMU:4丸島 2中島 S8尾形 1倉坂 20伊藤 24野口 L14武田
まずは「アタッカーこーしろー」拝見。慶應のセッターの野口。速くてまっすぐで取りにくい位置へのジャンプフローター。ディグの反応の良さ。勝ち気な性格。わりと打ちたがり。
でもアタッカーをやるとは思っていなかった。実業団ってすごいなあ。
アタッカーやってても野口は野口だった。慶應でキャプテンマークをつけていた秋リーグそのままに,ボールデッドのあいだのコート内のちょっとしたことがセッターの野口だった。一方で,インプレー中のアタッカー野口は下っ端の野口で,尾形や中島にかわいがられていて,なんともかわいらしかった。
銀行たんの内定には東海大の土谷もいる。ワンポイントブロッカーで出場した。黒地に赤のユニフォームがじつに似合っていた。
さて,試合。この試合は今日5試合で唯一フルセットになり,各セットの展開もシーソーで,盛り上がる接戦となった。銀行倉坂(早稲田OB),F長野小林(日体OB)の89同士背番号1番同士エース対決は見応えのあるものだった。
銀行は,倉坂後衛のローテーションがいい。倉坂のサーブで崩し,レセプションスパイクを(倉坂自身を含む)誰かが拾って,そのあとバックセンターから軽やかに決める。相手ブロッカーが(わかっていても)ケアしきれない。
好きなプレー10選に入るぐらいにはバックアタックが好きだ。
フルセットになり,第5セット14-13から倉坂のサーブ,レセプションスパイクのレシーブに成功したときに,9割方銀行が勝った。
でも,F長野も楽しかった。東京国体の長野選抜のメンバーが多いので,ついつい贔屓目で見てしまう。監督が北沢氏(兄)にかわった。動きや表情の大きい人で,ベンチをみていても飽きない。むしろついついベンチを見てしまう。定点カメラほしいです。
銀行もアップゾーンが元気でなあ。
楽しい試合でした。